りんごを皮ごと食べる場合の農薬の落とし方(洗い方)!洗わず丸かじりは危険?

スーパーで手軽に買える事もあり、私たちの食生活に最も身近な果物の一つと言えばりんごですよね。

映画やドラマでは、服の袖でりんごを軽くゴシゴシして、そのままガブリ!なんてシーンを目にしますが、実際にあれをやったら危険じゃないのか気になります。

そこで今回は

  • りんごを皮ごと食べる効果
  • 洗わずに皮ごと丸かじりは危険かどうか
  • りんご表面に付着した農薬の落とし方(洗い方)

このような内容を中心に、りんごを安全に食べるために役立つ情報をお伝えします。

りんごを皮ごと食べると

そもそも、どうしてりんごを皮ごと食べる必要があるのか?


参照:https://n-coozy.com/reducing-diet-food-3451

安全性が気になるなら、皮を剥いて食べればいいじゃない・・と考える人も居ると思います。

なぜ、りんごを皮ごと食べるのか。簡潔に言えば「皮ごと食べた方が栄養価が高い」からです。

特に抗酸化作用やアンチエイジング効果が期待される、りんご由来のポリフェノール(通称:りんごポリフェノール)は、【皮に多く含まれる】事が知られています。

だからこそりんごは皮ごと食べたい訳ですが、果物=農薬というイメージがあり、健康被害の有無が気になるのも確かです。

りんごを洗わず丸かじりは危険か

【無農薬栽培】と書かれたりんごなら、買ってきてそのまま食べても安全そうですが、普通にスーパーで購入したりんごの場合、安全性が気になります。


参照:https://www.ooyufarm.com/fs/apple/c/munouyaku

国内で流通しているりんごは・・

ニュースや情報番組で、残留農薬問題が取り上げられると、「輸入品」の野菜や果物である事がほとんどです。


参照:http://trade-support.nejico.com/

りんごの場合も、国産なのか?輸入品なのか?が気になりますが、意外にも「生食用」として国内で流通しているりんごは、「ほぼ100%国産」です。

理由は、りんごが他の果物に比べて傷みやすく、輸入コストや国内の自給率が高い事から、わざわざ生食用のりんごは輸入しないのです。

オレンジやレモンなどは、厚い皮で果肉が守られているため、輸送が簡単ですが、りんごは皮が薄く品質を維持しながら長距離を輸送すると「高くついてしまう」という事ですね。

少なくとも、店頭で購入したりんごは国産のりんごなので、輸入品で見られるような残留農薬問題を恐れる必要はありません。

国産りんごの農薬事情

それでは、国産のりんごなら「そのまま皮ごと丸かじり」しても安全なのでしょうか。

結論から言えば、「安全性は高いが100%問題が無いとは言い切れない」と考えるのが妥当です。

国内の残留農薬基準

我が国の残留農薬に対する基準値は、世界的にみても「厳しい」事で知られています。


参照:https://www.sakurajimusyo.com/guide/20392/

せっかく手塩にかけて育てたりんごも、農林水産省が設けた厳しい基準値を超える農薬が残っていると【出荷する事ができない】ため、りんご農家も残留農薬にはかなり気を配っています。

そのため、海外では当たり前のように行う「収穫後の農薬散布」を、国内のりんご農家は行わない事も多くなっています。


参照:http://suzannelane.blog42.fc2.com/blog-entry-66.html

仮に、収穫後散布をしても少量に抑え、国の基準値をクリアしたりんごだけが私たちの手元に届きます。

こうした理由から、国産りんごは「安全性は高い」と言えるのです。

使用農薬の安全性

安全と言われる一方で、国産りんごに使われる農薬の種類と、それらを食べた時の安全性について、疑問視する声や警鐘を鳴らす学者がいる事も確かです。

例えば、農薬の中には「ネオニコチノイド系の農薬」という種類があります。


参照:https://twitter.com/arapanman/status/1002825696220143616

これは害虫駆除などに高い効果があり、日本では農林水産省によって使用が認められている農薬です。

しかし、欧州食品安全機関(EFSA)の発表によると、「ネオニコチノイド系の農薬」が記憶に関する神経や脳の発達に悪影響を及ぼす可能性がある、としています。

この発表を受けて、2013年5月以降ヨーロッパでは「ネオニコチノイド系の農薬」は使用禁止農薬に定められています。

目に見えず、人体への悪影響についても見解が異なるため、国産りんごに使われている農薬が少ないからと言って、手放しで安全!とは言えない部分もある、という事です。

農薬が浮いてくる?動画を検証

まずは、こちらの動画をご覧ください。

国産のりんごに残る農薬を、「あんしん野菜」という商品を使って除去が出来る!という内容の動画となっています。

配信主は2:00頃に放置した鍋に浮いた白い物体を「コレが農薬ですね」と言い切っています。


参照:https://www.youtube.com/watch?v=vHuJAdFXEhc

確かに、白くて細かい泡状のナニカが浮かんでいるのは確認できますが、これが農薬である事を示す根拠は何一つ解説されていません。

例えば、まるで作り物みたいにツヤツヤしたりんごを見たことは無いでしょうか?


参照:https://matome.naver.jp/odai/2141886616147612801

ツヤ出しのワックスをかけたように見えますが、これはりんご自身が出している「蝋(ろう)」で、食べ頃だよ!というサインでもあります。

蝋が出ると、りんごの表面はベタベタしてくるので、農薬だけでなく「空気中のホコリや塵」が付着しやすくなります。

動画で見られた「白いナニカ」は、りんご表面に付いた汚れや蝋を取っているのかもしれませんね。

ちなみに、動画で紹介していた商品はこちら

 

農薬を除去しているのかについては、根拠が無くかなり疑わしいですが、りんご表面についた汚れを落とす効果は期待できそうです。

ホッキ貝から作られた100%天然素材の商品で、食材にも安心して使える商品となっています。

レビューを見ても

ほんとかなと、疑いつつ購入したのですが、本物っぽいです。単に野菜の色素が出てきてるだけじゃないかと思っていたのですが、よくみると、特に果物など、色だけでなく油のようなものも浮いていて、やはりかなり汚れているのだなと思いました。購入してみてよかったです。

 

梅シロップを作る際、梅を洗浄したところ水がかなり濁ってゾッとしました!また購入させて頂きます!

 

野菜を洗うと、特にトマトは水が黄色くなります。買ってきた後にすぐに処理をして冷蔵庫に保管しています。長持ちする様な気がします。手が荒れるので星-1させて頂きました。

購入者の多くから高評価を得ていて、味が変わるなどの不具合も無いようです。

手が荒れる、という意見もあるので購入して使う場合は、肌が弱い人ならナイロンの手袋などで手を保護した方がよさそうです。

結論:りんごを洗わず丸かじりはやめておこう

りんごを洗わずに丸かじりをしても、残留農薬量を厳しくチェックしているため、「食べてすぐに悪影響」は起こらないと言えます。

しかし、長期的に少量とは言え農薬を口にし続けた場合、どのような健康被害が起こるのかは未知数です。

大人に比べて影響が出やすい子供は、特にどのような健康被害を受けるか判りませんので、安全性を考慮すれば洗わないで食べるのは控えた方が良さそうです。

結論として、国産りんごは安全だが皮ごと食べるなら「洗ってから」食べた方が良いので、そのまま丸かじりはやめましょう。

それでは、りんごを安全に皮ごと食べるために、農薬の落とし方(洗い方)を紹介しましょう。

りんごに付いた農薬の落とし方(洗い方)

国産りんごは、残留農薬が少なく安全とは言え、皮ごと食べるならしっかりと農薬を落としておきたいものです。

シンプルイズベスト!水洗いで充分


参照:https://kajusosai1.blogspot.com/2016/11/blog-post_23.html

農薬の落とし方(洗い方)と言っても、特別な事は何も必要ありません。

りんごの残留農薬を落とすなら、水洗いがベストな方法です。

洗い方

洗い方もシンプル。


参照:https://naze-info.com/archives/2231

水を流したままにして、手でしっかりと30秒~1分程度洗うだけです。

ポイントは2つ

  • 【流水】で洗う事
  • 最低でも30秒は洗う事

この2点を意識して、しっかり水洗いをすれば安心して皮ごと食べても大丈夫ですよ♪

本当に水洗いだけでいいの?

あまりにもシンプルな対処法なので、効果が本当にあるのか?と不安に思う方がいるかもしれません。

しかし、安心してください。

農薬のほとんどは「水溶性」で、水に溶ける性質を持っているため、水洗いをしっかり行えば洗い流す事が出来ます。

記事内で危険性を示唆した「ネオニコチノイド系の農薬」ですが、ネオニコチノイドも水溶性の成分となっています。

水素水も効果的

美容や健康に良いと評判の水素水ですが、農薬除去にも一役買ってくれます。

どうやら、全ての水素水が等しく農薬除去に効果がある訳では無く、一定の水素濃度を超えた水素水である必要があるようです。

実験の結果、確かに特定の水素水に浸しておくだけで、農薬の除去が認められ、新たな残留農薬の除去方法として注目を集めています。
※クロロタロニルという農薬が実験対象

クロロタロニル以外の農薬はどうなのか?という点や、実験で使用した水素水以外でも同様の効果があるのか?については明確になっていません。

しかしほとんどの農薬が水溶性なので、一定の効果は間違いなくあると言えます。

楽天市場でも「農薬除去の効果が実証された水素水」を取り扱っていました。

ウォーターサーバーで、やや高額ですが飲料水として健康や美容にも使えるので、興味がある方は購入してみてはいかがでしょうか?

 

 

水で洗う以外の方法について

りんごに付いた農薬を落とす方法として

  • 酢水で洗うと良い
  • 野菜や果物を洗える洗剤を使うと良い
  • 重曹が良い
  • 塩が良い

など、様々な方法が紹介されています。

ですが、当記事では「しっかりと水洗いをする」方法が最善と結論づけています。

理由はいくつかありますが、最も重要な点は「味を損なってまで皮ごと食べたいのか?」という点です。

酢や重曹、塩などで洗浄力を高めて農薬を落としても、肝心なりんごの味が損なわれては意味が無いと思うのです。

また、野菜や果物を洗う事が出来る洗剤という商品は確かにあります。

 

画像のように、100%天然由来の素材だけで作られた洗剤なら安心できますが、少しでも化学薬品が使われている場合は、逆に洗剤の誤飲という心配が出てきます。

どうしても、水で洗うだけでは不安が残る方は、水+αで洗っても大きな問題はありませんが、味への影響がほとんど無い水洗いこそが、ベストな洗い方と改めて結論づけます。

りんごを皮ごと食べる場合の農薬落とし方:まとめ

今回お伝えした内容をまとめると

  • 国内に流通するりんごは「国産」
  • 国産りんごは残留農薬が少なく安全性は高い
  • 洗わずに皮ごと食べるのはオススメしない
  • 農薬を落とすなら水洗いがベスト!30秒以上流水で洗う

このようになります。

食の安全について、日本はかなり厳しい管理体制を整えていますが、世界の見解と厚生労働省の見解が、「必ずしも一致しない」場合も多々あります。

政府が安全を主張していても、ある国では有害な物質として使用禁止になっている事も多く、私たち自身が口に入れる物の安全性を見極める必要性もあると思います。

情報が氾濫する時代ですが、当記事は「正しく、正確な情報」を皆様へお届けできるように努力していきます♪

今回の記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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