コンビニやスーパーで見かける無調整豆乳ですが、「健康に良い飲み物」というイメージと同じくらい「不味い飲み物」というイメージが定着しています。
味の好みなので、豆乳が美味しく感じる人は気にならないと思いますが、あの味が苦手・・という方にとってはかなり飲みづらいのも確かです。
そこで今回は、無調整豆乳がまずい理由や、飲みやすく・美味しくする方法について紹介します。
目次
豆乳の種類とその違い
一口に豆乳と言っても実は種類があります。
参照:https://macckey.com/archives/6265.html
豆乳の種類は大きく分けると3種類。
画像にあるように「無調整」か「調整」の違いがまず一つ。
さらに、豆乳に手を加えた飲み物は「豆乳飲料」という種類に分類されます。
参照:https://www.kikkoman.co.jp/news/18002.html
無調整豆乳とは
まずは、今回のテーマでもある「無調整豆乳」について。
参照:https://store.shopping.yahoo.co.jp/soukai/4930726000656.html
無調整豆乳とは、字の通り「豆乳そのもの」となります。
成分的な話をすると、※大豆固形分が8%以上(大豆たんぱく質が3.8%以上)で原材料が大豆と水のみで作られたものを無調整豆乳と呼びます。
※大豆固形分とは、水分を取り除いた後に残る大豆の量。つまり、どれだけ大豆が使われているか?の指標となる数値です。
大豆が最も多く使われている無調整豆乳は、栄養成分(タンパク質やビタミン群、イソフラボンなど)を一番多く含む豆乳です。
栄養価で見ると3種類の中でトップですが、味は「大豆そのもの」で、最も飲みにくい事も事実です。
調整豆乳とは
参照:https://store.shopping.yahoo.co.jp/goyougura-okawa/4930726000175.html
多くの人が豆乳と聞いて思い浮かべるのが恐らくコレです。
「調整」豆乳の名が示すように、飲みやすくするために砂糖や塩、カルシウムや乳化剤などの添加物を加えて作られた豆乳です。
大豆固形成分が6%以上(大豆たんぱく質が3.0%以上)のものを指し、市場で最も多く見かける豆乳です。
飲みやすくする為に「調整」しているので、無調整豆乳に比べると比較的飲みやすい豆乳と言えます。
味を調整するために、添加物が入っている事や使用している大豆の量が異なるため、成分に多少の違いが生じます。
無調整豆乳と調整豆乳の成分比較
無調整と調整の違いが、成分にどのような影響を与えるのか比較してみました。
参照:https://macckey.com/archives/6265.html
まず、見た目について
参照:https://macckey.com/archives/6265.html
調整豆乳(左)の方が乳白色で無調整豆乳(右)は、青っぽくいかにも大豆という色味となっています。
成分を比較してみると
参照:https://macckey.com/archives/6265.html
調整豆乳は塩やカルシウムを入れている分、塩分とカルシウムは無調整豆乳に比べて多く含まれています。
たんぱく質や脂質、カリウムやマグネシウムなど各種栄養素については無調整豆乳の方が多く含まれます。
この違いは「使用している大豆の量の違い」によるもので、大豆の健康成分を効率よく摂取するなら無調整豆乳の方が優れている事が判ります。
豆乳飲料とは
参照:https://www.kikkoman.co.jp/news/18002.html
「飲みやすさ」を追求したのが豆乳飲料となります。
大豆固形分2%以上(大豆たんぱく質0.9%以上)の飲み物を指し、調整豆乳をベースに様々な味付けで飲みやすくした豆乳の総称です。
大豆の使用量はグッと減る代わりに、ジュースのような味わいで比較的誰でも飲みやすいように味付けされています。
豆乳の種類とその違い:まとめ
豆乳は、大豆と水だけで作った無調整豆乳が最も栄養価が高く、次いで調整豆乳・豆乳飲料の順に栄養価は下がっていきます。
美味しくないと感じる豆乳を「わざわざ」飲む理由は、健康に良い成分が多く含まれているからだと思います。
しかし、無調整豆乳は「大豆そのもの」なので苦手な人にとっては、とにかく不味い・・という点がネックです。
逆に言えば、健康成分を豊富に含む無調整豆乳を「豆乳飲料みたいに飲みやすく」すれば、美味しく・しかも体に良い成分を摂りいれることが出来るという事。
続いては、無調整豆乳を美味しく飲むための方法を紹介していきます。
無調整豆乳を美味しく飲む方法
栄養価の高い無調整豆乳に、一手間加えると飲みやすくなります。
ここからは、無調整豆乳を美味しく飲む事が出来るレシピを紹介していきます。
味の好みは人それぞれですので、これから紹介するレシピの中から、自分の飲みやすいと感じる方法を探してみて下さい。
無調整豆乳+ココア
豆「乳」をミルクの代わりにして、ココアと混ぜて飲むと飲みやすくなります。
砂糖が入っているタイプのココアなら、味の調整をしながら飲みやすい分量で飲みましょう。
但し、砂糖の入れすぎには注意が必要です。
せっかく身体に良い無調整豆乳を飲んでも、糖分を摂り過ぎてしまっては意味がなくなってしまいますよ。
無調整豆乳+ハチミツ+きなこ
同じく、牛乳と混ぜても相性のよいきな粉を混ぜて、ハチミツで味を整えるレシピです。
分量の目安はコップ1杯の無調整豆乳に対して、ハチミツ大さじ1・きなこ小さじ2程度です。
味をみて分量を調整して自分なりの比率を探すと、より飲みやすく仕上がりますよ♪
無調整豆乳+乳酸菌飲料
作るのが簡単なのが、無調整豆乳にヤクルトなどの乳酸菌飲料を混ぜる方法。
1:1で割るのか、2:1で割るのかはお好みで。
豆乳の健康成分+乳酸菌で、健康に良い1杯が出来ますよ♪
無調整豆乳+100%オレンジジュース
同じく、割るだけの簡単レシピとして100%のオレンジジュースと混ぜる方法もおすすめ。
オレンジジュース以外の100%フルーツジュースでも、美味しく飲めるので自分好みの組み合わせを探してみて下さい。
割る比率についても、お好みで。
但し、無調整豆乳の量が減ればそれだけ健康成分の量も減るので、美味しさを追求しすぎて無調整豆乳が少なくなり過ぎないように注意しましょう。
無調整豆乳+甘酒
「飲む点滴」とも言われる甘酒と混ぜても飲みやすくなります。
乳酸菌飲料と混ぜた時同様、甘酒も健康効果の高い飲み物なので、健康成分が減る事を気にせず混ぜる事が出来ます。
割る目安は無調整豆乳6に対して甘酒4くらいがおすすめ。
こちらも、自分なりの割合を探して飲みやすく調整しましょう。
無調整豆乳+醤油
豆乳に醤油!?と、一見するとかなりマズそうな組み合わせですが、豆乳も醤油も元は大豆。
しかも、豆乳の飲みにくさ=「大豆の味」と考えると、豆腐に醤油をかけて食べるようなものです。
レシピも簡単で無調整豆乳に対して、醤油を少し垂らすだけ。
あまり大量に醤油を入れてしまうと、塩分過多になるばかりか塩っ辛くて飲めなくなりますのでご注意を。
かなり意外な組み合わせですが、汁物のような感覚で飲みやすくなるので一度お試しあれ。
ちなみに、醤油の代わりにポン酢などを入れても美味しいですよ♪
無調整豆乳を飲む時の注意点
最後に、豆乳を飲む時の注意点として「1日に飲む目安量」をお伝えします。
結論から言うと、豆乳は1日にコップ1杯程度(200ml前後)に留めましょう。
健康に良い大豆由来の成分と言えば、「イソフラボン」が有名ですが、無調整豆乳を200ml飲むと、イソフラボンを約68mg摂取する事になります。
大豆イソフラボンの摂取目安量は70~75mgと設定されており、コップ1杯の無調整豆乳を飲めば、一日分は充分に摂取できます。
大豆イソフラボンの過剰摂取と健康被害の因果関係は、明確には解明されていませんが、長期間に渡り目安量を超えるイソフラボンを摂取し続けた場合、子宮内膜増殖症の発症リスクが高まる可能性が示唆されています。
また、胎児や赤ちゃんの生殖機能に影響が出る可能性なども指摘されているので、妊婦の方や発育途中のお子さんに過剰な量の豆乳を飲ませるべきでは無いと言われています。
幸いな事に、無調整豆乳はよほど好きな方でもない限りガブガブ飲めるような味では無いので、今回紹介したレシピを参考に「コップ1杯程度」の豆乳を飲んで、健康維持に役立てましょう♪
無調整豆乳がまずい…美味しい飲み方は?ハチミツやココア等を使ったレシピも:まとめ
無調整豆乳がまずい理由は、「大豆そのもの」の味がダイレクトに感じる事が原因でした。
しかし良薬口に苦し、のことわざにもあるように栄養成分で比べると、無調整豆乳が最も大豆パワーの恩恵に与れます。
今回紹介したレシピから、自分が飲みやすい!と感じるものを探して、コップ1杯程度を目安に美味しく・健康的に無調整豆乳を楽しんでください。
当記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです♪
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