ゆず湯の作り方(やり方)まとめ!効能やより効果的な柚子風呂の入り方を紹介!

体をぽかぽかに温めてくれる「ゆず湯」

ゆず風呂ともいうこの入浴法、江戸時代からある文化で、冬至にゆずを湯船に浮かべて入浴することで「風邪をひかない」と言われています。

ゆず湯をやってみたいけど、実際はどんな効果があるのか、また細かいやり方がわからない方もいるのではないでしょうか。

本記事では「ゆず湯の効能」「ゆず湯の作り方と注意点」そして「ゆず湯に入ったあとのお湯やゆずの再利用方法」をまとめてみました!

ゆず湯の効能は?

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=eiPdFGQVPJE

ゆず湯を行うことで、どのような効果が得られるのでしょうか?風邪をひきにくくなると言われていますが、それはなぜなのでしょうか。

ゆずはビタミンCの含有量が多い

ゆずのビタミンCが溶け出しているお風呂に入ることで、肌のお手入れができるという点が、ゆず湯の効果の一つです。

ゆず100gに含まれるビタミンCは、果汁には40mgほどですが、果皮にはなんと150mgも含まれています。じつはこれは柑橘類の中でもトップクラスの量

ビタミンCが多いイメージのあるレモンでも全果(ヘタと種以外)で100gあたりのビタミンCは約100gです。

1.5倍の量というのは、かなり驚きですね。

そんなビタミンCは、抗酸化作用が優れています。

摂取するとガンや動脈硬化、脳卒中、糖尿病の原因ともなる活性酸素を無害化する効果や、免疫力の強化、肌の乾燥防止などの働きがあります。

血行促進

ゆずの皮に含まれるリモネン」という精油成分は、自律神経に作用して血管を拡張させ、血行を促進する働きがあるといわれているそうです。

毛細血管が拡張され、血行が促進されることによって体の代謝がアップするので、疲れや体の痛みなどを軽減してくれるのです。

代謝が上がるということは、エネルギーをたくさん消費できる体になるということ。

日常生活で体を動かしたり、食事を消化したりするのにしっかりとエネルギーが使われるので、結果的にダイエットにもなりますよ。

深部体温を上げる

血行が促進されることで、体温が上がる効果も期待できます。

実際に以下のような実験が行われていて、体が温まることが分かっているようです。

入浴法を30年研究している国際福祉大の前田眞治教授に、さら湯とゆず湯での体の温まり具合を計測してもらった。入浴前の体の深部体温35・9度。次に41度のお湯に15分浸かって測ってみると、さら湯のときの深部体温は36・9度だが、ゆず湯では37・5度と0・6高かった。

引用元:https://www.j-cast.com/tv/2014/12/16223358.html

ぽかぽかの状態で寝ることで、体を冷やさないので冷え性の改善、そして風邪防止になりますね。

ゆず湯の作り方(やり方)

ゆず湯の効果がわかったところで、早速ゆず湯の作り方を説明します。

必要なものは基本的にはゆずだけ!必要に応じてガーゼなどを準備してくださいね。

ゆず湯の作り方1 ゆずをそのまま入れる

一番簡単な方法がゆずをそのまま浴槽にドボンと入れてしまうやり方です。

丸いゆずがいくつか浮いている様子は視覚的にも楽しいですよね。

果汁や果実による刺激がなく、肌があまり強くない方にもおすすめです。

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/315508

ゆず湯の作り方2 カットした果実をネットなどに入れる

次にご紹介する方法は、ゆずを切って入れるやり方です。

4等分ほどにし、洗濯ネットに入れたり、ガーゼ・ハンカチに包んだりして、お湯に浮かべます。

果汁や果肉からの香りや成分も楽しめるので、そのまま入れるのに比べて香りが強く感じられるでしょう。

また、お湯に浮かべている時に揉むと、その効果をさらに実感できるのではと思います。

ゆずの数が少なくても十分に楽しめるので、経済的にもやさしいやり方と言えそうです。

注意点として、粒などがお湯に流れ出てしまうと、排水の際にパイプを詰まらせる原因にもなりますので、ネットやハンカチからこぼれないように気をつけてください。

引用元:https://otokomo-blog.com/touji-yuzu/

ゆず湯の作り方3 皮を入れる。乾かしたものを入れても

最後に、皮だけを入れる方法です。

ゆずの香り成分は皮部分に多いため、皮を入れただけでも十分に楽しめる点がポイントです。

ゆずを食べずに使ってしまうのはもったいないという方におすすめです。

 

また、皮膚が弱い方はさらに皮を乾燥させて入れるのもおすすめです。

その理由は後述の「ゆず湯を行うときの注意点!日焼けや肌がぴりぴりする!?その対策は??」をご確認くださいね。

 

作り方ですが、皮を天日干しにし、数日でぱりぱりになったら完成です。

面倒な方は、皮をオーブンで100度ほど、3〜4時間ほど熱して乾燥させる方法もあります。

それをそのまま湯船に入れてもいいですし、皮の破片などがお湯に流れるのが気になる方はネットやガーゼの袋などに入れてもOKです。

より効果を感じるには?ゆずを入れるタイミングやお湯お湯の温度など

基本的なゆず湯のやり方はご説明しましたが、ここからはコツや効果を高める方法をご紹介します。

柚子はいくつ必要?

ゆずの数ですが、明確にいくつならOK/NGというものはありません。

ただし、1〜2個程度ではあまり効果が感じられないかもしれません。

そのまま入れる場合3〜5個ほどが目安と考えてよさそうです。

強い香りが欲しいかたは多めに、ほんのりとした香りでリラックスしたければ少なめに…と調整してみてくださいね。

柚子を入れるタイミングは?

ゆずを入れるタイミングですが、大きな効果の違いはありません。

ただし、自分が入るタイミングでゆずをいれると、当然ながらすぐは香りが感じられないでしょう。

お湯を沸かし始めるタイミングや、お風呂に入る10分前などに入れれば十分に効果が感じられると思います。

効果的なお湯の温度

最後に、お湯の温度です。

結論としては、普段入る温度より少し高めに湯を沸かしてゆずをいれ、ちょっと待ってから入浴するのがオススメです。

というのは、お風呂に生の果実をいれてしまうと、お湯の温度が下がりやすくなってしまうのですが、だからといってお湯の温度が高すぎても効果が小さいと言われています。

ただ、香りだけを楽しみたいのならば熱い方がいいのです。

両方の利点をうまく取り入れるために、熱めのお湯→冷めたら入浴という流れが良いとの考えです。

ゆず湯で体はぽかぽかになるので、少しぬるめで長く入っていても問題ありません。

ゆず湯を行うときの注意点!日焼けや肌がぴりぴりする!?その対策は??

ゆず湯やみかん湯など行って、「なんだか肌が痛い」「赤くなった」と感じた経験がある方もいるのではないでしょうか?また、果物の皮を使うことで、農薬なども心配ですよね。ここでは注意点をいくつかご紹介します。

農薬やワックス対策に、しっかり洗う

引用元:https://nanapi.jp/ja/130668

やはり一番心配なのは「農薬」ではないでしょうか。自分の家や知り合いの庭になっているゆずなら安心ですが、スーパーなどで買ったものは分からないですよね。

特に「有機」「オーガニック」という表記がなければ、栽培段階で農薬は使われています。

国産のものであれば、国の規定によって農薬散布から収穫まで期間があいており、実はあまり心配はいりません。

しかし、外国産ですと農業に関する法律や規定が違いますので、注意が必要です。

輸入の時間を考え防腐剤などが塗られている可能性もあるため、ゆず湯での使用は避けた方が良いでしょう。

ワックスについては、艶出しなどの効果のために使われるものですが、こちらも国産だと現在はほとんど使われていないので過剰に心配する必要はなさそうです。

また、国産でもツヤツヤしていると感じられるかもしれませんが、これはゆずの成分である天然の蝋のようなものですので、心配無用です。

ワックスや農薬の対策として、水でしっかり洗う方法があります。30分程度水につけておき、流水で洗うだけです。

または、塩で揉むというやり方もおすすめです。水で洗ったゆずに塩小さじ1ほどをふりかけ、手の中で塩のジャリジャリでゆずをこすり洗いします。

どちらも簡単なので、ぜひ試してみてください。

肌がぴりぴりする

ゆずに限らず柑橘系の果物が入ったお風呂で「肌がピリピリする」ことがあります。

これは皮に含まれる「リモネン」の作用によるものです。

リモネンはナチュラルな掃除にも役立てられるほど油を落とす効果を持っています。

この成分が皮膚の皮脂を必要以上に落としてしまい、皮膚が保護されていない状態にしてしまうのです。

そこにリモネンやゆずの果汁などに含まれる酸が触れることで刺激となるのです。

 

対策としては、出る時にしっかりシャワーで流す、また皮脂が不足している状態なのでしっかり保湿をすることがあげられます。

また、乾燥させてしまうとこのリモネンの成分はなくなるので、皮を乾燥させてゆず湯に使うという方法もあります。

香りは若干落ちますが、十分楽しめますよ。

それでもやはり肌に刺激が強い方は、ゆずの入浴剤で楽しんでみてください。

日焼けしやすくなる

日中や朝にゆず湯に入ったあと、外出して日光を浴びてしまうと日焼けしやすくなるので注意が必要です。

ビタミンCは美肌にいいのですが、柑橘類のビタミンCには紫外線の吸収率を高める「ソラレン」が多く含まれています。ソラレンをが皮膚に吸着してから数時間は紫外線を吸収しやすくなり、日焼け、シミの原因になってしまうのです。

夜に摂取すれば抗酸化作用で美肌効果が期待できるので、ゆず湯は夜に入る、または日中入浴する場合はそのあとは紫外線を浴びないようにすることが大切です。

引用元:https://www.ebis-cosme.co.jp/column/uv_care/psoralen/

ゆず湯を楽しんだあとは?ゆずの再利用方法!

ゆず湯を楽しんで、残ったゆずは使えるのでしょうか?

ゆずは生もの、かつ入浴で使ったことでふやけているだけでなく、汚れなども付着しています。

勿体無い気もしますが捨ててしまうのがよいでしょう。

状態が綺麗であれば、皮を掃除に使うことはできます。

上述の通り、皮に含まれるリモネンは油汚れを落とすのにぴったりです。コンロ周りや電子レンジ・オーブンの庫内の拭き取りに使ってみてくださいね。

引用元:http://hikkoshi-king7.net/wp-content/uploads/2014/11/wetwet.jpg

ゆず湯をしたお風呂の残り湯はどうする?

では残り湯はどうでしょうか?

ゆず湯に使ったお湯は洗濯につかっても問題ありません。

ただし、お湯にほとんど色はついていないと思いますが、デリケートな生地の洋服や、色移りが不安な洋服は避けた方がよいでしょう。

家で使うものなどの洗濯にとどめておいた方が良さそうです。

ゆず湯の作り方(やり方)まとめ

ゆず湯のやり方やコツ、注意点などをまとめました。

最近では銭湯やスパでもゆず湯をおこなっている施設もあるようですので、ぜひ手軽に楽しんでみてください

ゆずの香りで日頃の疲れを癒して、風邪に負けない季節を過ごしてくださいね。

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