枝豆を食べ始めると、手が止まらなくなって気がつくと食べ過ぎちゃうことってありますよね。
今回のテーマは枝豆を食べすぎた時の身体への影響について。
枝豆の食べ過ぎは何か病気の原因になるのか?太る可能性はあるのか、など枝豆を食べすぎた時に起こりうる悪影響を詳しく解説していきます。
また、子供が食べる時の注意点や妊娠中に枝豆を食べたときの影響についても併せて紹介します。
枝豆の食べ過ぎが気になる方は、参考に役立てて下さいね♪
枝豆を食べ過ぎると起こりうる悪影響
早速、本題である枝豆の食べ過ぎで起こる可能性がある身体への悪影響をみていきましょう。
枝豆はどこからが「食べ過ぎ」になるのか
枝豆の食べ過ぎで起こる悪影響を紹介する前に、枝豆をどれくらいの量食べると「食べ過ぎ」になるのか、1日あたりの摂取目安量を簡単に紹介しておきます。
枝豆は100gあたり約135kcalとなっています。
参照:http://mitsuwa-info.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/100g-9df2.html
食品の栄養価を示すデータは、「可食部」のみを100g食べた場合の数値なので、実だけを取り出して100g分だと上記画像でも判るように、意外に多いです。
サヤ付きの状態なら、目安としては50~70サヤほど食べると100g程度になります。
枝豆が食べ過ぎになる目安量(成人の場合)
成人の1日あたりの総摂取カロリー目安量は、2,000~2,200kcal程度。
3食をしっかり食べている場合なら、枝豆100g(135kcal)を食事とは別に食べれば充分に食べ過ぎと言える量になります。
枝豆が食べ過ぎになる目安量(子供の場合)
子供(3歳児の場合で計算)に必要な1日あたりのカロリーは1,300kcal前後が目安です。
大人の約半分なので、単純計算で枝豆50g以上を食べれば食べ過ぎになります。
枝豆を食べすぎた時の悪影響:カロリー摂取量が増える(太る)
枝豆は、サラダなど副菜で食べる事も出来ますが「おつまみ」や「おやつ」として、食事とは別に食べる機会が多い食材の一つです。
前述の通り、3食をしっかり食べていて充分なカロリーを摂取している上で、さらに枝豆を食べすぎれば太る原因になってしまいます。
対処法として、枝豆を食事で摂取する予定の1品目と「置き換える」ことを意識した食べ方がオススメです。
例:枝豆を食べた日は冷奴や納豆などのおかずを1品減らすなど
枝豆を食べすぎた時の悪影響:アレルギー反応による不調
ご存知の方も多いと思いますが、枝豆とは大豆を成熟前に摘んだものを指します。
そのため、大豆アレルギーによる体調不良を引き起こすアレルゲンになるので、大豆アレルギーを持っている方は食べるのを控えるべき食材となっています。
また、大豆アレルギーは成人後に突然発症するケースもあるので注意が必要です。
「 自分はアレルギー持ってないから大丈夫」と、安心して枝豆を過剰摂取する方は特に要注意。
成人してから後天的にアレルギーを引き起こすメカニズムは完全には解明されていませんが、【特定の食物を過剰摂取】する事でアレルギーになりやすい傾向があります。
枝豆が美味しいからといって、長期的に過剰摂取を続けてしまうとアレルギーを引き起こす可能性もあるのです。
枝豆を食べすぎた時の悪影響:痛風
痛風は「風が吹くだけで患部が痛む」ことがその名の由来と言われるほど、痛みを伴う怖い病気です。
参照:https://medley.life/news/5d1167f40ba8e5230c9b3d5f/
痛風は尿酸値の上昇が大きな要因で、尿酸の元となる物質がいわゆる「プリン体」です。
枝豆自体にもプリン体は含まれますが、その量は100gあたり※47.9mgで他の食品と比べても含有量は少ない部類になります。※もやしが44.3,mgなので非常に少ない
しかし!プリン体が少ない=痛風になりにくいという式が枝豆の場合は当てはまらないので注意が必要です。
理由は、ビールと枝豆を一緒に摂取した時に【尿酸値が上昇する】からです。
参照:https://eatas.jp/article/103
ビールと枝豆は味の相性が抜群なだけではなく、枝豆に含まれるたんぱく質が肝臓の負担を減らしたりアルコールの分解を促進する効果がある事はよく知られています。
お酒のお供として、相性が良いメリットばかりが紹介されているので、あまり知られていないですが、デメリットもあります。
それは、アルコールと枝豆を一緒に食べると痛風の原因でもある尿酸値が上がりやすくなるということです。
枝豆自体に含まれるプリン体が少ないからといって、お酒と一緒に楽しむ機会が多い方は痛風の原因となる尿酸値が跳ね上がることを意識して、食べ過ぎないようにセーブしながら枝豆を楽しむようにして下さい。
枝豆を食べすぎた時の悪影響:塩分摂取量の増加
塩味がしっかりと効いた枝豆は美味しいですが、食べ過ぎれば塩分の摂り過ぎに繋がってしまいます。
厚生労働省の食品データベースで「えだまめ ゆで」に含まれるナトリウム量を調べると、100gあたり2mgと非常に少ない数値になっていますが、食べ方によっては塩分摂取量が大きく異なる可能性があります。
参照:https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=11030
例えば茹でた枝豆に塩を追加でまぶしていれば、塩分の摂取量は跳ね上がりますし、サヤ部分についた塩分を啜るように食べても摂取量は上がります。
参照:https://www.my-asa.net/recipe/751/
日本人は、醤油や味噌など塩分濃度が濃い食文化の影響で世界的にみても「塩分を摂り過ぎている人種」となっています。
枝豆だけで塩分過多になる訳では無いので、そこまで過敏になる必要はありませんが、塩分の摂取量が増えると
- 高血圧
- 腎臓疾患
- 心臓疾患
- 不整脈
- 骨粗しょう症
- 胃潰瘍や胃がんのリスクが高まる
- 認知機能の低下
など、様々な健康への悪影響を及ぼす危険性があるので、普段から濃い味を好んで食べる人は、枝豆の食べ過ぎには注意しましょう。
枝豆を食べすぎた時の悪影響:下痢や腹痛
枝豆には食物繊維が含まれる(100gあたり5g程度)ので、適切な量を食べる分には腸内環境を整える効果が期待できますが、食べ過ぎれば逆に下痢や腹痛を引き起こす原因になってしまいます。
枝豆は他の食材と比べて、特別消化が良い食べ物では無いので、普段からお腹が緩くなりがちな人は、食べ過ぎに注意すべきです。
妊娠中に枝豆を食べすぎると
お腹に赤ちゃんがいる妊娠中は、普段以上に口に入れる物が与える身体への影響には気を配りたいものです。
参照:https://yanagisawa-shika.com/maternity/
続いては、妊娠中に枝豆を過剰摂取すると胎児や母体にどのような影響を及ぼすのかを詳しく解説します。
ホルモンバランスが乱れる可能性がある
枝豆は「大豆」なので、イソフラボンが含まれています。
妊娠中は、ホルモンバランスが乱れる可能性があるため1日あたりのイソフラボン摂取量は70~75mgを上限にするべきと言われています。
枝豆100gには30mg前後のイソフラボンが含まれるため、妊娠中に枝豆を過剰に食べてしまうとイソフラボンの過剰摂取に繋がり、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
ホルモンバランスが乱れると胎児の発育に影響を及ぼす可能性がある、と指摘されているので赤ちゃんの為にも適量を楽しむことをオススメします。
枝豆自体は、栄養価も高く葉酸や良質なたんぱく質も摂取できる食材なので、適度に楽しむなら妊婦でも積極的に食べてOKです。
大豆アレルギーの原因に
成人でも、枝豆を長期間に渡って過剰摂取すればアレルギーを発症する可能性がある事は既にお伝えしましたが、妊婦の場合も食べ過ぎには注意が必要です。
母体が大豆アレルギーを発症する可能性はもちろんですが、胎盤と通して栄養が送り込まれるので、胎児がアレルギー体質になってしまう可能性もあります。
妊娠期間中に枝豆を大量に食べると、必ず赤ちゃんがアレルギー体質になる訳ではありませんが、妊娠中は自分の栄養+胎児の栄養になる事を意識して、バランスよい食事を心がけるようにしましょうね♪
妊娠高血圧症
妊娠期間中に、塩分を過剰摂取すると妊娠高血圧症になってしまう可能性があります。
枝豆自体が原因ではなく、「塩分」が原因で引き起こされる病症なので、妊娠中に枝豆を食べる時は塩分控えめを意識した方が良いです。
枝豆の食べ過ぎは病気や太る原因になる?子供や妊娠中の影響についても:まとめ
枝豆は豊富な栄養価と様々な健康効果が注目され、メリットばかりに目が行きがちですが、食べ過ぎてしまえば太る原因になったり病気やアレルギーを引き起こす可能性もあります。
おつまみやおやつとして枝豆を食べるなら、大人なら50g程度(2~30サヤ)を目安に、小さなお子様なら25g(10~20サヤ)程度を目安に楽しみましょう。
妊婦にとっても嬉しい栄養素が豊富な枝豆ですが、適切な量を楽しむことが大切です。
当記事が少しでも皆様の生活に役立てば幸いです♪
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