シャキシャキとした歯触りが特徴のれんこん、炒めたり煮物にしても美味しいですよね。
そんなれんこんですが、お料理前に洗うのが大変だったり、穴の中の汚れが取れずに苦労する事が多いです。
そこで今回は
- れんこんの洗い方
- 皮や穴の泥を落とす方法
- アク抜きの時間や方法
これらの内容を中心に、れんこんをキレイに洗う方法をお伝えします。
目次
れんこんの洗い方:汚れについて
最初に、れんこんの汚れをどこまで落とすか?について解説します。
れんこんは皮も食べられる
参照:http://www.ja-aichi.or.jp/aichi-recipe/vg_renkon.html
泥付きのれんこんを買った場合は、表面や穴に入った泥をしっかりと落とす必要がありますが、パックされて売られている場合は他の野菜と同様に、水洗いだけでOKです。
参照:https://kufura.jp/life/preparation/20423
れんこん表面の皮はそのまま食べられる上に、栄養価も多く含まれています。
しかし、歯触りが悪く少し硬いので気になる人はピーラーなどを使い、下処理をしてから水洗いしましょう。
れんこんの皮や穴が黒ずんでいる理由
しっかりと水洗いしても、れんこんの皮は黒っぽいですよね。
また、穴の中が黒くなっている場合もあり、どこまで洗えば正解なのか困ってしまう事があります。
参照:https://gourmet-note.jp/posts/2953
れんこんは泥の中で栽培されるため、多くの人が「泥が残ってる」と勘違いしますが、これは泥ではありません。
れんこんの穴が黒ずむ理由は、「褐変反応」でれんこんに含まれるタンニンが酸化する事で変色しています。
判り易く言うと、りんごを剥いて置いておくと変色するのと同じ理由で変色しています。
参照:https://xn--ccki1dxctbw4n.com/2017/0707/rinngohennsyoku/
空気に触れる時間が長くなると、褐変が進むので時間経過と共に穴の黒ずみはひどくなります。
しかし、色が変わって見た目は悪くなりますが「食べても問題が無い」ので、気にならない人はそのまま調理してOKです。
続いて、どうしても黒い部分が気になる!なんとかしてキレイに洗いたい!という方に向けて、黒ずみ(褐変)の対処法を部位ごとに紹介します。
れんこんの洗い方:皮の黒ずみ汚れや泥
食べても大丈夫、と言われても黒っぽい皮をそのまま食べる・・というのはちょっと抵抗を感じる方も多いですよね。
王道の処理法は皮を剥いてしまう事
参照:https://www.kagome.co.jp/vegeday/eat/201701/6278/
一番手っ取り早いのは、ピーラーなどを使い皮を剥いてしまう事です。
料理番組や雑誌の下ごしらえを見ても、れんこんは皮を剥いて・・と記載される事が多く王道の処理方法と言えます。
たわしでゴシゴシ洗う
参照:https://www.orangepage.net/recipes/cooking_basics/2124
根菜や新じゃがの皮を処理する時に、役立つアイテムが「たわし」です。
表面を削るように洗う事が出来るので、ピーラーで剥くよりも栄養素を逃さない方法です。
※清潔な【野菜専用】のたわしを準備して使いましょう。掃除に使ったたわしを使いまわしてはダメです!
ペットボトルのフタで洗う
参照:http://greencoop-hyogo.or.jp/
ペットボトルのフタを押し当ててガリガリすると、簡単に皮が剥けるというライフハックもあります。
ちなみに、筆者の場合は
参照:http://hitorigurashi-benricho.com/haisuikou/
雑に丸めたアルミホイルを使っています。
ペットボトルのフタや丸めたアルミでガリガリと、表面を削るように洗うと、黒っぽい汚れだけを落とせるのでオススメですよ♪
れんこんの洗い方:穴の中の黒ずみ汚れや泥
洗いにくい上に、見た目も悪い黒くなったれんこんの穴。
とにかくキレイにしたいけど、洗いにくい!
そんな困った!を解決する方法を紹介します。
物理的に取り除く
まずは、手間はかかりますが汚れを自らの手で落としたい!という方におすすめの方法。
それは、れんこんの穴に入る棒状の物で「物理的に汚れを落とす」方法です。
長い棒状の物とは
- 割り箸
- 綿棒
- ストローブラシ
- etc
れんこんの穴より細くて長ければ、基本的には何でもOKです。
根気が要りますが、棒を入れてこすると簡単にそぎ落とす事が出来ます。
参照:https://gourmet-note.jp/posts/2953
また、この物理的に落とす方法をラクに行うならストローブラシが本当に役立ちます。
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子育て中の方なら、持っているご家庭も多いと思いますが、れんこんを使う機会が多い方は、「れんこんの穴を洗う器具」と割り切って置いておくのも良いかもしれません。
化学反応を利用して落とす
化学反応と聞くと、ちょっと身構えてしまいそうですが、安全・安心な方法です。
お伝えした通り、れんこんの穴が黒くなるのは「酸化」です。
酸化で黒くなったなら、還元(酸素が奪われる反応)で元に戻そう!という訳です。
レモン汁で還元作用を起こす
やり方は簡単。
切ったれんこんを水にさらして
参照:https://www.ginmoku.com/2017/04/blog-post_2.html
これに、レモン汁を回しかけて30分位放置するだけです。
レモン汁に含まれるクエン酸などのビタミンCが、酸素を奪ってしまうので黒ずみ(酸化部分)がキレイになります。
参照:https://cookpad.com/recipe/635143
キレイになったれんこんは、再度水洗いして調理に使いましょう。
重曹で汚れを落とす
ライフハックではお馴染みすぎる「重曹」は、れんこんの汚れ落としやアク抜きでも活躍します。
切ったれんこんを、ジップロックなどに入れて
参照:https://shunkashutou.com/market/column/renkon-reitou/
水と大さじ1杯の重曹を入れます。水量は、れんこんがしっかりと水に浸かる程度です。
準備が整ったら
参照:https://www.promolinks.jp/archives/7475
ジップロックごと、振ります。
これだけです。とても簡単ですよね。
ちなみに、重曹で汚れが落ちるのは還元作用とはちょっと違います。
重曹が持つ弱アルカリ性による中和と、金属イオンと結びつく作用が働く事で、汚れが落ちています。
汚れを落としたら、れんこんを取り出して「再度水洗い」する事もお忘れなく。
れんこんのアク抜き:時間と方法
最後に、れんこんのアク抜きに関する情報をお届けします。
れんこんってアク抜きが必要なの?
まず、れんこんを調理するにあたり「アク抜きした事無いけど?」という方も居ると思います。
結論を言ってしまうと、れんこんは別にアク抜きしなくても大丈夫です。
むしろ、アク抜きをした方が栄養素(タンニン)を損なう事にもなるので、栄養を損ないたくない!という方は未処理のまま調理しましょう。
では、どうしてアク抜きをするのかと言うと
- 色をキレイに仕上げる事が出来る
- 食感に変化を与えることが出来る
この2つが大きな理由になります。
アク抜きに何を使うかで食感が変わる
色味や食感を変える効果のあるアク抜きですが、何を使ってアクを抜くかによって意図的に食感を変えることが出来ます。
シャキシャキ食感なら酢水で
れんこんを薄切りにして、シャキシャキとした歯ごたえを楽しみたい時は、酢を入れた水でアクを抜きます。
参照:https://item.rakuten.co.jp/ehac/4582409188412_3/?gclid=Cj0KCQjwvo_qBRDQARIsAE-bsH8H01csRAskGRTuZ7ynjXOYl8KLJRLMwkFP4zeVxV9A3EmcpwMxxdgaAhmxEALw_wcB&scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868
方法は簡単で、れんこんが隠れる程度の水を入れて、酢を小さじ1~2杯程度入れるだけです。
放置時間は5分~長くても10分程度でOKです。
酢がれんこんに含まれるムチンと組み合わさる事で、シャキシャキ感が増しますよ。
煮物やホッコリ食感を残すなら冷水で
逆に、煮物に入れる場合や食感をあまりシャキシャキさせたくない時は、冷水でアクを抜くようにします。
方法や時間も酢水と同じで、切ったれんこんが隠れる程度に冷水を入れて、5~10分放置するだけでアク抜き完了です。
れんこんは、アクを必ずしも抜かなくても良いですが、料理の種類や仕上がりのイメージによって、適したアク抜きをする事でより美味しく頂く事ができますよ。
食べない方が良いれんこん
れんこんが黒いのは、「褐変反応」だから大丈夫・・とはならないケースもあるので注意しましょう。
参照:https://xn--vekaa9723al3ljhe56ct2b03tfl0bur0a.xyz/
画像のように、明らかに見た目がおかしい場合や異臭がする、カビが生えているなどの異常が見られた場合は、食べずに処分してください。
褐変反応と見分けがつかない!という方は少ないと思いますが
- 皮が(切る前から皮の部分が)ぬるぬるする
- カビが生えている
- 触ると柔らかい
- 黒い部分が多すぎる
- 臭い(酸っぱいニオイや変な臭いがしたらOUT)
以上のような異変を感じたら、食べないようにして下さい。
れんこんの洗い方!:まとめ
れんこんの黒ずみは、大抵の場合は酸化が原因なので食べても全く問題はありません。
しかし、「泥付きれんこん」などを購入した際は「本当に泥が詰まっている」事もあるので、水洗いは念入りに行ってください。
れんこんは下処理(アク抜き)で食感や色味を変化させる事も出来るので、今回紹介した洗い方やアク抜き方法を活用して、れんこんレシピに役立ててみて下さい。
当記事が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです♪
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