お米を炊くのが面倒な時や、炊き忘れた時に常備しておくと助かるパックご飯(レトルトご飯)は、主婦や独り身の強い味方ですよね。
でも、毎日のようにパックご飯を食べている場合、「これってもしかして体に悪いのかな?」と不安になる事はありませんか?
今回は
- パックご飯は常温保存でどうして日持ちするのか
- 添加物やその危険性の有無
これらの疑問をメーカー比較を交えながらお伝えしていきます♪
目次
パックご飯が腐らない理由
普段、何げなくパックご飯を食べていると忘れがちですが、腐りやすいご飯なのに、パックご飯は半年以上「常温保存」できます。
もしかして添加物がたくさん入っているの?と不安になってしまいますよね。
まずは、パックご飯が腐らない理由からお伝えしましょう。
腐る(酸化)という事は
まず、腐るってどういう事かを知っておきましょう。
食品が腐敗する事は酸化する事と同じ意味です。
では、どうして食品が酸化するのか?という疑問が沸きますが、食品が酸化する原因は大きく分けると2つあります。
- 雑菌の繁殖が原因で酸化が進む
- 空気中の酸素と反応して酸化する
逆に言えば、この二つの原因から食品を遠ざける事が出来れば、腐敗は起こらないのです。
パックご飯は缶詰と同じメカニズム
缶詰は非常に長持ちしますよね?
腐りやすいイメージのある肉や魚でさえ、缶詰になっていれば平気で年単位の長期保存が可能になっています。
参照:https://gourmet-note.jp/posts/7827
缶詰が腐らない理由は、まさに腐る原因を排除しているからです。
缶に詰める前に、食品を加熱殺菌することで腐敗の原因である「雑菌を排除」します。
そして、外気から隔絶する缶に閉じ込める事で「酸素による酸化」という原因からも食品を守っているのです。
では、パックご飯はどうでしょうか?
参照:https://www.satosyokuhin.co.jp/products/products_rice_179.html
パックご飯も、その製造過程は缶詰と非常に似ています。
無菌状態でご飯を炊き上げてパックに詰めるので、未開封時のご飯には腐敗の原因となる雑菌がいません。
さらに、容器やフタに使用しているプラスチック(ポリエチレンやナイロン)を、多重構造にする事で空気を遮断して酸化を防いでいます。
パックご飯は体に悪いのか
結論から言うと、国内大手メーカーが販売するパックご飯は、体に悪いという事はありません。
前述の日持ちする理由から見ても判るように、保存料などの食品添加物に頼らずとも腐敗せずに長期保存が出来るようになっています。
例えば、パックご飯と言えば定番とも言える「サトウのご飯」の場合
参照:https://mamamassan.com/sato-no-gohan/
原材料は「うるち米」の表示のみとなっており、添加物のような米以外の不純物が一切使われていない事が判ります。
また、容器が熱で溶けて混ざり込むのでは?と不安を感じる人もいるようですが、記載されている調理方法を守れば(極端に熱を加えるなどしなければ)溶け出すような事はないので安心してください。
添加物が入っているパックご飯
サトウのご飯が有名なのは、コマーシャルの影響も大きいですが、「無添加」で安心できるという点も高い支持を得ている理由となっています。
他のメーカーから販売されているパックご飯の中には、原材料に米以外の添加物が記載されている事があります。
そこで、他のメーカーから発売されているパックご飯の添加物はどのような物で、体に影響が無いのか?についても見てみましょう。
ph調整剤が入っているパックご飯
健康ブームの影響もあり、雑穀米や玄米のパックご飯を各社が販売していますが、白米ではないパックご飯にはph調整剤が入っている事が多くなっています。
参照:https://www.dhc.co.jp/goods/goodsdetail.jsp?gCode=32342
参照:https://www.maruchan.co.jp/products/search/550650.html
上記の商品は、「健康に良い」玄米や雑穀米が商品のウリですが、ph調整剤が入っています。
ph調整剤とは、リン酸やクエン酸など様々な種類の添加物を使い、食品を弱酸性に保つ効果を持つ「食品添加物」の一種です。
ph調整剤が入っているから危険!という訳ではありません。
国やFAO・WHO合同食品添加物専門家委員会でも、身体への深刻な害は認められず、安全性が高いとしています。
しかし、その一方で昨今の研究ではph調整剤が腸内細菌を減らし、健康被害が起こる可能性を指摘する専門家もいます。
もう一つ、ph調整剤で怖いと言われている点があります。
それは、表示上は同じph調整剤でも「配合される成分と量」は各社で異なる可能性がある、という事です。
phを弱酸性に保つために、どのような成分をどれくらいの分量で配合しているのか?という部分は、私たち消費者は知る事が出来ないのです。
大手メーカーは、安全性に配慮したph調整剤を使っているとは思いますが、それでも合成保存料の健康被害が怖いという方は、無添加の商品を手に取った方が安心できるのでは無いでしょうか?
酸味料
テーブルマーク株式会社のパックご飯などには、原材料に「酸味料」という表記があります。
参照:https://www.tablemark.co.jp/products/normal_temp/rice/detail/7417124.html
酸味料も、ph調整剤と役割は同じで防腐剤として添加される事が多い合成保存料の一種です。
クエン酸など安全性が高い酸味料もありますが、ph調整剤と同じように「何を」「どれくらい」使っているのかは判らず、「酸味料」として一括表示が許されています。
ちなみに、テーブルマークのパックご飯に使われている酸味料は、グルコン酸(トウモロコシ由来)です。
人体への害は無く、安全ですとテーブルマークでは言っていますが、マウスへの投与実験では、過剰投与した時に急性中毒性がある事が判っています。
人体における影響は、ほとんど無いとして安全性が保障されてはいますが、グルコン酸入りのパックご飯を食べすぎるのは控えた方が良いかもしれませんね。
特に、毎日の食事にパックご飯を使用している方なら、例え1パックあたりに含まれる添加物が微量でも、長期的に摂取し続ける事になります。
原材料/うるち米
このようにシンプルな記載のパックご飯は「サトウのご飯」以外にも数多く販売されています。
参照:http://www.toyorice.jp/fs/toyorice/c/tanita/
サトウのご飯を推奨するつもりも、逆に特定のメーカーが販売する商品を必要以上に危険視するつもりもありません。
しかし、主食として食べる機会が多い米だけに、無添加でシンプルに原材料はお米だけ、と記載されている商品の方が安全度は高いと言えます。
パックのご飯は体に悪い?:まとめ
再度、結論をお伝えすると
- パックご飯は体に悪くはない
- メーカーや商品によってはph調整剤や酸味料が入っている
- 当記事では無添加のパックご飯を推奨する
特に、主食として食べる機会が多い「白米」を選ぶときは、無添加のパックご飯を選んで手に取りたいものです。
あまり過敏になりすぎると、加工食品自体が食べられなくなってしまいますので、気にし過ぎもよくありませんが、白米だけでも無添加を意識して選んでみてはいかがでしょうか?
当記事が、パックご飯を良く利用する皆様に少しでも役立てば幸いです♪
添加物は出来るだけ摂りたくないので参考になりました。
ペットボトルのお茶などにも酸化防止剤としてビタミンCが使われていますが、これも発がん性の危険を懸念されている添加物だそうですね。
毎日のように体内に入れる物は気にするべきだと思います。