麦茶は健康に悪い?成分から見る麦茶の副作用や農薬の危険性も

夏と言えば麦茶が美味しい季節ですよね。

夏に限らず、健康に良くミネラルも取れる麦茶は一年中通して常飲しているという方も多いのではないでしょうか?

しかし、どんな食べ物や飲み物でも食べ過ぎや飲み過ぎは健康を害する事があるもの。

そこで、麦茶に含まれる成分と過剰摂取による健康被害や残留農薬による危険性のウワサなど、麦茶にまつわる健康との関連性を詳しく調べてみました。

麦茶は健康に悪い?成分から見る麦茶の副作用

まずは、麦茶の成分について知っておきましょう。

麦茶に限らず、普段の食生活で成分が気になる場合にオススメなのが文部科学省の管理する「食品成分データベース」です。

食品成分データベースで麦茶を調べてみると

引用元:https://fooddb.mext.go.jp/index.pl

このような結果となりました。

可食部100gあたりの主成分は99.7%が水分で残りは炭水化物という結果ですね。

この結果は、あくまでも「主成分」を表示したものです。

 

食品成分データベースでの検索結果は、表示の範囲も選ぶ事が出来ます。

そこで、気になるミネラル群や食塩相当量などを表示させたものが下になります。

引用元:https://fooddb.mext.go.jp/index.pl

このデータを基に、成分ごとに健康被害や身体への影響についてお伝えしていきます。

麦茶は健康に悪い?ナトリウムの身体への影響について

麦茶100gに対して、ナトリウムは1mg含まれています。

ナトリウムの働きは、細胞外液の浸透圧の維持や血圧の調節などがあります。

日本人の食事摂取基準によると、成人のナトリウム摂取量/1日は600mgと言われています。

麦茶によるナトリウムの摂取量は、仮に1リットル飲んだ場合でもたった10mgです。

麦茶の飲み過ぎによってナトリウムを過剰摂取になる可能性は限りなく低いと言えます。

麦茶は健康に悪い?マグネシウムの身体への影響について

麦茶に含まれるマグネシウム量は100gあたりの記載はTrとなっています。

Trはトレースと読み、成分表の最少記載量の1/10未満または検出されなかった事を示しています。

麦茶によるマグネシウム摂取量は気にしなくて大丈夫と言えます。

麦茶は健康に悪い?亜鉛の身体への影響について

麦茶100gあたりに含まれる亜鉛量は0.1mgです。

亜鉛は成長にかかせない成分として有名な栄養素の一つです。

亜鉛は不足しても過剰摂取しても健康へ悪影響を及ぼす可能性がある栄養素ですが、麦茶に含まれる亜鉛量は微量なため、亜鉛の過剰摂取についても気にしなくて良いでしょう。

麦茶は健康に悪い?カリウムの身体への影響について

成分表を見ると、麦茶に含まれるミネラル群の中でカリウムは比較的多い事が判ります。

麦茶100gあたりに6mg含まれるカリウムとは、どのような成分なのでしょうか?

 

カリウムの主な働きとは、簡単に言えば身体の中に塩分が多くなった際に尿へ余分な塩分を排泄させるバランサーの様な働きです。

 

日本人の食事摂取基準によると、一日に成人男性なら2,500mgを女性なら2,000mgの摂取を目安に設定されています。

2012年にWHOが高血圧予防に望ましいカリウムの摂取量は3,510mg/1日と発表もしています。

 

麦茶に含まれるミネラルの中では、比較的含有量が多いカリウムだけに過剰摂取によるリスクが気になりますが、【カリウムの過剰摂取による健康リスクは極めて低い】と考えられており、一日の上限摂取量も定められていない栄養素となっています。

麦茶を飲む事で摂取されるカリウムは、健康に良い効果はあっても悪影響は無い事が判りますね。

麦茶は健康に悪い?リンの身体への影響について

麦茶100gあたりに1mg含まれるリンですが、含まれる量が微量なため健康への悪影響はほとんど無いと言えます。

 

麦茶は健康に悪い?マンガンの身体への影響について

マンガンも、Tr表示となっており麦茶によって摂取量を気にする必要は無いと言えるでしょう。

 

麦茶は健康に悪い?食塩の身体への影響について

麦茶には食塩が含まれていない事が成分表から判ります。

ナトリウムは微量に含まれている麦茶ですが、麦茶を飲む事によって塩分の摂りすぎに繋がる事は考えにくいため、塩分についても気にしなくて問題無いと言えます。

麦茶自体に塩分は含まれていませんが人間は汗をかくと汗としてナトリウム(塩分)が排出されます。

そうなるとふらつき等を起こしてしまいます。

ナトリウムは麦茶に含まれていますが足りないので、塩を1g〜2g入れて上げると健康的に飲むことが出来ますね。

麦茶は健康に悪い?葉の農薬問題やアクリルアミドの発がん性物質は?

麦茶に含まれる成分から考えると、麦茶は健康に悪影響を及ぼすとは考えにくい事が判りましたが、別のアプローチから麦茶の健康への悪影響を考えてみましょう。

一つは、残留農薬の問題です。

実は、麦茶に限らず「茶葉」の残留農薬基準値は食品より高めに設定されています。

これは、茶葉の場合はそのまま食べない事が理由となっています。

仮に農薬が残っていた場合でも、煮出したお茶に溶け出す農薬量は微量となり健康被害を及ぼしにくいそうです。

 

しかし、2012年の暮れに中国から輸入された茶葉から基準値を超える※残留農薬が検出され、輸入販売会社が流通している関連商品を回収しています。※通常の使用による飲用で健康被害を起こす事は無い

 

残留農薬がどうしても気になる!という方は麦茶を購入する際に「中国製」は控えた方が良いかもしれませんね。

もう一つの問題は「アクリルアミド」という物質についてです。

 

アクリルアミドとは、穀類を高温調理すると多量に発生する成分です

長期間に渡り過剰摂取をすると、特定のガンに対してリスクが高まる可能性があるとして研究が今も続けられています。

 

フライドポテトやポテトチップスなどに多く含まれる事が知られていますが、麦茶やコーヒーにも多量に含まれている事が判明しています。

引用元:産経ニュース

アクリルアミド含有量のリストを見ても、麦茶に含まれるアクリルアミド量は多い事が判っています。

発がん性物質の一つとされるアクリルアミドですが、普段の食生活でも必ず発生し摂取している物質でもあるため、過剰に反応し過ぎない事が大事です。

麦茶は健康に悪い?腐りやすいのはなぜか?

麦茶やお茶を夏場にちょっと放置すると、すぐに腐ったりカビが生えたりしませんか?

お茶や麦茶は抗菌効果がありそうなイメージがありますが、実は麦茶にはでんぷんが含まれるため、一定以上の温度で放置するとでんぷんを餌に雑菌が繁殖しやすい飲み物です。

お湯出しの場合の方が2日ほど持つようですが、水出しの場合は菌が繁殖しやすいので、すぐに腐ります。なので1日で飲み切りましょう。

また、パックを入れっぱなしにするとデンプン量が増えるので早く腐る理由にもなります。

温度管理をしっかりすればすぐに腐る事はありませんが、夏場は1日で飲みきる事と、新しく作り直す前に容器を洗浄することをお忘れなく。

麦茶は健康に悪い?歯の色が変わっても問題はないか?

紅茶などにふくまれるタンニンは歯が変色する原因となります。

麦茶は、お茶類の中ではタンニンが少ないお茶の一つです。

むしろ、麦茶には歯周病の原因菌の繁殖を抑制する効果があるという研究結果もあり、麦茶は歯の健康維持には有効な飲み物であると言えます。

引用元:食品成分データベース

各成分の摂取量と過剰摂取の健康被害を考慮しても、全く問題が無い数値である事が一目瞭然です。

麦茶に含まれるミネラルや主成分については、飲み過ぎによる健康被害はほとんど無い事が判ります。

麦茶は健康に悪い?成分や農薬の危険性まとめ

麦茶に含まれる主成分やミネラルは、健康に被害を及ぼさないと言えます。

その一方で、発がん性物質として「人に対しておそらく発がん性がある」とされるアクリルアミド含有量が多い飲み物で有る事も確かです。

 

アクリルアミド自体は、記事内でも触れている通り普通の食生活でも必ずと言えるほど摂取している成分で、摂取量をゼロにする事は不可能と言われています。

 

アクリルアミドの摂取量を麦茶で増やす事が必ずしもがんを引き起こす訳ではありません。

しかし、どんな飲み物や食べ物でも「節度」を持ってバランスよく栄養を摂る事が大事です。

 

麦茶は水分補給と共にミネラルも摂取できる、夏場に適した飲み物です。

アクリルアミドについても、極端な飲み方をしなければ問題はありません。

 

過敏になりすぎず、適量を飲んで麦茶を美味しく飲みましょうね。

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