辛いものを食べると暑くもないのに汗が吹き出てきますが、中には辛いものを食べても平然としている人もいます。
この差って一体なんなの?と気になりますよね。辛いものを食べたときの汗は顔周辺がメインなだけに化粧が崩れたり痒くなったりと、辛いものを食べても汗をかかない人が羨ましくなりますよね。
今回は、辛いもので汗をかく理由やなぜ顔だけなのか、汗が止まらない時の対処法はあるのか?などについて解説します。
辛いものを食べた時の汗は一体何なのか、この記事を読めばきっとその疑問は解消されますよ♪
目次
辛いものを食べた時の汗は一体何なのか
結論から言えば、辛いものを食べると吹き出る汗は「 味覚性(みかくせい)発汗」が原因でかいている汗です。
気温や室温が高くて体中にかく普通の汗とは汗をかく理由が違うため、汗っかきなのに辛いものを食べても平気な人も居れば、普段はあまり汗をかかないのに辛いものを食べた時だけ汗が吹き出る人がいるのです。
味覚性発汗とは
味覚性発汗とは、辛いものや酸っぱいものを食べた時に出る汗の総称です。
科学的には、なぜ味覚性発汗が起こるのかを完全に解明は出来ていないそうですが、ハッキリと判っていることもあります。
味覚性発汗が起こる部位
味覚性発汗が、通常の発汗と区別されている理由は「特定の部位でしか発汗が起こらない」という点や「刺激物を食べた時に起こる生理現象である」という違いがあるからです。
参照:https://store.ponparemall.com/acomes/goods/49148/
味覚性発汗は、顔周辺や首など頭部から首にかけてのみ発汗が生じる生理現象です。
辛いものを食べた時、周りの友人は平然としているのに自分だけが顔から大量の汗が吹き出ている・・なんて経験をすると、「私ってどこかおかしいの?」と不安になってしまいますが、正常な生理現象による発汗なので心配しなくても大丈夫ですよ。
味覚性発汗が起こる理由や原因
実は、冒頭でも少し触れたように現代科学をもってしても「味覚性発汗が起こるメカニズム」はハッキリと解明されていません。
参照:https://person-illustration.com/02-free/107-woman-image.html
辛いものを食べると顔周辺を中心に発汗が起こる事は科学者はもちろん知っていましたが、特に身体を害する反応でもなく「研究対象にならなかった」事が、解明されていない大きな理由と言われています。
確実な原因か定かでは無いですが、一応現時点で味覚性発汗が起こる理由や原因は以下のように考えられています。
- 刺激物を口にした時、舌が刺激を痛みとして脳に伝えているから
- 唐辛子などに含まれるカプサイシンにより体温が上がったと勘違いするから
- 辛いという刺激を熱い・痛いと脳が勘違いするから
- etc
カプサイシンが原因で味覚性発汗が起こるという意見もありますが、体温が上昇したと脳が勘違いして誤作動を起こすなら、なぜ全身に汗をかかないのか?など議論が続き明確なメカニズムに答えが出ていないそうです。
酸味や辛味のある食べ物で口腔内に刺激を受けて、脳が「痛み」や「熱さ」を感じることで汗をかく事だけはハッキリしていて、脳が何かしら勘違いを起こして汗をかくのではないか?という考え方が通説となっています。
通常の汗とは
ちなみに、私たちの発汗する原因は大きく分けると味覚性発汗を含めて3パターンあります。
参照:https://illust-imt.jp/archives/008672/
発汗が起こる残りの2パターンは、温熱性発汗と神経性発汗と呼ばれる生理現象です。
温熱性発汗
これが最も基本的な汗をかくメカニズム。
気温の変化や、運動などによって上昇した体温を下げるためにかく汗で、全身の汗腺(汗が出る穴)から汗が出ます。
神経性発汗
もう一つが神経性発汗という、緊張状態や興奮状態などの感情変化に伴ってでる汗です。
いわゆる、「冷や汗をかいた」とか「手に汗を握る」なんてのは神経性発汗による汗を表した慣用句ですね。
神経性発汗は脇の下や背中、手のひらや足の裏などで多く発汗するという特徴があります。
参照:https://store.ponparemall.com/acomes/goods/49148/
このように、汗をかく原因によって汗が出る部位が異なります。
- 味覚性発汗は「首」や「顔」
- 温熱性発汗は全身から汗が吹き出る
- 神経性発汗は主に脇の下や手足にかく汗が多くなる
辛いものを食べても汗の量に個人差がある理由や傾向
味覚性発汗が生理現象の一つで、普通の汗とは違うことは既に解説しましたが、実際に辛いものを食べた時に大きな個人差がありますよね。
冒頭でも少し触れましたが
- 汗っかきな人なのに、辛いものを食べた時はあまり汗をかかない人
- 逆に、普段はあまり汗をかかないのに辛いものを食べた時だけ以上に汗が出る人
- 辛いものを食べる・食べないに関わらず顔周辺の汗が以上に多い人
- etc
このような違いが一体なぜ起こるのか、理由があるのでしょうか。
科学的な見地からの理由は?
勘のよい方なら既に予想がついているかもしれませんが、味覚性発汗のメカニズム自体が解明されていない事もあり、個人差についても科学的に明確な理由は明らかになっていません。
ただ、統計的には「辛いものが苦手」な人ほど味覚性発汗が顕著に見られ、辛いものに強い人はあまり汗をかかないようです。(例外もある事が原因究明を困難にしている)
辛いものに慣れたら汗量は減るのか
辛いものを頻繁に食べて、慣れてくれば汗の量は減るのか?という疑問が生じますが、これに関しても「個人差」があり一概には言い切れない、という歯切れの悪い回答になってしまいます。
ただし、慣れによる味覚性発汗の減少が見られる人も居るようなので、全く無関係という訳でも無さそうです。
逆に、辛いものをいくら食べても汗を全くかかないという人は「味覚障害の疑い」があるのでご注意を。
顔面多汗症について
辛いものを食べた時、顔周辺に汗が吹き出るのは生理現象なので心配は不要ですが、普段から顔周辺にだけ異常に汗をかく人は「顔面多汗症の疑い」があります。
顔面多汗症を引き起こす要因は様々で
- 自律神経失調症
- 糖尿病による病症の一つとして
- 甲状腺機能の異常
- 更年期障害
など、場合によっては重大な病気によって引き起こされている可能性もあるので、不安な方は一度病院で大きな病気にかかっていないかを検査する事をおすすめします。
また、緊張性発汗なのに顔面多汗症になるケースもあります。
人前などに出ると緊張して汗をかく→顔周辺が汗だくになって人目を引く→余計に緊張して汗が大量に吹き出る、という無限ループに陥ることもあるので、どうしても顔にかく汗を止めたい場合は病院に相談してみましょう。
顔面多汗症の主な治療方法は、注射・手術・精神安定剤の処方などがあり、皮膚科や内科・心療内科などで処置をしてくれます。
辛いものを食べた時の汗が止まらないときの対処法
病院で処方される薬や注射には、発汗そのものを抑制する作用があるので確実に対処できますが、たかが辛いものを食べた時の汗にそこまで大袈裟な処置はしたくありませんよね。
そこで、病院などに通わずとも効果がある対処法を紹介します。
制汗クリーム(サラフェなど)
女性におすすめの対処法が、制汗クリームを活用して辛いものを食べた時の汗を抑える方法です。
例えばモンドセレクション2016・2017連続受賞の「サラフェプラス」という制汗クリームなら、化粧下地として使うことも出来るのでメイク前に使えば、辛いものを食べても汗で化粧が・・という心配もありません♪
参照:https://item.rakuten.co.jp/honkinouchishoku/salafe_p/?iasid=07rpp_10095___ed-k6chb559-2o-8f4f6abe-c1fd-4cee-8135-63c03915922d
実際に効果がどれほどあるのか?について実験した動画があり、顔半分にサラフェを塗り激辛鍋を食べた結果、明らかにサラフェを塗った側は汗を抑えられている事が判ります。
サラフェは国内製で、デリケートな顔にも優しい成分なので安心して使える点も良いですよね♪
夏のイメージが強い制汗クリームですが、冬でも辛い料理を食べる事が判っている日は、事前に下地としてサラフェを塗っていけば安心です!
制汗シート
男性の場合は、辛いものを食べてかく汗にそこまで悩むことは無いかもしれませんが、汗の処理をしっかりしないとニオイやニキビ(吹き出物)の原因になってしまいます。
参照:https://item.rakuten.co.jp/dhcshop/8000022851/
夏場などに活躍してくれる制汗シート(顔に使えるタイプ)をバッグやポケットに忍ばせておけば、サッと汗を拭いて顔を清潔に保ち汗を抑えてくれますよ♪
辛いもので汗をかくのはなぜ?顔だけかく 全くかかない等違いは?止まらない対処法も:まとめ
辛いもので汗をかくのは味覚性発汗という生理現象が原因で、そのメカニズムについては科学的にも未だ完全には解明されていません。
明確に原因を特定して汗が出ないようにするのは困難ですが、市販の制汗クリームやシートを上手に活用すれば、しっかりと汗を抑えることが出来ますよ♪
また、普段から顔にばかり汗をかく事で悩んでいる方は「顔面多汗症」の疑いもありますので、病院で診断してもらうことをおすすめします。
当記事が少しでも皆様の生活に役立てば幸いです。
コメントを残す