ヨーグルトっておいしいのでパクパク食べてしまいますよね。
人によっては朝食はヨーグルトで、仕事から帰ってきてごはんの後にさらに食べたら、あっという間に1パック食べてしまうかもしれません。
おいしくて栄養価も高いヨーグルトですが、食べ過ぎると身体になにか影響がでるのでしょうか。
今回はヨーグルトを食べすぎると起こるデメリットを詳しく解説していきます。
目次
ヨーグルトを食べすぎるとどんな影響があるの?
ヨーグルトを食べすぎると太ったり、病気や体臭、腹痛などの原因になる場合があります。
ヨーグルトは乳製品ですので、動物性タンパク質を多く含みます。
この動物性タンパク質は脂肪分も含まれるので、植物性のたんぱく質に比べ、消化に時間がかかってしまいます。
消化をしている間、私たちの内臓はずっと働き続けなければならないので、胃腸にも負担がかかり消化不良の原因となってしまうこともあるのです。
人によっては消化不良でお腹を壊してしまうこともあります。
そのため、ヨーグルトを一度に400g食べてしまうという人は、ちょっと多いと考えてください。自分が気づかないうちに消化器系に負担をかけてしまっているかもしれません。
また、一日に必要とされるたんぱく質の量は
成人男性の場合が60g、成人女性の場合は50gが推奨されています。
400gのヨーグルトには14.4gのたんぱく質と一緒に12gの脂肪も含まれています。
ヨーグルトの他にもごはんや肉・魚類など、普段の食事にもたんぱく質や脂肪は含まれているので、ヨーグルトを食べすぎると場合、知らないうちにたんぱく質や脂肪を取りすぎてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ヨーグルトをどれくらい食べすぎると太るの?
ヨーグルトは乳製品ですので、脂肪分を多く含みますが、ヨーグルト自体が高カロリーという訳ではありません。
メーカーによって若干の差はありますが、無糖のヨーグルト100gで約62キロカロリーから70キロカロリーになります。
お茶碗に軽く一杯(100g)のごはんのカロリーが168キロカロリーだとすると、ヨーグルトは決してカロリーが高い食品ではなさそうです。
ですが、ヨーグルトをプレーンで食べることってあんまりありませんよね。ふつうはジャムやお砂糖などを加えて食べる人が多いと思います。
ヨーグルトに加える糖分で一般的なもののカロリーは以下の通りです。
- イチゴジャムは10gで26キロカロリー
- ブルーベリージャムは10gで18キロカロリー
- りんごジャムは10gで21キロカロリー
- はちみつは10gで30キロカロリー
- 粉砂糖は10gで39キロカロリー
(全て10gで計算/食品データベース「https://fooddb.mext.go.jp/」より算出)
10gは小さじ2杯くらいですので、人によって少ないと感じるかもしれません。
引用元:http://www.showfoodchef.com/2010/08/tomato-canjam.html
ですが、足りないからと言ってヨーグルトにたくさんジャムやお砂糖をかけてしまうと、それだけ摂取するカロリーは増えてしまいます。
ヨーグルトのカロリーが高くないからと言って、甘味料をたくさんかけて食べてしまうとカロリーの取りすぎになってしまうので、注意が必要です。
ヨーグルトを食べ過ぎると病気になるのは本当?乳がんの可能性も
ヨーグルトなどの乳製品が乳がんの発症リスクに関わるかについて、いくつかの研究がされていますが、今のところ関連性はよく分かっていません。
しかし、ある研究では乳製品を摂取している人の方が、乳がん発症リスクが低い傾向があると認められています。
その一方で、乳製品は脂肪分を多く含むので、乳がん発症リスクが高くなるという報告もあります。
どっちだよ!と突っ込みたくなりますが実際のところ、ヨーグルトと乳がんの発症の関連性については解明できていないと言えそうです。
ヨーグルトを食べ過ぎて腹痛になるのはなぜ?
牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロしたりお腹を壊してしまうという人がいますが、これは乳製品に含まれる乳糖ラクトースが原因で起こります。
乳製品を食べると乳糖ラクトースを分解するために、ラクターゼという消化酵素が働きます。
ですが、一度にたくさんたべてしまうと、小腸の中でこのラクターゼが不足して消化ができなくなってしまい、消化不良や腹痛、下痢などおなかの不調といった症状が出る人がいます。
このようなお腹の不調には個人差があります。
少しなら大丈夫な人でもたくさん食べるとお腹をこわすという人もいます。
単純に摂取した乳製品の量が多いとラクターゼという消化酵素の分泌が間に合わなくなるので、お腹が痛くなってしまうんですよね。
このラクターゼという消化酵素は、大人になると減少してしまうことがあるので、子供の頃は平気で牛乳をがぶがぶ飲んでいた人でも、大人になってからお腹がごろごろするから苦手になってしまったという人もいるようです。
ヨーグルトを食べ過ぎるとおならが多くなる。
ヨーグルトを食べると、おならが多くなった気がするという人は、腸内環境が悪くなっているのかもしれません。
お肉や乳製品に含まれている動物性の脂肪酸は、酸化しやすいという性質があります。
身体が酸化すると、身体の中で活性酸素が発生し正常な細胞も傷つけてしまうので、老化や肥満、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の原因となってしまうのです。
また、生活習慣が不規則になったり バランスの良い食生活をしていないと、活性酸素を発生させる悪玉菌が腸内に増え、ガスがたまってしまうので、おならが多くなったと感じるのかもしれません。
ヨーグルトが直接の原因ということではなく、腸内バランスが崩れてしまっている可能性が高いです。
食べる量を調整するだけでなく日々の食生活の見直しが必要かもしれません。
ヨーグルトを食べ過ぎると体臭は臭くなるのか?
体臭は人によって、もともと強い人や弱い人がいますが、それ以外にも毎日食べているものによっても強くなる場合があります。
特にお肉や乳製品が大好きでたくさん食べるという人は、動物性の脂肪酸を日常的に多く摂取しています。
動物性の脂肪酸は酸化しやすいので、これが原因で体臭が強くなる場合があります。
上記に記載したように、身体が酸化すると、身体の中で活性酸素が発生し正常な細胞も傷つけてしまうので、老化や腸内環境の悪化など、様々な問題を引き起こします。
腸内環境が悪化すると悪玉菌が増え続け、食べ物が十分に消化されずに腸内にガスがたまります。
腸内にたまったガスが血液に漏れ出すと、血液中の悪臭の原因物質が汗や皮脂に混ざって皮膚からにじみ出てきて、体臭の原因となってしまうのです。
ヨーグルトを食べ過ぎるとアレルギーにはなるのか?
ヨーグルトには、乳糖ラクトースが含まれています。
大人になると乳糖ラクトースを分解するラクターゼという消化酵素の分泌が少なくなります。
そのため、大人になって牛乳や乳製品を取るとお腹がごろごろするようになってしまったという人がいますが、これは単純に消化酵素が不足しているからで、アレルギーではありません。
一般的に乳糖不耐症と呼ばれていますが、個人差があるので、少しずつ慣らしていくことで、お腹がごろごろしにくくなる人もいます。
ただ、アレルギーの可能性も0ではないので心配な場合はすぐに病院に行くようにしましょう。
ヨーグルトの適切な量はどれくらいなの?
乳酸菌は一度にたくさんとっても体内に蓄えられるものではないので、多くとったからと言って健康に良いという訳ではありません。
身体を作るのに必須とされるたんぱく質は、成人男性の場合が一日60g、成人女性の場合は50gが厚生労働省より推奨されています。
ヨーグルトには100gには約3.6gのたんぱく質が含まれていますが、ヨーグルトの他にもごはんや肉・魚類、豆類など、普段の食事からも良質なたんぱく質をバランスよく摂取することで、たんぱく質以外にも身体に必要なビタミンやミネラル、食物繊維などもしっかりとることができます。
そのため、ヨーグルトは一日に100g程度にしておいて、ほかの食事もバランスよくとることが大切です。
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