ボジョレーヌーヴォーの飲み方まとめ!美味しい温度に冷やす方法や合うおつまみ一覧

秋が終わりを告げ、少し肌寒く感じる季節になるとニュースやスーパーで「ボジョレー解禁!」の文字を見かけるようになります。

今年の解禁日は2019年11月21日(木)となっていて、解禁と同時に買い求める方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなボジョレーヌーヴォーを詳しく知る事がテーマ。

ボジョレーを美味しく飲むための温度や、ボジョレーと合うおつまみや料理を紹介します。

ワイン通の方だけでなく、ワイン初心者の方にも判り易くボジョレーの魅力や特徴をお届けしますよ♪

ボジョレーヌーヴォーとは

毎年、解禁日を迎えるとお祭り騒ぎになるボジョレーヌーヴォー。

まずは、簡単にボジョレーとは何なのか?を知っておきましょう。

名前の由来

ボジョレーヌーヴォーは、フランス産のワインです。

フランスのブルゴーニュ地方にあるボジョレーという地域で、その年に収穫されたブドウ(ガメイ種)を用いて作った新酒だけが「ボジョレーヌーヴォー」と呼ばれています。

ボジョレー(地名)ヌーヴォー(フランス語で新しい)という事です。


参照:https://www.gnavi.co.jp/dressing/article/21215/

ちなみに、ガメイ種というブドウは涼しいボジョレーの気候で育てやすく、成長が早く爽やかなワインになる特徴を持っています。

また、鮮やかな赤い果実で赤ワインの醸造に適している事から、ボジョレーヌーヴォーは「赤ワインのみ」となっています。

解禁日って何なの

ボジョレーヌーヴォーの解禁日は、1967年にフランス政府が11月15日に決定されました。


参照:https://gene-graphic.com/news-v10/

その後、解禁日を特定の日付にすると休日が解禁日と重なってしまう年があることに不便の声があがり、1985年から現在の11月の第3木曜日に変更されたのです。

なぜ、ワインを売り出す日をわざわざ政府が取り決める必要があったのでしょうか。

1950年代、他のワインと違いボジョレーのワインは、その年に取れたブドウで作った新酒を「最速」で楽しめる事を売りとして人気を博しました。

この「最速」という売りが過熱化して、ボジョレーのワイン農家たちが早い出荷を競うことになり、未成熟な粗悪品が市場に出回ってしまう事態に陥ります。

この事態を受けて、粗悪なワインが市場に出回らないように解禁日を設けるようになったのです。

ボジョレーのウソ

ボジョレーヌーヴォーは、確かに本国フランスでも「お祭り的なイベント」として楽しまれていますが、日本の熱狂ぶりはいささか異常と言える部分もあります。


参照:https://www.sidebizz.net/seek/archives/2286/

この日本での熱狂はバブル期に、ボジョレーヌーヴォーに目を付けたバイヤーによって、やや誇大広告気味に紹介された事が大きな原因と言われています。

「今年のボジョレーは100年に1度と言える最高の出来栄え!」

「ボジョレーの味を見ればその年のブドウの良し悪しが判る!」

ボジョレーの広告で、このようなキャッチコピーやボジョレーがブドウの出来を占うという話を良く聞きます。

これは大嘘で、ガメイ種は先程も解説したように「早熟」でワインに仕上がるまでの期間も短い事が特徴の品種。

つまり、ボジョレーの出来が良くても他のフランスワインの仕上がりが良いとは限らないのです。

ボジョレーヌーヴォーの魅力

ボジョレーヌーヴォーを誇大広告気味で紹介している事に触れましたが、ボジョレーには魅力もたくさんあります。

  • 爽やかでフルーティーな味わい
  • 冷やして飲める赤ワイン
  • コスパが良く初心者でも手に取りやすい
  • クセが無い分、様々な料理に合わせやすい

解禁日を異常にありがたがる風潮を良く思わない専門家もいますが、ボジョレーそのものが持つ特徴や魅力を正しく理解すれば、季節のワインとして楽しみやすくなりますよ。

ボジョレーについて判ったところで、美味しく飲む方法とおすすめのおつまみや料理に触れていきましょう。

ボジョレーを美味しく飲む方法

ボジョレーヌーヴォーは、若いワインで熟成させる事もありますが、せいぜい2~3年しか寝かす事はありません。

そのため、20年~30年と長い年月をかけて熟成させたワインとは楽しみ方が異なります。

ボジョレーは冷やすと美味しい

通常、赤ワインは飲む直前までは冷やさないのがセオリー。

これは冷やす事で渋みが強くなり、本来の風味や味わいを損なってしまうからですが、ボジョレーの場合は別。

渋みが少なくフルーティーな味わいのボジョレーは冷やして飲める赤ワインなのです。

美味しい温度は12度前後

ボジョレーの場合は、かなり冷たいと感じられる12度前後まで冷やしても美味しく飲めるのが特徴です。

飲む1~2時間くらい前から冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめです。

物足りなさを感じるときは

ワインが好きな人や、赤ワインが持つ独特の渋みや深い味わいが好きな方だと、通常のボジョレーヌーヴォーに物足りなさを感じるかもしれません。

そんな時は、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーがおすすめ。


参照:https://item.rakuten.co.jp/tochikame/1006000055/

画像の様に、Villagesと記載されているボジョレーです。

このボジョレーは、ボジョレー地区でもさらに北部の「ヴィラージュ」産となっていて、他のボジョレーと区別されています。

赤ワイン独特の風味や味わいが強く、通常のボジョレーでは満足できない時におすすめです。

逆に、フルーティーな味わいを楽しみたい時は間違ってヴィラージュ産を買わないように注意しましょうね♪


参照:https://kakaku.com/item/S0000827903/

ラベルにヴィラージュの記載が無ければ、通常のボジョレーです。

ボジョレーヌーヴォーに合うおつまみ(料理)

ワインの本場で、ボジョレーの原産国でもあるフランスでは「ジュース感覚」で楽しまれるボジョレーヌーヴォーは、そのクセが無い味わいからおつまみや料理を選ばない良さがあります。


参照:https://www.gnavi.co.jp/dressing/article/21215/

ここからは、中でも相性が良いと言われているおつまみや料理を紹介しますので、色々と試して自分に合う組み合わせを探しながらボジョレーを楽しんでみて下さい。

定番おつまみのチーズと共に


参照:https://www.tokyodisneyresort.jp/menu/3066/

ワインのお供と言えばチーズ。

ボジョレーも、定番のチーズとはもちろん相性抜群ですよ♪

赤ワインながらスッキリとした味わいのボジョレーなら、おすすめのチーズはゴーダ・カマンベール・チェダーです。


参照:http://www.meg-snow.com/cheeseclub/knowledge/jiten/term/gouda/

セミハードで、クセが少なく豊かなコクと風味が楽しめるのがゴーダチーズです。

ボジョレーの爽やかさとゴーダチーズの旨みが、互いに引き立てあってくれます。


参照:http://www.meg-snow.com/cheeseclub/knowledge/jiten/term/camembert/

クセが無く、クリーミィで食べやすいのがカマンベールチーズです。

チーズが少し苦手・・という方やワイン初心者の方でも手軽に楽しめる組み合わせですね♪


参照:http://www.meg-snow.com/cheeseclub/knowledge/jiten/term/cheddar/

ハードタイプのチーズで、ほどよい酸味とホロホロと口の中で細かく砕ける食感が特徴のチェダーチーズ。

やはりクセが少なく、ボジョレーと組み合わせても美味しく飲めるチーズです。

味の好みは個人差がありますが、上記3種は比較的クセが少なく、万人受けする組み合わせなので是非試してみて下さい。

意外?ボジョレーは和食に合う

ワインと合わせる料理=洋食というイメージが強いですが、ボジョレーの場合は和食にもしっかりと合います。

例えばコンビニなどでも購入できる豚の角煮や、きんぴらごぼうなどもおすすめです。


参照:https://tatsuya-kobori.com/7-kakuni/


参照:https://matome.naver.jp/odai/2153355158175304601

「醤油」や「ポン酢」「みりん」など、和食を代表する調味料の味わいとボジョレーは相性が良く、普段の食卓と一緒に楽しめる親しみやすさも魅力の一つです。

肉全般はもちろん相性抜群

ワインのお供としてこちらも定番の生ハムや、ビールのイメージが強いウィンナーと一緒に飲んでも美味しいボジョレー。


参照:http://hotheart.hatenablog.com/entry/2018/04/02/064910

肉の脂を食べた時に感じるコッテリとした感じを、フルーティなボジョレーが爽やかにしてくれるので肉料理は全般におすすめ♪

鶏肉の香草焼きから、牛肉のステーキまで幅広い料理と一緒にボジョレーは楽しめます。


参照:http://www.ma-suya.net/recipe/torinokousouyaki/

唯一おすすめしないのは魚介

ボジョレーは、どんな料理にも合う万能ワインのように思えますが、唯一おすすめしないのは魚介類です。


参照:https://www.instazu.com/

「ボジョレーは普通の赤ワインに比べてフルーティだから、魚介とも相性が良い」

このようにボジョレーを紹介する場合がありますが、やはり魚介と一緒に楽しむのはおすすめしません。

昔から、赤ワイン=肉・白ワイン=魚介というイメージが定着していますが、白ワインと魚介も「特別相性が良い訳ではない」という意見も多くあります。

赤ワインと魚介が「合わない」と言われる理由は、魚の生臭さが引き立ってしまうから。


参照:https://blog01.shikepon.com/2017/05/16/1705f_mizumawari_syousyuu/

最近の研究で、赤ワインに含まれる「鉄分」が生臭さを引き立てる原因である事が判っています。

渋みが少ないボジョレーは、通常の赤ワインに比べれば魚介との相性がそこまで悪くないのは確かですが、わざわざ魚介をお供にするよりは相性が良い料理やおつまみと一緒に楽しむ事をおすすめします。

ボジョレーヌーヴォーの飲み方まとめ!美味しい温度に冷やす方法や合うおつまみ一覧:まとめ

解禁日が待ち遠しい!という方も居れば、この機会に飲んでみようかなという方も居ると思います。

販売戦略などにより、やや大げさにボジョレーがもてはやされている感はありますが、ボジョレーヌーヴォーはコスパも良く手軽に楽しめるワインである事は確かです。

解禁されれば、コンビニなどでも入手できる上に、価格も5,000円以下に設定されている事がほとんどなので、ワイン初心者にもおすすめですよ♪

ボジョレーヌーヴォーが持つ真の魅力は、格式高いイメージのあるワインを、気楽に手軽に楽しめる点だと思います。

是非、この機会にボジョレーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

当記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです♪

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