ナッツの女王とも呼ばれるピスタチオは豊富な栄養価を含み、美容効果や健康効果の高い食品として有名です。
しかし、どんな食べ物でも食べ過ぎれば体に悪い影響はあるものです。
今回は、ピスタチオを食べ過ぎた時にどのように体に悪いのか、美容効果や健康効果を得る為には、どの程度食べると良いのかについてお伝えしていきます。
目次
ピスタチオを食べ過ぎるとどうなるのか
最初に、ピスタチオを食べ過ぎた時に考えられる悪影響について紹介しましょう。
ピスタチオの食べ過ぎは太る原因になる
ピスタチオ可食部100gあたりに含まれる一般成分を、文部科学省の食品成分データベースで調べると
参照:https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=17134&MODE=0
カロリーは615kcalと非常に高い数値を示します。
これは、私たちが主食にしているご飯と比較するといかにハイカロリーなのかが判ります。
ご飯のカロリーはお茶碗1杯で269kcal程度です。
例えばセブンプレミアムのピスタチオ1袋を全て食べた場合、摂取カロリーは614kcalとなり、ご飯2杯分以上に匹敵します。
ピスタチオがいかにハイカロリー食品か、よく判りますよね。
詳しくは後述しますが、ピスタチオは適量を食べる分には「コレステロール値を抑える」効果が期待できます。
しかし、栄養豊富であるが故に食べ過ぎると、一日の摂取目安カロリーを簡単に超えてしまいます。
いかにピスタチオが美容・健康に良いと言っても、食べ過ぎればカロリーオーバーとなり、太る原因にもなってしまうのです。
ピスタチオの食べ過ぎはにきびの原因になる
ピスタチオの食べ過ぎは、にきびの原因にもなります。
ピスタチオに限らず、ナッツ類には豊富な脂質が含まれています。
ナッツ類に含まれる油分は、オレイン酸などに代表される「不飽和脂肪酸」で、健康に良い油と言われています。
しかし、健康に良いと言えど油分を過剰摂取すれば皮脂の分泌が多くなり、結果としてにきびや肌荒れを引き起こす原因になってしまいます。
消化器系のトラブルも
ピスタチオは油分を多く含み、フルクタンという化合物を生成するため、食べ過ぎると消化器系のトラブルを引き起こす可能性もあります。
フルクタンは過敏性腸症候群の症状を悪化させる原因と考えられている糖質の一種。
過剰に摂取すると、腸の動きが過敏になりガスが増えるなど、胃腸に悪影響を及ぼす事があるのです。
前述の通り、ピスタチオに含まれる油分は健康に良いとされていますが、油分の摂り過ぎも消化器官に負担をかけてしまいます。
このように、ピスタチオを食べ過ぎると下痢や便秘になったり、腹痛を引き起こす事もあるので気を付けましょう。
しょっぱいピスタチオにご用心
血圧やコレステロールを下げる効果で知られるピスタチオですが、味付けに強い塩気がついているピスタチオの場合は注意が必要です。
参照:https://mognavi.jp/food/370430
セブンプレミアムのピスタチオを例にすると、1袋に含まれるナトリウム量は300mgとなっています。
カリウムによる血圧を下げる効果を考慮すれば、そこまで過剰に気にすることではありませんが、塩分が強すぎる味付けのピスタチオは一時的に血圧を上げる可能性もあります。
シンプルにローストだけのピスタチオや、味付けが過剰ではない商品を選ぶようにしましょう。
腎機能が低下している方や腎臓疾患のある方は注意!
ピスタチオは、カリウムという成分を豊富に含むナッツです。
カリウムは、塩分調整をして余分な塩分を尿と一緒に排泄し、血圧を下げる効果があり、むくみの解消などに役立つ成分です。
しかし、腎機能が低下している場合はカリウムの過剰摂取は「高カリウム血症」を引き起こすリスクがあるので、ピスタチオの食べ過ぎには注意が必要です。
腎臓に疾患を持つ患者さんなどは、医師からカリウムの摂取制限を指示される事もあります。
腎機能障害を持つ方は、ピスタチオの食べ過ぎは最悪の場合「命の危険性」まであるので、量を控えるか食べないようにしましょう。
ピスタチオは健康に良い食品ですが、食べ過ぎれば太る原因やお肌トラブルを引き起こします。
ピスタチオが持つ健康効果や美容効果を活かし、食べ過ぎにならない適正量とはどれくらいなのかを知っておきましょう。
ピスタチオの適切な摂取量とは
ピスタチオを食べるとき、どこからが食べ過ぎになるのか気になりますよね。
殻を剥いては口へ運ぶ、を無意識に繰り返していると、気が付いた時には一袋全部食べきってしまう、という方も多いのではないでしょうか?
結論から言えば、ピスタチオを1回で一袋食べるのは食べ過ぎです。
適量は、片手に乗せられる量が目安と言われているので、ピスタチオであれば、30~40粒を上限に食べるようにしましょう。
内容量が120~140g程度の袋入りなら、1日に食べる量の目安は袋の3割程度です。
引用元:https://www.kojima-ya.com/fs/kojimaya/c/a009
ピスタチオ1袋で3回分、を目安に適量を楽しむようにしましょうね♪
ナッツの女王と呼ばれるピスタチオの実力
ナッツ類は津川友介著の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」でも、健康に最も良い5品目の一つとして紹介されています。
詳しく知りたい方は、下記の過去記事で紹介していますのでご覧ください。
適切な量を食べれば、高い健康効果や美容効果が期待できるピスタチオ。
健康に良いナッツの中でも「女王」と呼ばれるピスタチオの実力を簡単に紹介していきます。
参照:https://ryoko-club.com/food/pistachio-nuts-nutrition.html
ピスタチオでコレステロール値上昇を抑える
ピスタチオなど、ナッツ類に含まれる脂質は「不飽和脂肪酸」が多く、適量を継続して食べる事でコレステロール値を正常に保つ効果が期待できます。
コレステロール値を安定させることで、生活習慣病リスクの軽減にも繋がります。
ピスタチオはむくみ解消や高血圧にも効果的
先述した通り、ピスタチオはカリウムを豊富に含むナッツです。
腎機能に不安がある方にはおすすめ出来ませんが、カリウムの効果によって高血圧の予防や、むくみの解消に高い効果を発揮します。
カリウムを含み、むくみ解消に効果的と言われるスイカと比べると、いかにピスタチオが豊富にカリウムを含むかが判ります。
スイカは、100gあたりに120mgのカリウムを含みますが、ピスタチオはスイカの約8倍にあたる970mgの含有量を誇ります。
ピスタチオは女性に嬉しい効果が多い
女王の名は伊達ではなく、ピスタチオが持つ効果には女性に嬉しい効果が他にもたくさんあります。
女性が不足しがちな鉄分補給にもピスタチオは効果的です。
ピスタチオには鉄分と銅が含まれているので、効率よく鉄分を補給する事ができるのです。
また、βカロテンやビタミンEなど抗酸化作用を持ち、アンチエイジングに効果的とされる成分も豊富に含むピスタチオは、まさに女性が喜ぶ効果が凝縮されたナッツ界の女王なのです。
ピスタチオの食べ過ぎ:まとめ
ピスタチオを食べるときは、片手に収まる量を目安に食べ過ぎない事が美容や健康効果を得る為には重要です。
高カロリーで油分も多いピスタチオを食べ過ぎれば、女性にとっては嬉しくない「太る」「お肌トラブル」を逆に招いてしまいますよ。
適量を食べれば、ピスタチオは女性にとって強い味方となる食品です。
利尿作用が強いアルコールを飲むと不足しがちなカリウムを補えるピスタチオは、おつまみとしても理にかなった最適なおつまみです。
ピスタチオを美味しく食べて、美容や健康維持に役立てましょう。
当記事が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです♪
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