お中元の贈り物としても重宝される桃。甘くて上品な香りで数ある果物でも人気が高いですよね。
品種や地域で異なりますが、桃の旬は6月下旬~8月となっており、「夏の果物」に分類されます。
しかし、桃は夏が旬の果物なのに「日持ちしない」のが悩みの種です。
腐りやすいから・・とつい冷蔵庫にいれて保存してしまい、美味しくない桃になってしまう事もしばしば起こります。
そこで今回は
- 冷蔵庫に入れてしまった桃を常温に戻せるか
- 桃を甘くする保存方法
- 甘くない桃を上手に食べるレシピ
このような内容を中心に、桃に関する役立つ情報をお届けしていきます。
目次
桃は冷蔵保存しない方が良い
まず、桃の保存方法として「冷蔵保存は適さない」という事からお伝えします。
「桃の保存法」で検索すると、あらゆるサイトで常温保存がベスト!という結論や、熟す前に冷蔵庫へ入れると甘くならない事を紹介しています。
この事を知らずに、ついうっかり「桃を冷蔵保存しちゃう」ケースは多く、甘味がイマイチな桃にガッカリしてしまうなんて事も。
しかし、諦めるのはまだ早いですよ!
今回のテーマは、まさにその「うっかり」をお助けするための内容です。
冷蔵保存した桃を美味しく復活させる方法を、一緒に見ていきましょう♪
冷蔵庫で保存した桃は常温に戻せるのか
それでは早速ですが、本題から行きましょう。
冷蔵庫で保存してしまった桃、慌てて常温に戻しても良いのか?という疑問についてです。
結論から言うと、冷蔵庫保存から常温保存に戻す事は可能です!
しかし、ただ冷蔵庫から出せば良いというものでは無いので、常温保存へ上手に切り替える方法やコツを紹介します。
水分が大敵!
うっかり冷蔵保存してしまった桃は、取り出して常温保存すれば「甘くて美味しい桃」になってくれます。
しかし、一度冷蔵庫で冷えた桃は取り出すと表面に水分が付きます。
参照:https://yamanashi-jyouhou.net/peach-minamialps/
これは温度差による結露が原因ですが、桃を冷蔵⇒常温へ切り替える時はこの水分をしっかりと拭き取って上げる事が大切です。
水分を拭き取る際は
- 桃を優しく持って
- 力を入れずに水分を吸い取るように
以上の事を意識して行うのがコツです。
桃は強く握ったり、乱暴に扱うと痛みが早くなるデリケートな果物です。
もちろん、水分を残したままにしても痛みが早くなります。
優しく、手早く桃の表面に付いた水分を拭き取って上げましょう。
水分が出なくなったら常温保存へ
冷蔵庫で冷えた桃が常温に近づくと、結露が出なくなります。
ここまでくれば、あとは常温保存に切り替えるだけです。
常温保存の方法について簡単に箇条書きすると
- 直射日光は避ける
- 風通しの良い場所を選ぶ
- エアコンや扇風機の風は直接当てない
- 重ねない
これらに気を付けて保存するようにしましょう。
冷蔵保存して良い桃とダメな桃
冷蔵保存はダメ、常温保存にするべき!というのが、桃の保存方法のセオリーですが、必ずしもそうとは限らない場合もあります。
ご存知の方も多いと思いますが、桃に限らず果物を収穫するタイミングは「完熟する前」が圧倒的に多くなっています。
参照:https://blog.goo.ne.jp/kyotoengeiclub1923/e/f90ad149517b128b1d5ebc30b1a6ae57
これは、収穫~出荷~店頭販売~家庭という流通経路を辿る過程で、「追熟」する事を計算しているからで、私たちの手元に届く時が「食べ頃になる」ように配慮しての事です。
ところがこの計算通りにならない事も多く、桃の場合で言えば「実が固い」未成熟な桃を買ってしまうケースも多々あります。
未成熟な桃は、「追熟」が必要となり冷蔵庫で保存すると上手に熟さないので、桃は常温保存が良いと言われるのです。
つまり
- 完熟して食べ頃の桃⇒冷蔵保存しても大きな問題は無い
- 未成熟な固い桃⇒冷蔵保存はダメ。常温保存へ切り替える
このように、桃の全てが冷蔵保存はNGという訳では無く、完熟した桃なら冷蔵保存しても良いのです。
ちなみに、冷蔵庫で保存した場合は食べる直前ではなく、1~2時間前に取り出すと美味しく食べることが出来ます。
桃は冷たく冷やすと「甘みを感じにくく」なるので、冷蔵保存した場合は取り出すタイミングを早めにしましょう。
桃が完熟か未成熟かを見極める方法
完熟してたら冷蔵OKで、未成熟なら常温保存・・と言われても、どうやって見分ければ良いのか悩んでしまいますよね。
桃の成熟は軸で見極める!
まずはこちらの画像をご覧ください
参照:https://www.shomeido.com/fs/shomeido/c/peach
画像にも説明がある通り、桃の軸が付いた部分の周辺を見ると、色づき加減で熟し具合を判別できます。
軸の周囲が「緑っぽい」場合は、まだ未成熟。
常温で、追熟させて食べ頃を待ちましょう。
軸の周囲が黄色っぽく(クリーム色)なってきたら、食べ頃のサインです。
柔らかさを確認する場合
軸の色が黄色っぽくなっているのを確認したら、柔らかさも確認してみましょう。
確認の為に指で押すのは、やはり軸周辺のくぼみです。
参照:https://www.shomeido.com/fs/shomeido/c/peach
丁度、画像の〇で囲んでいるあたりを優しく押してみましょう。
柔らかさを指で感じた時は「食べ頃」で「柔らかい食感」です。
色はOKでも押して固さを感じた場合は、もう数日置くと食べ頃ですが、少し固めの食感が好みなら美味しく食べられます。
しつこいようですが、押して固さを確認するときも「優しく」を心がけて下さいね。
桃が甘くない!お助けレシピ
冷蔵保存でしばらく置いてしまったり、食べ頃と思って食べたのに思ったほど甘くない・・ということもあります。
桃は豊潤な香りが魅力ですが、良い匂いとは裏腹に甘くないと、ガッカリ感も大きく感じてしまいます。
そこで、桃の香りを楽しみつつ甘くない桃を美味しく食べるレシピを紹介します。
桃のコンポート
参照:https://cookpad-video.jp/videos/5019
とっても簡単で、しかも変色した桃でも色鮮やかに復活するのが「桃のコンポート」です。
材料
- 桃・・2~3個
- 砂糖・・80g
- 水・・400g
- レモン汁・・大さじ1
作り方
- 桃を切る
- 鍋に砂糖と水を入れて沸騰したら桃を入れる(皮を下に)
- レモン汁を入れて再沸騰したら弱火でさらに5分煮る
- 粗熱を取って冷蔵庫で一晩冷やす
- 完成!
クックパッドの動画はコチラ
桃のジャム
参照:https://cookpad.com/recipe/5174785
少し残念な味の桃でも、ジャムにすれば楽しみ方が桃の香りと共に広がりますよ♪
材料
- 桃・・・・・・・500g
- グラニュー糖・・100g
- レモン汁・・・・大さじ1
- ハチミツ・・・・大さじ1/2
作り方
- 桃の皮を剥いて、サイコロ状に切ります。
画像では、生食用とジャム用で分けてますが、全部ジャム用に切っても問題ありません。
参照:https://cookpad.com/recipe/5174785 - 鍋にグラニュー糖と切った桃を入れて放置する(30分程度)
桃の水気が出てきたのを確認したら強火にかけます。
アクが出るので、こまめにアクを取りながら焦げないように煮ていきます。
参照:https://cookpad.com/recipe/5174785 - アクが出なくなってきたら、レモン汁を入れて火を弱めます。
弱火で20分、焦げないように混ぜながら火を入れて、最後に蜂蜜を入れてとろみを出します。
参照:https://cookpad.com/recipe/5174785 - 容器に移せば完成!
冷凍保存で1ヶ月程度は持つので、食べる分と保存用で分けると使いやすくなりますよ♪
参照:https://cookpad.com/recipe/5174785
ズボラさんにおすすめ!桃を冷凍保存
完熟した美味しい桃を長く楽しむ上でも、冷凍保存は有効な手段ですが、甘くない桃を凍らせて桃シャーベットを作るのもオススメです。
食べ方も簡単!
甘さが残念な桃でも、シャーベットにしてアイスと一緒に食べれば、アイスが甘味を補ってくれるので、オシャレに美味しく頂けます。
参照:http://tokoro-s.com/62967/
★完熟の美味しい桃を冷凍保存する時は★
残念な桃は、凍らせてアイスと一緒に食べるズボラ流でも良いですが、完熟した美味しい桃を長期保存したい時は、少し手間を掛けましょう。
- 冷凍前に桃の表面についた埃や汚れを落とす
- 水分は厳禁!乾いたキッチンペーパーなどで拭き取ります
- 一個ずつ個包装にしてラップで包み、さらにジップロックなどに入れて冷凍庫へ
以上の事に注意して、美味しい桃を冷凍保存すれば、1ヶ月程度は日持ちするので、傷みやすい桃を長く楽しむことが出来ます♪
桃を冷蔵庫に入れてしまった:まとめ
桃はとても傷みやすいフルーツなので、追熟のために常温で保存する際も、細心の注意が必要です。
常温保存が良いと知らずに、冷蔵庫へ桃を入れてしまっても、焦る必要はありません。
水気をしっかりと拭き取り、常温保存に戻して追熟を待ちましょう。
ただし!一度冷蔵保存した桃は、ずっと常温保存した桃よりも「傷みやすい」ので、食べ頃サインを見逃さずに熟したらすぐに食べるようにして下さい。
当記事が、桃をうっかり冷蔵庫に入れてしまった人に、少しでも安心感をお届けできていれば幸いです♪
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