辛いものって美味しいということと、辛い!という刺激を求めて、あとからやって来るあの痛みを忘れて、ついつい食べてしまいますよね。
私も、辛いものが大好きで、特に疲れていたりすると、どんな料理にも辛さを求めてしまいます。
しかし、辛いものを食べ過ぎると、痛い目に合うことは多くの人が身を持って体験していることでしょう。
そうです、食べた自分に後悔してしまうかもしれない程の、腹痛と、お尻の痛みです。
あの痛みを覚悟して食べたとはいえ、やはり体のどこかが痛いというのは、気分が下がりますよね。
今回は、そんな腹痛はどれくらい続くのか対処法と一緒に紹介していきます。
目次
辛いものによる腹痛の時間は?何日続くの?
まず、辛いものと聞いて思いつくものは、唐辛子やワサビ、カラシなどがありますよね。
しかし、私たちはどんな辛いものにも、反応して腹痛を起こしているというわけではありません。
多くの場合、唐辛子に含まれる「カプサイシン」によって、腹痛やお尻の痛みが生み出されているのです。
唐辛子は、辛いだけでなく、触ったり口に入れたりすると、痛いと感じますよね。
簡単に言ってしまえば、お尻の痛みは、ここから来ているのです。
カプサイシンは、適量を摂取する分には体への悪影響は無いですし、むしろ体にいいなんてことも言われていますよね。
例えば、基礎代謝のアップや、脂肪燃焼、便秘解消、疲労回復、食欲増進などがあります。
しかし、カプサイシンを摂取しすぎると胃酸の分泌を促し胃の粘膜を傷つけてしまったり、大腸への働きが活発になり過ぎてしまったりと、腹痛や下痢を引き起こしてしまうのです。
基本的に、カプサイシンは1gの唐辛子に対し、3㎎しか含まれておりません。
そして、私たちの体は、1日に約2gのカプサイシンを摂取する分には特に問題ないと言われています。
鷹の爪、2本程度です。
引用元:https://xn--n8j9do164a.net/archives/3764.html
もちろん個人差はありますが、この適量以上のカプサイシンを摂取してしまうと、腹痛、下痢と言った体への症状が現れると言われています。
また、カプサイシンには致死量と言うものが存在するそうで、その量は唐辛子約1㎏分です。
そもそも、唐辛子をこんなにも食べる機会がないと思うので、日常生活の中で死に至る危険性は考えられません。
しかし、カプサイシンをむやみに摂取することは人体にとってそこまで良いことではないということがわかりますよね。
カプサイシンによる腹痛や下痢は、何十時間も何日も続くようなものではありません。
ウイルスなどによる病気ではないので、下痢などは、1、2時間もすれば治まってくることがほとんどです。
腹痛自体も、多くの場合、次の食事までには治ってしまいます。
しかし、先ほど紹介したように適量以上のカプサイシンを使った辛いものを食べてしまうと、ただの腹痛では収まらなくなってしまうこともあります。
上に、胃の粘膜が傷つくとありますが、これが酷くなり過ぎて、腹痛が胃炎などの病気の症状に変わってしまった場合は、少し長めの休息が必要になります。
2,3日は安静に、なおかつ刺激物を控えた生活を送らなければいけません。
辛いものによる腹痛をすぐに治す対処法は何がある?
では、いざ腹痛がやって来た時の対処法を3つ紹介します。
辛いものによる腹痛をすぐに治す対処法1:薬を飲む
当たり前のことかもしれませんが、やはり腹痛や下痢の症状を軽くするには、薬を飲むことが1番です。
ドラックストアで売っているような市販の整腸剤で問題ありません。
多くの整腸剤には、ビフィズス菌が含まれています。
引用元:https://www.asahi-fh.com/products/pharma/ebios/ebios02.html
ビフィズス菌は、人間の腸に1番多く存在する善玉菌です。腸内環境を荒らす原因となる、悪玉菌の増殖を抑えてくれる働きがあるので、今回のような腹痛、下痢にも効果的です。
また、下痢止めに特化した薬もありますが、これは悪玉菌の排出も止めてしまいます。
下痢が酷すぎなければ、出すものは出して、ゆっくりと治していくことをお勧めします。
辛いものによる腹痛をすぐに治す対処法2:乳製品を摂取する。
引用元:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO40479610V20C19A1000000/
辛いものと牛乳を一緒に食べるといい、というのは聞いたことありますよね。
インド料理にも、ヨーグルトなどが一緒に出てくることがあります。
乳製品には、胃をコーティングして胃酸から守ってくれるという働きがあるそうです。
食前や食事中に摂取した方が効果は得られますが、食後でも遅くはありません。
ただ、乳製品には腸内環境を活発にさせる働きもあるので、一気にではなく、少しずつ摂取してください。
例えば、牛乳でしたら普段コップ1杯のところ半分の量にして、腸に負担がかからないように温めて飲むと良いでしょう。
1日に何杯も飲む必要はありませんが、辛いものが好きな人は、乳製品を定期的に食べたり飲んだりすることを習慣にしておけば、腹痛や下痢になる確率を抑えられるかもしれませんね。
辛いものによる腹痛をすぐに治す対処法3:あたためる。
引用元:https://shufuse.com/5069
お腹の冷えは、辛いものに関係なく、下痢や腹痛を引き起こしてしまいますよね。
辛いものを食べる時と言うのは、辛さを和らげるために、大量の冷たいものと一緒に体に流し込んでいませんか。
確かに、カプサイシンの効果で代謝アップや体温の上昇を感じるかもしれませんが、お腹への負担は変わらずかかってしまいます。
冷えによる、腹痛が酷い場合は、暑くても、お腹だけは温めるようにしましょう。
紹介した3つはすぐにできることなので、薬を飲んで少し落ち着いたら、乳製品を食べて、お腹を温めながら労わるという、流れで実践してみてください。
辛いものを食べ過ぎたことによる危険な症状は?
腹痛や下痢は、辛いものを食べたら起こり得ることだと予想できますが、それ以上の症状が出てしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、病院での診察が必要となります。
どんな症状があるのか、少し紹介します。
先ほど紹介したように、カプサイシンには代謝のアップや、脂肪燃焼などの作用がありますが、これらは全てカプサイシンが脳を刺激し、そのストレスに耐えるために出たアドレナリンというホルモンの分泌が原因となっています。
もしもアドレナリンが多く分泌しすぎると、息苦しさや、さらに酷いと、うつ病やパニック障害なども引きおこしてしまいます。
引用元:http://www.toyama.med.or.jp/wp/?page_id=1347
こうなってしまうと、病院での治療が余儀なくされます。
次に、辛い料理というのは、結構な割合で、にんにくを含むものが多いとは思いませんか。
そのにんにくにも、腹痛や下痢を起こす作用が含まれているのですが、さらに、にんにくが危険な点は、にんにくアレルギーというものがあるということです。
腹痛のほかに、嘔吐や唇や口腔内がかゆくなるなどの症状が出てきたら、放置せずに病院で検査をお勧めします。
また、危険な症状として脱水症状があげられます。
引用元:http://www.hmc.or.jp/news/heatstroke.html
辛いものをたくさん食べると、汗をたくさんかきます。さらに、下痢になってしまうと、多くの水分を失ってしまい、脱水症状になってしまいます。
軽度の脱水症状でしたら、スポーツドリンクなどを飲んで回復することができますが、重度の脱水症状になると、自力で動くこともままならなくなってしまいます。
めまいや、吐き気など感じたら、病院での診察を受けるようにしましょう。
辛いものを食べ過ぎた時のご飯はどんなものが良い?
辛いものを食べ過ぎてしまった時は、なるべく次に食べるものは刺激のない、おかゆや野菜スープなど、胃に優しいものを食べると良いでしょう。
引用元:https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/708847/& https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/708847/
胃の粘膜を傷つけてしまっているわけですから消化の悪い食べ物、例えば、揚げ物やケーキ、生野菜はなるべく避けるようにしましょう。
辛いものを食べる時は、ある程度の覚悟をしていると思いますが、最悪の場合、腹痛や下痢だけでは収まらなくなってしまうこともあります。
適度な辛さと量で、いつまでも辛いものが食べられるように、調節しながら辛いものと付き合っていきたいですね。
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