具合の悪い時や、離乳食などで大活躍のおかゆ。
でも作るのは時間と手間がかかりますし、1回分の量だけ作るのは難しく、ついつい多めに出来てしまう事、よくありますよね。
そのままにしておくと、お米がどんどん水を吸い、おいしさが保てなくなってしまいます。
また、水分を多く含んでいるので、細菌なども発生しやすく、痛みやすいのも悩みどころです。
そこで、おかゆの日持ちや、おいしく保存できる方法についてまとめました。
目次
おかゆは冷凍して保存することは出来るの?
おかゆの保存方法ですが、もちろん冷凍保存が可能です。
1〜2時間程度の短時間であれば、冷蔵保存でも可能ですが、次の食事まで4〜5時間空く可能性が高いことを考えると、あまりおすすめできません。
その間に、お米が水分を吸ってしまい、ベチョベチョやねっとりしたり、逆に冷やされる事で固くなってボソボソしたりといったように食感が変わってしまうからです。
結論から言えば、一番おいしさを維持して保存できる方法が、冷凍保存なんです。
また、出来たての状態から、なるべく早く急速冷凍すれば、栄養も味も落とすこと無く保存できますよ。
冷凍の方法は、後ほどご紹介します。
解凍したものを再冷凍すると栄養はどうなるの?
一度冷凍したものを解凍し、もう一度冷凍する、再冷凍。
これは、おかゆに限らず、おすすめ出来ません。
なぜかというと、味が落ちてしまうからです。
冷凍すると、食材の細胞壁が劣化してもろくなります。
解凍する時に、水分が染み出てくることがありますよね。
この現象は、細胞壁がもろくなってしまった為に、中の水分が染み出してきて起きるのです。
一度冷凍、解凍をして細胞壁がもろくなった状態で、また冷凍すると、食品にダメージが蓄積されてしまいます。
これによって、旨味が減ってしまい味が落ちたり、栄養が抜けてしまったり、水分量が減ってパサパサになってしまうのです。
そのため、再冷凍は控えたほうが良いでしょう。
おかゆの栄養を損なわぬように保存する方法!
細胞壁のダメージは、急速冷凍をすることで、最小限に抑えられます。
それにより、美味しさや栄養を保った保存が可能になります。
また、空気に触れないよう密閉するのもポイントです。
これらを踏まえて、おすすめのおかゆの冷凍方法をご紹介します。
おかゆの冷凍方法1
まずは、ジップロックを使用する方法です。
タッパーなどに1回量を入れる方法もありますが、それだとどうしても空気と触れる部分があるので、劣化しやすくなります。
また、解凍にも時間がかかってしまいますよね。
でも、ジップロックなら、溝を入れて冷凍することで、必要量だけを取り出せますし、薄く伸ばして冷凍するので、解凍も楽になります。
水分の多くても、液漏れしないで冷凍できるのもポイントです。
また、日付などを記入すると、管理しやすくなります。
それでは、やり方を見ていきましょう。
1、作りたてのおかゆは、粗熱を取る。
なべの下に濡らしたタオルなどを引くと、熱が早くとれます。
2、ジップロックに平らに入れ、箸などで、分ける時用の溝をつける。
溝をつけると、そこでパキッと割ることが出来るので、解凍する時に必要な量だけ取り出せます。
3、アルミのバットなど、伝熱性の高い容器に乗せて、急速冷凍する。
おかゆの冷凍方法2
次に、ラップを使用する方法です。
解凍するときもラップのまま解凍できますし、1回分ずつに分けて密閉保存できるので、こちらも便利な方法です。
でも、1つだけ注意点があります。
水分の多いおかゆには、不向きということです。
冷凍する前にラップから水分が漏れてしまう可能性があります。
そうなってしまうと、後片付けが面倒になってしまうので、水分が多めのおかゆであれば、ジップロックか容器にしましょう。
それでは、やり方を見ていきましょう。
1、作りたてのおかゆは、粗熱を取る。
なべの下に濡らしたタオルなどを引くと、熱が早くとれます。
2、1回分の量をラップでくるむ。
この時、空気が入らないように気をつけましょう。
3、アルミのバットなど、伝熱性の高い容器に乗せて、急速冷凍する。
(H3) おかゆの冷凍方法3
最後は、製氷皿を使って冷凍する方法です。
これは、主に赤ちゃんの離乳食の場合におすすめです。
1ブロック単位での解凍が可能なので、赤ちゃんの食べられる量に合わせて解凍できますし、食べた量の把握もしやすいです。
注意点は、いつまでも製氷皿に入れたままにしないということです。
製氷皿に入ったままだと、空気にふれる回数も増えますし、小分けになっているということは、それだけ溶けやすいということです。
そのため、頻繁に外の空気に触れると中途半端に溶けてしまって、味が落ちる場合があります。
そのため、十分に凍ったら、ジップロックなどの密閉できるものに移し替えて保存しましょう。
それでは、やり方を見ていきましょう。
1、作りたてのおかゆは、粗熱を取る。なべの下に濡らしたタオルなどを引くと、熱が早くとれます。
2、製氷皿に入れる。入れすぎると、膨張するので上の部分でつながってしまい、割りにくくなる可能性がありますので、量を加減しましょう。
引用元:https://www.photo-ac.com/
3、ラップを上からかけて、冷凍します。
冷凍できたら、ジップロックなどの密封できる容器に移しましょう。
引用元:https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/preservation/baby/food01.html
すでに食べたおかゆを冷凍しても大丈夫?
すでに食べて、残ったおかゆを冷凍するのはおすすめできません。
スプーンなどを介して、口の細菌がおかゆ内で繁殖している状態だからです。
そのため、体調などであまり食べれない事が想定できる時は、必ず器によそって食べるようにしましょう。
こうすれば、口をつけていない鍋に残ったおかゆは冷凍可能です。
おかゆの冷凍はどれくらいの期間であれば大丈夫?
冷凍というのは、劣化がなかなかわかりにくいものですが、家庭用の冷凍庫であると、空け締めも頻繁にありますし、冷凍の温度があまり低くないということもあり、徐々に劣化していきます。
出来たての状態と同じような美味しさを求めるなら、1〜2週間です。
1ヶ月でも食べられますが、冷蔵庫内の匂いがうつってしまったり、冷凍によるダメージで本来の美味しさとはいかないです。
半年や1年を過ぎてしまったものは、美味しさ・風味が落ちているので、おすすめできません。
あくまでも家庭用の冷凍庫には、限界があると思って頂いたほうがいいと思います。
おかゆの冷凍を適切に解凍する方法は?
解凍方法ですが、冷凍のまま電子レンジでチンするか、鍋で温め直すなどして、しっかり加熱してから食べるようにしましょう。
作りたての美味しさを復活させるには、少量の水を振ったり加えて加熱します。
水の量は、おかゆの量や保存のタイミングにもよるので一概には言えませんが、100グラムだったら10〜20cc程度です。
足りなければ、様子を見て足してください。
冷凍時に、おかゆの水分をお米が吸ってしまっている場合があり、このまま水分を加えずに加熱すると、カッテージチーズみたいに固まった状態になってしまう事があります。
また、常温や冷蔵庫内で自然解凍して、そのまま食べるというのは絶対にだめです!
加熱には、殺菌の意味もあるためです。
必ず、火を通してから食べるようにしてください。
おかゆを冷凍保存まとめ!
いかがでしたか?
おかゆの便利な冷凍方法は、どれも簡単なのですぐに実践できます。
やり方を知っているだけで、美味しい状態のまま保
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