体温計壊れてる?低く出る・高く出る・測るたびに違う等の原因と壊れたかの確認方法!

熱っぽいかも・・熱を測ってみるとかなりの熱が!

嘘でしょ?と思って測りなおすと今度は微熱。これって体温計が壊れてる?

今回は、体温計の数値が低く出る場合や、高く出る場合など「故障かな?」と思う時の原因や確認方法についてお伝えします。

体温計の買い替えをする前に、もう一度故障かどうかチェックする際の参考に役立ててみて下さい。

体温計の検温値が低く表示される

自分の平熱より、明らかに低い体温が表示されたら故障を疑ってしまいますよね。

テルモやオムロンなど、体温計の大手メーカーによると、体温計の測定値が低く表示される場合に確認すべきチェックポイントがあります

機械の故障を疑う前に、測り方や使い方が間違っていないかチェックしてみましょう。

検温時の室温

検温時に周囲温度が極端に低いと、体温計が正確に作動しない事があります。

メーカーが推奨する使用環境温度は10℃~40℃となっているため、室温が10℃を下回る環境で検温すると、正確な検温が出来ない場合があります。

メーカーごとに対応したエラー表示が出る事もあり、【AL】や【Lo】といった文字が出た場合は室温が低すぎる事が原因です。

連続使用

検温途中でエラーが出た時や、検温中に一度外してからすぐに検温を再開すると、通常より低い数値が表示される事があります。

何らかの理由で、検温を繰り返す場合は30秒以上待ってから、再測定するようにしましょう。

水分による影響

自分がかいた汗や、何らかの理由で体温計の感温部に水分がついていても、正しい検温が出来ない場合があります。

水分をしっかりと拭き取り、30秒以上待ってから再度試してみましょう。

体温計が正しい位置にあたっていない

体温計の感温部がしっかりと脇の中心部分に当たっていないと、検温結果が通常よりも低くなる場合もあります。

また、感温部に衣服が触れている事が原因で、正確に計測出来ない事もあります。

体温計の検温値が高く表示される

逆に、熱っぽくないのに体温が高く表示される時も、確認しておきたいポイントがあります。

運動後や入浴後に計測していないか

運動直後や入浴直後は、体温が高くなっているため、正確な検温が出来ない場合があります。

運動や入浴をした後に体温計を使う場合は、最低でも30分以上の間隔をあけてからにしましょう。

また、食後や温かい飲み物を飲んだ直後も体温が高く表示されてしまいます。

起床後(動いた場合)

起床時に検温する時は、身体を動かさずにベッドの中で寝たまま行うのが基本です。

起きてすぐ、安静を保ったまま検温すると正確な体温(基礎体温)を検温できますが、逆に起床してすぐに動き出してしまうと正確な体温を測れません。

朝、体温を測りたい場合は動き出す前か、動いてから30分以上経過した安静時に行うようにしましょう。

暖房や布団で熱がこもっている

室温が高すぎる、ストーブの近くにいるなど「熱がこもりやすい」条件下で検温する事も正確な体温を測れなくなる原因です。

長時間布団に居て、熱がこもっている場合も、熱を逃がしてから検温するようにしましょう。

体温計の検温値が測る度に違う

体温計を測りなおすと検温値にバラ付きが起こる時もあります。

30秒以上間隔をおいていない以外にも、検温値のバラ付きが起きる原因はいくつか考えられます。

測り方が一定でない

まず、測りなおす時は毎回同じように測るようにしましょう。

測り方や条件などが異なると、検温値にバラつきが起きてしまいます。

赤外線タイプの体温計

これは、主に赤外線式の体温計で気を付けるべきポイントです。

赤ちゃんの検温などで使う、おでこなどで検温できるタイプの電子体温計です。

筆者も経験がありますが、動いてしまう赤ちゃんなどを検温すると、距離や周囲の環境で数値が大きく変わる事が起こります。

一度、石油ストーブの近くで赤外線タイプの体温計で検温した時に、39℃と表示されて慌てた事があります・・。

オムロンの体温計

体温計と言えばオムロン社やテクモ社、タニタなどの商品が目にする機会が多いと思います。

オムロン社の体温計が悪い!という訳ではありませんが、計測の度に検温値に大きな違いが起きると口コミが多い事も事実です。

特に注意したいのはオムロンの製品でも、検温時間が10~15秒と短いタイプの体温計です。


参照:https://www.healthcare.omron.co.jp/product/mc/mc-680.html

上図は、15秒のスピード検温を売り文句としたオムロンの「けんおんくん」シリーズの一つです。

同シリーズのアマゾンレビューを見ると、検温結果が短時間で0.5℃以上誤差がでる、など機能に疑問を持つ声が多くあがっています。

オムロンの電子体温計は、素早く熱を測れる優れものですが、誤差が大きいので使っている方は注意しましょう。

体温計の種類と精度

「電子体温計」には現在、様々な種類があります。


参照:https://mainichigahakken.net/life/article/post-39.php

上図のように脇の下で検温するタイプや、耳に入れて検温するタイプ


参照:https://www.biccamera.com/bc/item/1835724/

さらに最近ではおでこにサッとかざすだけで検温できるタイプなどもあります。


参照:https://store.shopping.yahoo.co.jp/dish/to-300.html

商品によっては、数秒で検温できますが本当にちゃんと測っているのか疑問に思いませんか?

オムロン社のスピード検温を使用した方が、誤差の大きさを感じている事もあり、正確性に欠けるのでは?と心配になりますよね。

電子体温計は、「予測式」という検温方式を採用しています。

体温の上がり方で10分後の測定結果を「予測」して、素早く判定するので数秒でも検温が可能なのです。

正確性が気になるところですが、テルモ体温研究所の検証データによると、予測式検温の予測精度は誤差0.2℃以内で正確に測れる確率が98%超えと、非常に正確に検温できることが実証されているので安心です。


参照:https://www.terumo-taion.jp/terumo/report/07_2.html

電子体温計は「正しい検温方法」で検証をすると、非常に高い精度で正確に検温する事が可能です。

テルモのデータを見ても判るように、30秒を超える計測時間ならかなり正確に体温を測ることができます。

逆に、30秒より短い時間での検証データが無いので、明確に何秒から誤差の数値が大きくなるのかは判りません。

しかし、数ある電子体温計から「正確に体温を測る」機能性を求めた場合、計測時間が30秒以上の製品なら誤差の心配を気にせずに検温出来ますよ。

正しい検温方法

脇に挟むタイプの体温計は、正しい検温法があります。

体温計を脇に挟む時、下から斜めに脇の中心に当てるのが正しい体温計の当て方です。


参照:https://www.healthcare.omron.co.jp

正しい体温計の当て方していますか?

恥ずかしながら筆者も間違えていましたが、衣服を着用したまま検温しようとするとやってしまいがちなNG計測法がこちら

参照:https://www.healthcare.omron.co.jp

間違った体温計の当て方も、検温が正確な数値とならない原因ですので注意しましょうね。

体温計壊れてる?まとめ

体温計自体が壊れる事は稀で、検温結果がおかしい時は多くの場合が

  • 測り方や測るタイミングに問題がある
  • 体温計の当て方に問題がある
  • 誤差が生じやすい製品(検温秒数が短いなど)

このような事が原因となっています。

明らかに故障の場合は、検温が出来ない・電源が入らないなど、数値がおかしくなる症状よりも、明らかな動作不良がほとんどです。

体温計で正確に体温を計測したい時は

  • 正しい検温方法を心がける
  • 検温時間は30秒以上を選ぶ

この二つを意識すると良いでしょう。

体調不良を察知するために、検温は非常に有効な手段です。

当記事で紹介した情報が、少しでも皆様の検温時に役立てば幸いです♪

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