健康に良いとされるりんご酢ですが、飲み過ぎた時になにか健康への影響がないのか気になりますよね。
そこで今回は
- りんご酢を飲み過ぎるとどうなるのか
- りんご酢を飲む時に注意すべき事
- りんご酢を飲む時の適量は
このような内容を中心に、りんご酢に関する情報をお届けします。
目次
りんご酢を飲み過ぎるとどうなるのか
まず最初に、りんご酢を飲み過ぎると健康へ悪影響があるのかについて。
結論から言うとりんご酢を飲み過ぎてしまうと
- 胃が荒れる(吐気や胃痛の原因になりうる)
- 口腔内トラブル(虫歯や知覚過敏)
以上のような悪影響を及ぼす可能性があります。
それでは、理由を踏まえてそれぞれの悪影響について解説していきます。
りんご酢の酸性値について
りんご酢がもたらす悪影響について解説する前に、りんご酢の酸性値やその特性について紹介します。
りんご酢は、酢の一種なので酢酸を含む弱酸性の性質を持っています。
酸やアルカリの性質はph(ペーハー)で表されますが、りんご酢のph値は3となっています。
参照:https://www.suzuken-ltd.co.jp/column-post/2018/11/06/570/
弱酸性の定義はph3~ph6なので、りんご酢は弱酸性と言えどその酸性値は比較的高い数値である事が判ります。
もちろん、直接的に飲むと危険な酸性値ではありませんが、りんご酢が比較的強めの弱酸性である事が、飲み過ぎた時に悪影響を及ぼす原因となるのです。
りんご酢を飲み過ぎると胃が荒れる
弱酸性のりんご酢を過剰に摂取すると、胃腸の粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。
参照:https://medicalnote.jp/symptoms/%E5%90%90%E3%81%8D%E6%B0%97%E3%83%BB%E5%98%94%E5%90%90
胃腸が傷つくと、胃痛や吐き気などを引き起こすのでりんご酢の飲み過ぎには注意が必要です。
りんご酢とは少し異なりますが、コーラなどの炭酸飲料を大量に飲んで気持ち悪くなったり、胃がムカムカした事はありませんか?
炭酸飲料も、酸性を示す飲み物なのでやはり飲み過ぎると胃が荒れる原因となるのです。
弱酸性で、飲んでも平気なりんご酢ですが、過剰摂取をすれば胃痛の時と同じような胃酸の出すぎに似た環境を引き起こします。
胃腸が弱い自覚がある方は、特に飲み過ぎには注意したいですね。
りんご酢の飲み過ぎで口腔内トラブルが起きる
弱酸性を示すりんご酢は、口腔内トラブルを引き起こす可能性もあります。
ただし、この場合は「飲み過ぎ」が原因ではなく、りんご酢の成分が口腔内に留まる事が原因です。
私たちの歯は、「エナメル質」でコーティングされていますが、このエナメル質は非常に酸に弱い性質を持っています。
虫歯のメカニズムも、虫歯菌が出す酸によってエナメル質が溶かされてしまう事から始まります。
参照:https://illustimage.com/?id=2640
りんご酢を希釈せずにそのまま飲んだ場合、ph3の比較的強い酸性値を示す液体が口腔内に侵入する事になります。
成分が口腔内に長く留まると、エナメル質のコーティングを弱める事になり、結果として虫歯や知覚過敏の原因になってしまうのです。
りんご酢を飲む時に注意すべき事
前項で解説したような悪影響を防ぐためには、りんご酢の飲み方に気を配る必要があります。
りんご酢を原液のまま飲まない
参照:アマゾン
りんご酢は、確かに食酢の中では飲みやすい酢と言えます。
しかし、酢は本来そのまま飲むための飲料水ではありません。
りんご酢を飲む、と言って希釈もせずにそのまま飲む方は少ないと思いますが、りんご酢を飲む時は原液をストレートで飲まないように注意しましょう。
水などで希釈する事で、りんご酢のph値も下がるため、胃が荒れたりエナメル質を傷つけるリスクが格段に下がります。
空腹時や胃が荒れている時は飲むのを控える
りんご酢には、飲まない方が良いタイミングがあります。
空腹時は、胃が空っぽの状態なのでりんご酢を飲むと胃の中が大きく酸性に傾いてしまいます。
いわば、胃酸過多に近い状態になるため胃腸が弱い方は、胃痛や吐き気を催す原因となってしまいます。
参照:http://www.taizando.net/yorozu/ishukuseiien/index.html
胃が荒れていて胃痛を感じる時は、胃酸が上手くコントロール出来ていない可能性があります。
この場合も、りんご酢を飲むと症状が悪化するので控えた方が良いと言えます。
逆に、りんご酢を飲むのに適したタイミングは食事中や食後、さらに寝る前(空腹時は除く)となります。
食事中や食後にりんご酢を飲むと、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
寝る前にりんご酢を飲むと、りんご酢に含まれるカリウムの働きによって、むくみの改善などの効果が期待できますよ。
りんご酢を飲んだ後は口をゆすぐ
主に、口腔内への悪影響を予防する手段として、りんご酢を飲んだ後に口をゆすいでしまうのも有効な手段です。
りんご酢が弱酸性を示すと言っても、歯を急激に溶かす事はありません。
そのため、りんご酢を飲んだ時はすぐに口をゆすいでしまえば、ph値を正常に戻す事ができます。
りんご酢を飲む時の適量とは
りんご酢を飲む際、どれくらいの量を目安にすると良いのでしょうか。
りんご酢は、酸性であるがゆえに飲み過ぎると悪影響を及ぼす事がありますが、過剰摂取で害となる成分は含まれていません。
りんご酢のカロリーは大さじ1杯で4kcalと低く、主な成分もミネラルやビタミンとなっています。
これらの理由から、飲み過ぎとなる基準は設けられておらず、明確にどこからが飲み過ぎになるかは個人差があります。
一般的な食酢の目安摂取量は1日あたり15~30mlと言われています。
また、黒酢を6ヶ月間1日20ml飲み続けた時、コレステロール値に減少が見られたという実験結果もあります。
これらを踏まえて考えると、りんご酢を飲む時も一日に15~30ml(大さじ1~2杯)が適量と言えます。
りんご酢の飲み過ぎによる悪影響:まとめ
りんご酢は、飲み方や飲むタイミングを間違えると
- 胃が荒れる
- 歯のエナメル質が溶ける
という悪影響を及ぼす恐れがあります。
逆に言えば、正しいタイミングや飲み方をすれば健康に良い効果を得ることができます。
特に、りんご酢が持つコレステロール値の減少やダイエット効果を目的に飲む場合は、黒酢の実験で判るように「飲み続ける」事が重要になってきます。
様々な健康効果を持つりんご酢は、飲み方やタイミングを考えながら継続して飲んでこそ大きな効果を発揮してくれますよ。
当記事が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです♪
コメントを残す