日本人にとって身近な飲み物である緑茶。
抗菌作用があり風邪予防になったり、ビタミンCやカテキン、フッ素成分が含まれていたりと、身体に良い飲み物と言われています。
ただ、コーヒーの成分で知られているカフェインを含んでいます。
カフェインは子どもには飲ませないほうが良いと認識している方も多いと思います。
他にも色々な成分が含まれていますが、子どもには良いものなのでしょうか?
こう考えると、緑茶を赤ちゃんや子どもにも大人と同じように飲ませても良いのか、不安になりますよね。
そこで今回は、緑茶は何歳から飲めるのか、どんなことに注意が必要なのかをまとめました!
目次
緑茶は何歳からだと飲める?生後何ヶ月の赤ちゃんだと大丈夫か
一般的に、緑茶は離乳食が完了した1歳あたりから飲むことはできます。
もし1歳児に与える場合には、水出しした緑茶を更に薄めて与えるようにしましょう。
水出しすることで、カフェインが少なくなり、苦味も抑えられるからです。
ただ水出ししても、まだ1歳児の敏感な舌には刺激が強く、成分も濃すぎるので、水で薄めて与えます。
目安は、大人の5~10倍程度です。
かすかに緑茶の風味がして、うっすら緑茶の色がわかるくらいにしましょう。
しかし、1歳児頃は、まだ積極的に緑茶を飲む必要はないので、水か麦茶を飲ませるのが良いでしょう。
緑茶の良い成分を取り入れるために飲ませるならば3歳以降がよいと言われています。
なぜ3歳頃からなのか。
その理由を成分などと共に解説していきます。
緑茶の赤ちゃんへの影響は?カフェインや便秘はおこるのか?
それでは、緑茶の赤ちゃんへの影響を見ていきます。
まず、一番気になるのがカフェインではないでしょうか?
緑茶100mlには、だいたい20mgのカフェインが含まれています。
コーヒー100mlには40mg程度ですから、コーヒーの半分くらいの量です。
カフェインは、大脳などの中枢神経に興奮作用をもたらします。知的作業能力を高めたり、気分がスッキリするのはこのためです。
大人にとっては良い作用なのですが、赤ちゃんには必要のない成分と言えます。
赤ちゃんや子どもへの影響としては、興奮しすぎて、寝つきが悪くなる事があります。
また、カフェインを分解する力が未熟なため、大人な20〜30倍の分解する力が必要になります。
大人ですと、カフェインが体内で半減するまでに3~4時間、完全に抜けるのは6時間と言われていますから、赤ちゃんの場合には更に時間がかかる事になってしまうわけです。
これにより、お腹の調子が崩れて下痢や便秘をしたり、発熱する場合もあります。
その為に、赤ちゃんや幼児の水分補給には、カフェインの含まれていない水や麦茶が良いとされているのです。
もし、緑茶を与える場合は、水で5~10倍に薄めたものを1歳過ぎから。
3歳になるまでは、緑茶をそのまま与えるのは控えたほうが良いでしょう。
緑茶のカフェインの影響は何歳からだと大丈夫か?
カフェインの影響は、3〜4歳頃から問題なくなってきます。
これは、身体がカフェインを分解できるようになるためです。
カフェインの悪影響が出ない1日あたりの最大摂取量というものがあります。
4〜6歳の子どもの場合、カフェイン45mgです。緑茶でいえば、200ml程度となります。
小学校前の子どもが緑茶コップ1杯程度が目安となっていることをふまえても、乳児や幼児は量を控えた方が良いのがわかりますね。
緑茶はノンカフェインだと何歳から?赤ちゃんへの影響も
最近では、ノンカフェインやデカフェの緑茶も売られるようになりました。
カフェインを気にする妊婦さんや、小さい子ども、高齢の方にも、緑茶を楽しんでもらいたいというものです。
こちらの場合は、カフェインの影響を気にする必要がありませんので、1歳過ぎから与えても大丈夫です。
でも、緑茶特有の苦味成分があるので、赤ちゃんや苦味に敏感なお子さんに与える際には、水で薄めて与えるようにしましょう。
緑茶のカテキンは赤ちゃんへの影響は何歳からだと大丈夫か?
緑茶には、カテキンという成分が多く含まれています。タンニンと呼ばれる場合もあります。
このカテキンは身体に良いことでも知られており、肥満やコレステロール抑制効果、抗がん作用、抗アレルギー作用があると共に、殺菌効果もあります。
インフルエンザウイルスやピロリ菌、赤痢菌、コレラ菌、大腸菌O-157などを撃退してくれる、頼もしい成分なのです。
虫歯菌にも効くので、虫歯予防にもなります。
お子さんに緑茶を飲ませたいと考える理由も、このカテキンの効果を期待してという方が多いと思います。
ただ、このカテキンは苦味や渋味成分でもあるため、小さい子ほど飲みにくいと思います。
また、赤ちゃんの舌は敏感ですから、カテキンの渋味を大人よりかなり強く感じます。
また、離乳食が完了したくらいの月齢ですと、消化分解する力が未熟ですから、カテキンが負担になる事もあります。それにより、下痢や便秘になる可能性も。
もし、カテキン摂取が目的で緑茶を与えたい場合は、2歳頃から少しの量を水で薄めて与えるようにしましょう。
でも、カテキンの抗菌作用よりも、バランスよい食事と睡眠の方が、何倍も免疫を強くし、身体も丈夫にします。
そちらに重きを置くとよいですよ。
また、虫歯も同様に、緑茶を飲んでいるから虫歯にならないというよりも、食事の後に水や麦茶を飲ませれば、口内は綺麗になりますから、小さいうちの虫歯はかなり防ぐ事ができます。
緑茶のアミノ酸(テアニン)は赤ちゃんへの影響は何歳からだと大丈夫か?
テアニンは緑茶に含まれるアミノ酸で、脳の神経細胞を保護する働きがあります。
また、リラックス効果も期待できる成分です。
緑茶には、カフェインが含まれていますが、このテアニンのおかげで、カフェインによる興奮作用が和らぐと言われています。
そのため、コーヒーよりも緑茶の方が優しい飲み物と言われているんです。
テアニン単独で、赤ちゃんへの影響などは特に心配する事はありません。
緑茶のビタミンやサポニンは赤ちゃんへの影響はある?
緑茶は、ほかの食品と比較しても、沢山のビタミンが含まれています。
特に、ビタミンCは、お茶の中でも煎茶にもっとも多く含まれています。野菜の中でも含有量の多い赤ピーマンの約1.5倍にもなるんです!
ビタミンCは抗酸化作用をもっており、がんや生活習慣病の予防に効果があると言われています。
他にも、サポニンという成分には抗菌・抗ウイルス作用があります。
また、フッ素には、歯の表面に耐酸性の被膜を形成する力があり、虫歯の予防に有効とされています。
これらの緑茶に含まれる成分は、普段緑茶をのむ量でしたら、特に問題ないと言われています。
赤ちゃんも、大量にビタミンを摂取する事は無いので、気にしなくて大丈夫です。(赤ちゃんへの緑茶の与え方は上記を参考にして頂ければと思います。)
市販のペットボトルの緑茶は何歳から飲める?
市販のペットボトルの緑茶は、基本的に飲める年齢などは変わりません。
では、急須で入れたお茶とペットボトルのお茶は、違いがないのでしょうか?
製品により差はありますが、カテキン、ポリフェノール、アミノ酸は、急須で入れたお茶の方が多い事がわかっています。
理由は、急須で入れたお茶の方が、茶葉から成分が溶けだしやすく、失われないためです。
ペットボトル飲料の緑茶の場合は、抽出過程や生成過程で、身体によい成分が減ってしまうのです。
そのため、成分は、急須で入れたお茶の方が良いということになりますね。
ただ、最近では、デカフェやノンカフェイン、または子ども用緑茶などがペットボトルで売られています。
引用元:https://www.kirin.co.jp & https://search.rakuten.co.jp/
お子さんに与える場合は、このようなものを利用するのも良いでしょう。
緑茶は何歳からだと飲める?赤ちゃん(子供)への影響まとめ
いかがでしたか?
身体に良い成分の多い緑茶ですが、赤ちゃんにはわざわざ与えなくても良いと言えます。
また、1歳から3歳の場合には、水で薄めて、刺激が強過ぎないように調整してあげる事が大切ですね。
身体に良いものも、適量を取り入れると良い効果を発揮してくれますが、取り過ぎは禁物。
上手に食生活に取り込んでいきましょう!
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