道の駅や、最近ではスーパーでも見かける事がある「泥付きれんこん」ですが、パック売りよりも美味しそう思えて買う方も多いと思います。
買ってから少し経って、いざ食べようとれんこんを見ると、白いフワフワが発生してビックリする事があります。
今回は、れんこんに付いた白いカビの危険性や、れんこんが腐るとどうなるのかについて解説します。
目次
れんこんに付いた白いフワフワはカビ
参照:https://kazokujikan.jp/lotus-root-mold/
れんこんに付いた白い綿毛のようなものは「白カビ」です。
白カビが生えたれんこんは食べれるの?
白カビが生えてしまったれんこんですが、結論から言うと食べる事は可能です。
特に先程紹介した画像のように、れんこんの「一部」に白カビが発生した場合なら、カビが生えた部分を除去すれば普通に食べることが出来ます。
万が一、白カビの部分を食べてしまっても、大きな健康被害にはなりません。(普通の食物と同じように胃で消化されるため)
アメリカのある胃腸科医によると、白カビを食べて重篤な症状や死に至る危険性は、30年の実務経験で一度も無かったそうです。
同医師は、カビを食べた場合「味の悪さ」や「カビを食べたという事実」から、気分が悪くなる事はあっても一時的な症状に過ぎないと言います。
参照:https://xn--i6q654coq2ayzh.com/
カビは硬い野菜やフルーツの場合、奥まで侵入しにくいため、表面が白カビで覆われていても、中身は無事というケースも多いそうです。
白カビが発生する原因と対策法
すでに白カビが生えてしまったれんこんは、処分するかカビ部分を取り除いて早めに消費しちゃいましょう。
参照:http://listing.cn-door.com/point/195.html
次にれんこんを購入した時、れんこんが白カビに襲われない為にも、カビてしまった原因を紹介します。
カビの原因は意外にも乾燥にある
カビと聞けば、ジメジメと湿度が高い環境を思い浮かべますが、れんこんに白カビが発生する原因は「れんこんの乾燥」にあります。
参照:https://kaiinsenyou.com/wp/?p=2626
根菜であるれんこんは、元々は泥の中で育っていた野菜なので、収穫して環境が変わると、水分を失い鮮度がどんどん悪くなります。
乾燥して鮮度が落ちてくると、れんこん自体が弱ってしまい、白カビが発生しやすくなってしまいます。
れんこんは、特に泥付きなどは、なんとなく「日持ちしそう」と思いがちですが、実は真逆で「乾燥に弱く日持ちしない」野菜です。
れんこんを白カビから守るには
れんこんは、泥付き・パック売りに関わらず、日持ちしないので購入したらなるべく早めに消費するべきです。
やむを得ず、すぐに消費出来ない時は下記に注意して保存しましょう。
- 泥付きなら泥は落とさずに保存
- 新聞紙などに包み、さらにビニール袋に入れる
- 直射日光や高い温度は厳禁!風通しの良い冷暗所で保存
なるべく乾燥しないように保存する事が、白カビの発生を抑える対処法になります。
れんこんに黒い斑点!まさか黒カビ?
白カビの場合、大抵がれんこんの表面に発生するので、見ただけで「あれ?」と異変に気付きやすいものです。
しかし、一見すると判別が難しい変色や切った断面に黒い斑点があると、食べても良いのか不安になりますよね。
れんこんの変色や黒い斑点がどんなもので、食べても良いのかを画像と共に解説します。
表面がマダラ模様のれんこん
参照:https://blogs.yahoo.co.jp/daimotive1717/31501553.html
道の駅などを覗くと、たまに画像の様なマダラ模様のれんこんが売られている事があります。
これは「赤シブ」と呼ばれる現象で、成長過程でれんこんの成分と周りの鉄分が反応することで起こります。
品質には全く問題がなく、新鮮な証拠でもあるので気にせず購入して大丈夫です。
れんこん表面に黒い点々が
参照:https://blogs.yahoo.co.jp/daimotive1717/31501553.html
表面に黒い点々がビッシリ付いているのを見ると、ギョッとする方もいますが、これは「皮点」と呼ばれ成長過程で必ず見られる現象です。
色の濃さや範囲は、土壌や気候で変わりますが、皮点も品質上全く問題ありません。
れんこんの黒シブ
れんこんの葉や茎は水中ではなく水面上に伸びています。
この葉や茎がれんこんの成長過程で、何らかの影響で折れたり、倒れたりすると「黒シブ」という現象が起きます。
参照:https://blogs.yahoo.co.jp/daimotive1717/31501553.html
黒シブも、品質には全く問題がありません。
れんこんは、タンニンというポリフェノールの一種を含むため、鉄分と結合して変色する事があります。(褐変反応)
褐変したれんこんの戻し方や、洗い方については詳しく解説している記事もあるので、気になる方は読んで頂ければ幸いです。
れんこんが腐ると
れんこんが腐った時は、どのようになるのか解説します。
参照:https://xn--vekaa9723al3ljhe56ct2b03tfl0bur0a.xyz/
れんこんが腐ると、見た目に起こる変化は「黒い変色」です。
褐変反応や、黒シブとは違い「ドス黒く」変色したら腐っている可能性が高いと言えます。
切って中身を確認すると
参照:https://xn--vekaa9723al3ljhe56ct2b03tfl0bur0a.xyz/
黒い変色が中身にまで到達している事が判ります。
見た目の変化以外にも
- れんこん表面がヌルヌルしている
- カビが中にまで到達している
- 触るとブニョブニョと柔らかい
- 異臭がする(酸っぱいニオイや不快なニオイ)
これらの変化が認められた場合は、れんこんは腐ってしまっています。
腐ったれんこんは、味も食感も悪い上にお腹を壊したりする可能性もあるので、食べずに処分するようにして下さい。
れんこんに白いカビ:まとめ
れんこんは、傷みやすく変色しやすい野菜です。
しかし、変色の原因や理由を知れば「食べても大丈夫」なケースが多いと言えます。
当記事で紹介した画像と見比べて、安全か危険かを判断するのに役立ててください。
当記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです♪
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