ところてんの効能(効果)や最大に引き出す為の摂取量や食べ方について紹介!

ところてん(心太)や寒天は、カロリーが低くダイエットなどにも向いているイメージはありますが、実際の栄養価や食べた時に得られる健康効果はあまり知られていません。

今回はところてんの効果・効能を、含まれる成分と共に紹介します。

また、ところてんで得られる健康効果を最大限に発揮するために必要な摂取量や、効率よく栄養が摂れる食べ方なども紹介しますよ♪

ところてん(心太)の効果・効能について

それでは早速、ところてんを食べた時に得られる健康に役立つ効果や効能から紹介していきましょう。

ところてんに含まれる栄養素

文部科学省の食品成分データベースでところてんに含まれる栄養素を調べると


参照:https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=18210

ところてんのカロリー

成分のほとんどが水分で、カロリーはたった2kcalしかないことがわかります。(ところてん100gあたりの数値)

ところてんがダイエットに良いと言われる理由がこの低いカロリーにあり、寒天(ところてんとの違いは後述)ゼリーなどが0kcalと表示されているのも納得ですよね♪(0kcal表示やノンカロリーという記載が許されるのは100gで5kcal未満の場合)

ところてんに含まれる食物繊維

ところてんには100gあたり0.6gの食物繊維が含まれています。

食物繊維の1日あたりの摂取基準量(厚生労働省による食事摂取基準)は、成人男性で20g以上・成人女性なら18g以上が推奨されており、0.6gという数値はそれほど大きな数値では無いように感じてしまいます。

しかし、ところてんに含まれる食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の両方が含まれている点が大きな特徴です。

水溶性食物繊維は、水に溶け易く体内の余分なコレステロールやナトリウム(塩分)を排出する効果があります。

不溶性食物繊維は逆に、水には溶けにくい性質を持ち水分を吸収して排便をスムーズにする役割を果たします。

特徴の違う二つの食物繊維を含むことが、ところてんの栄養素では特筆すべきポイントといえます。

ミネラル群

ところてんには、カルシウムやマグネシウム・ヨウ素といったミネラル群も含まれています。

いずれも健康維持には欠かせない栄養素ですが、他の食品に比べて特に多く含まれている訳ではありません。

ところてんを食べた時の健康効果

ところてんに含まれる栄養素や、特徴から導き出される健康効果には

  • 整腸効果(便通の改善など)
  • 食べ過ぎを抑えてくれる(ダイエットに役立つ)
  • カルシウムを含むミネラルの補給ができる

このような効果が期待できます。

ところてんと寒天の違い

ところてんと混同しがちな寒天ですが、二つの違いを知っているでしょうか。

ところてんの原材料は テングサ(天草)やオゴノリという「海草」で、これらの海草を煮溶かした物をろ過して冷やした物がところてんになります。

一方、寒天の材料は「ところてん」です。

寒天は、ところてんをさらに凍らせる→乾燥させるを繰り返して作られています。

海草(テングサなど)⇒ところてん⇒寒天という順で加工されていて、元を辿ればどちらも海草が原材料になるのですが、味や栄養には若干の違いがあります。

二つを栄養とニオイや味で比較すると以下のような違いになります。

栄養価 ニオイ・味
ところてん 多い ある
寒天 少ない 無い

ところてんは、海草に含まれる栄養価をしっかりと摂取できますが、人によっては味やニオイが気になるかもしれません。

寒天は、乾燥と凍結を繰り返す過程で若干ですが栄養価が失われてしまいますが、海草特有の磯臭いようなニオイは無く、味や香りはほとんど感じられません。

ところてんの健康効果を最大限に引き出す摂取量や食べ方

ところてんには、整腸効果やダイエット中の空腹感を紛らわす効果などが期待できますが、その効果を最大限に引き出すためには1日にどれくらいの量を摂取するべきかを解説します。

ところてんの整腸効果を最大限に引き出すための摂取量

ところてんに含まれる食物繊維は、整腸効果(善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用)が期待できる栄養素ですが、消化吸収されないという特徴も持っています。

つまり、一度に大量摂取すれば効果がでる!という類の栄養素ではなく、量よりも継続して食べ続けることのほうが重要になってきます。


参照:https://www.amazon.co.jp

結論から言えば、毎日100g以上のところてんを継続して食べ続ける事が、最も整腸効果を高める事が出来る食べ方といえます。

例えば市販のところてん1パック(上記画像の商品は200g入り)を、1~2日で食べきるような生活を送れば、徐々に腸内環境が正常化されていき便通の改善や美肌効果などの健康効果を実感できるハズです。

あまり現実的ではありませんが、毎日300gや500gのところてんを食べ続けても問題はありません。

ただし、気をつけなければならないのが「味付け」によるカロリーの増加です。

ところてん自体にはほとんどカロリーはありませんが、三杯酢や黒蜜などをかけて食べる場合は、その分のカロリーは加算されることをお忘れなく。

上記画像の商品を例にすれば、ところてん200gだけならカロリーは5kcalにも満たない計算になりますが、黒蜜をかけて食べると59kcalとなります。

ところてんでダイエットをする場合に効果をあげるには

低カロリーなのに歯ごたえがあり、ダイエットにところてんを活用する人も多いと思いますが、前述の通り「味付けによるカロリーの変動」には注意が必要です。

ところてんの食べ方として一般的なのは、三杯酢や酢醤油(関東)か黒蜜(関西)をかける食べ方ですが、カロリーはそれぞれ異なってきます。

  • 三杯酢で食べた場合は100gあたり約20kcal程度
  • 酢醤油で食べた場合は100gあたり約16~25kcal程度(調味料の味付けによる差)
  • 黒蜜で食べた場合なら100gあたり約35~60kcal程度(蜜の濃さで変動)

甘めの味付けとなる黒蜜をかけると、糖分が含まれるためカロリーは少し高めになります。

ダイエット中に、「どうしても甘いものが食べたい!」という欲求が抑えられない時なら黒蜜ところてんが活躍しますが、空腹を満たすために食べるなら三杯酢や酢醤油で食べたほうが良いといえます。

もちろん、ところてんを味付け無しで食べれる!という方なら最強のダイエット食品となります。

ただし、カロリーがほとんど無いので「ところてんだけ」で1日の食事を済ますのはNG。

健康を維持する事が出来なくなってしまうので、ダイエットにところてんを活用する際は置き換えなら1食分のみを心がけましょう。

ところてんでカルシウムを効果的に摂取するためのオススメレシピ

骨や歯を形成し、ストレスも軽減(神経興奮の抑制)してくれるカルシウムは、日本人が不足しているといわれている栄養素の一つです。

ところてんには、微量ながらカルシウムが含まれているので、どうせ食べるならカルシウムを効率よく体内に吸収できる食べ方をするべきです。

カルシウムの吸収を助ける働きがある栄養素には

  • マグネシウム
  • ビタミンD
  • タンパク質
  • ビタミンC
  • 有機酸
  • イソフラボン(カルシウムが骨から失われるのを抑制)

などがあります。

栄養素の相性からカルシウムを効率よく体内に吸収できるレシピとして、たんぱく質やイソフラボンが摂れる高野豆腐と、マグネシウムを豊富に含むヒジキを使ったサラダを紹介します。


参照:https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1810024346/

★材料(2人分)

  • 高野豆腐4~8片(お好みで量は増減可)
  • めんつゆ小さじ2
  • ところてん1パック
  • 乾燥ヒジキ適量
  • きゅうり1本
  • 大葉1~2枚程度
  • いりゴマ適量

作り方

作り方はいたってシンプル。

高野豆腐を水とめんつゆで煮含めて、皿にとって冷ましておきます。

千切りにしたきゅうり、水切りしたところてん、戻したヒジキを皿に盛り高野豆腐を加えます。

最後に大葉やいりゴマをかけて、ところてんのタレを回しかければ完成♪

カルシウムの吸収を助けるビタミンC(大葉・きゅうり)も加わり、サッパリと美味しく食べれるサラダレシピとなっています。

高野豆腐がややハイカロリー(100gあたり528kcal)なので、ダイエット中の方は普通の豆腐などにアレンジしてくださいね♪(絹ごし豆腐なら100gで55kcal程度)

ところてんの効能(効果)や最大に引き出す為の摂取量や食べ方について紹介!:まとめ

ところてんを食べた時に期待できる健康効果は

  • 整腸効果
  • ダイエット効果
  • 不足しがちなミネラルの補給による健康維持

以上が主となっています。

特に、ところてんに含まれる食物繊維は整腸効果に役立つので、毎日継続して食べることで効果が実感できますよ♪

ダイエット目的でところてんを活用する際は、味付けでカロリーが変動する事をお忘れなく。

当記事が少しでも皆様の生活に役立てば幸いです。

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