トマトの食べ過ぎはよくない?一日何個食べるのがいいか、食べ過ぎによる症状と対処法

トマト赤くなると医者が青くなる、そんなことわざがヨーロッパにあることからも、トマトが体によいということはよく判ります。

そんなトマトを食べ過ぎてしまった場合、体に悪影響があるのか気になりますよね。

そこで今回は、トマトの食べ過ぎについて詳しく調べてみました。

1日にどれくらいの量を食べると食べ過ぎなのか、食べ過ぎでどのような症状が起きて対処法あるのかなど、トマトの食べ過ぎが気になる方に読んでいただきたい内容となっています。

トマトの摂取量と食べ過ぎの目安

トマトが好きで、毎日食べているという方などは「食べ過ぎの目安量」はとても気になりますよね。

トマトは1日何個まで!という具体的な取り決めはありませんが、トマトに含まれている成分から、食べ過ぎになる摂取量を導き出してみましょう。

リコピンの1日の理想的な摂取量

リコピンの摂取量目安は、1日/ 15mg~20mgと言われています。

トマトを生食する場合なら、大きめのトマトで2個ぐらい、ミニトマトなら大きさにもよりますが10~15個程度でリコピン15mgに達します。


参照:https://hcvalor-navi.com/gardening/kasai/tomato/hinsyu/ohdama

また、リコピンという成分は熱に強いという特性もあるので「トマトジュース」を飲んだ場合、一本でリコピン15mgに達してしまう場合もあります。


参照:https://www.kirin.co.jp/products/list/item/softdrink/tomato_noushuku.html

身体に良い成分として知られるリコピンですが、トマトジュースなどを好んで飲む場合、比較的簡単に1日の摂取量を超えてしまうことがわかります。

トマトに含まれるカリウム

文部科学省の食品成分データベースによると、トマト100gには290mgのカリウムが含まれている事が判ります。

カリウムは、体内の塩分濃度を調整する役割を果たし「むくみの解消」などの効果が期待できる成分です。

一方、カリウムの過剰摂取は健康な人ならあまり大きな問題にはなりませんが、腎機能が低下している方は「高カリウム血症」を引き起こし、重篤な場合は心停止の恐れもあるので注意が必要です。

ちなみにカリウムの一日あたりの摂取量目安は、成人男性で2,500mg・成人女性なら2,000mgとなっています。

大玉トマトは1個あたり250g程度はあるので、2個食べるとそれだけでカリウム摂取量は1,450mgになります。

トマト以外の食物からもカリウムを摂取する事を考えれば、やはりトマトは2~3個を目安にした方がよさそうです。

トマトの皮は消化に悪い

トマトに含まれる成分とは違いますが、トマトの皮は消化に悪いと言われています。


参照:https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/precooking/1162393.html

トマト自体は消化の良い食べ物として有名ですが、 一度に大量に食べるとトマトの皮が消化不良を引き起こす原因になる恐れがあります。

トマトは一日2~3個程度が適量

以上の理由を踏まえると、1日あたりに食べるトマトの適正量は2~3個程度、ミニトマトなら15個くらいまでが良いと結論付ける事が出来ます。

トマトの食べ過ぎで起こる症状と対処法

トマトは健康に良い食材ですが、食べ過ぎてしまえばやはり様々な健康被害を及ぼす恐れがあります。

ここからはトマトを食べ過ぎたときに引き起こされる可能性がある症状と、それぞれの対処法について解説します。

食物アレルギー

一般に食物アレルギーは生まれつきのもの(先天性)を、イメージしがちですが「特定の食べ物を長期にわたり摂取し続ける」と、食物アレルギーを引き起こすことがあります。


参照:https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/precooking/1162393.html

残念ながら、トマトをアレルゲンとした食物アレルギーを引き起こした場合は、専門医へと相談して治療を受ける事が最もよい対処法です。

しかし、トマトを食べてアレルギー症状が出ても「トマトがアレルゲンではない」場合もあります。

実は、トマトに含まれるタンパク質が「スギ」や「ヒノキ」と似ている事から、花粉症の人がトマトを食べた時に、花粉症と似た症状を起こす事があるそうです。

花粉症の自覚があり、トマトを生食した時に花粉症に近いアレルギー反応が出た場合は、「体の免疫機能が勘違い」している可能性があります。

対処法として、トマトを加熱処理してから食べるという方法があります。

スギやヒノキに似たたんぱく質構造は「生のトマト」の場合です。

トマトを加熱調理すると、タンパク質が変化してスギやヒノキとは似ていない構造になるので身体が反応しない可能性が高くなります。

生のトマトだとアレルギー反応が起きるのに、加熱したトマトだと起こらないという場合は、花粉症が原因のアレルギー反応です。

低血圧

リコピンの作用には、血圧を下げるという効果があります。

それ自体はとても有用な効果で、高血圧の方などは意識的にリコピンを摂取する事が症状の改善に役立つと言われています。

しかし、過剰摂取や「血圧を下げる薬」を服用している場合は注意が必要です。

血圧が必要以上に下がってしまい、倦怠感やめまいなど低血圧で起こる症状が引き起こされる恐れがあります。


参照:https://rikei-fufu.com/2019/03/28/post-72/

明確な対処法は無く、服薬中は食べない・食べる量を意識して減らすなど、低血圧にならないように気を付けてトマトを食べることが重要です。

皮膚が変色する

ミカンを食べ過ぎると手が黄色くなる、というのはよく聞きますが「トマトを食べ過ぎると手や顔が赤くなる」事があるのでご注意を。


参照:https://matome.naver.jp/odai/2136485328857369401

トマトに限らず、色素が強い食べ物を過剰摂取すると「皮膚沈着」が起こり、皮膚の色が変色する事があります

画像は、みかんの食べ過ぎによる色素沈着(柑皮症)ですが、トマトの色素沈着の画像はネット上で全く見られない事から、症例としては少ないのかもしれませんね。

もしトマトを食べ過ぎて、皮膚が変色してしまった場合の対処法は「トマトをしばらく食べない」事です。

皮膚沈着は、時間をかけてゆっくりと元の肌色へと戻っていきますが、その間は原因である色素を摂取しないようにしましょう。

胃腸のトラブル全般

下痢や吐き気、腹痛や胃痛など胃腸に関するトラブル全般が、トマトの食べ過ぎを原因にして引き起こされる可能性があります。

これらの症状が引き起こされる原因は、トマトに含まれる成分というよりは「トマトの酸」や「トマトの皮」にある事が多いようです。

トマトは、酸性を示す食物なので食べると「酸味」を感じます。

この酸性という性質を持つトマトを、過剰に摂取すると胃壁を刺激してトラブルを引き起こす事があります

また、先ほど触れたようにトマトの皮は消化があまり良くないので、やはり過剰摂取すると消化不良などの原因になってしまいます。

対処法としては、胃腸薬などの市販薬を服用して安静にするか、症状がひどい場合などは医師に相談するのが最善です。

トマトの健康効果を高める食べ方

トマトは過剰摂取すると、身体に害を及ぼす可能性がある事が判りましたが、健康に良い食べ物である事に変わりはありません。

そこで、「量を食べて」健康を目指すスタイルよりも、「効率よく」トマトを食べる「量より質」を意識した食べ方をおすすめします。

リコピンの吸収率は朝が高い!

トマトジュースなどでお馴染みカゴメが試験研究をした結果、リコピンの吸収率と摂取時間帯の関係性で面白い事が判っています。

それは、朝の時間帯にリコピンを摂取した被験者が最も吸収率が高かったという事です。

つまり、朝食にトマトやトマトジュースを意識的に摂取する事が、最も効率よくリコピンを吸収できる食べ方と言えます。

サラダで食べれば吸収率が高まる

トマトを食べるときは、サラダで食べる方も多いと思いますが、リコピンの吸収率を高めたいなら重要なのは「ドレッシング」です。

リコピンは油に溶けやすいという性質を持っているため、油を一緒に摂取すると吸収率が高まる事が判っています。

「ダイエット中だからドレッシングはかけないの」なんて方も居ると思いますが、オリーブオイルを少し回しかけて食べるだけでもリコピンの吸収を助けてくれますよ♪

加熱処理で吸収率アップ!

リコピンは、熱で壊れにくいという性質があるので「加熱調理」もオススメです。

トマトソースやスープなど、トマトを加熱した調理法はリコピンの吸収効率も高まる賢い食べ方と言えます。

乳製品はトマトと相性バッチリ

トマトと相性が良い食べ物としておすすめは「乳製品」です。

チーズとトマトは、味の相性が良く料理をする人ならすぐに思い浮かべる組み合わせですが、味だけでなく栄養面でも相性が良いのです。

トマトはリコピンや食物繊維、ビタミンやβカロテンなど豊富な栄養素を含んでいますが、「動物性の栄養素」は補う事が出来ません。

牛乳やチーズなどの乳製品をトマトと一緒に食べると、カルシウムや動物性タンパク質など「トマトに足りない栄養素」を補えます。

トマトの食べ過ぎはよくない?一日何個食べるのがいいか、食べ過ぎによる症状と対処法:まとめ

トマトを食べるときの目安は

  • 大玉トマトなら2~3個
  • 中玉トマトなら3~4個
  • ミニトマトなら10~15個

このような量を意識して食べ過ぎないように注意しましょう。

また、トマトを食べ過ぎると消化不良や胃腸のトラブルを起こす原因になったり、皮膚が赤くなったりアレルギーを引き起こす恐れもあります。

適切な量を毎日継続して食べる分には、医者が青くなると言われる程に健康効果が高いトマトですから、美味しく効率よくトマトを食べるようにしましょう。

当記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです♪

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