乾燥対策として、寝るときにマスクを着用して就寝する人は多いと思いますが、実はマスクを濡らして濡れマスクにすると様々なメリットがあります。
今回は保湿効果はもちろん、感染症や風邪を防いでくれる効果のある濡れマスクを手作りする方法や、濡れマスクの付け方についても詳しく紹介します。
濡れマスクを付けて寝る事で得られる効果を知り、風邪や感染症から家族を守るための対策法として役立てて頂ければ幸いです。
目次
冬の夜は乾燥する!睡眠中とウィルスの関係性
空気が乾燥する冬場は、屋内で就寝中も何も対策を講じなければ湿度は低くなります。
また、寒さが厳しい冬は暖房器具を使って部屋を温めますが、使う暖房器具によっては部屋の湿度を著しく下げてしまう可能性もあります。
部屋の湿度が低い状態で寝ると
湿度が低い部屋で寝ると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
- 喉や口の中が乾燥する・朝起きた時に痛む
- 粘膜のバリア機能が低下する
- 乾燥によりウィルスが空気中に浮遊しやすくなる
上記を見ても判るように、乾燥状態で寝てしまうと粘膜のバリア機能は低下するのに、ウィルスは逆に身体に侵入しやすい環境が整ってしまうことになります。
睡眠中は唾液や鼻水などの分泌物も減るため、乾燥した状態で寝るのは風邪や感染症にかかりやすいので注意が必要になるのです。
ウィルスの活動を抑制する湿度
空気が乾燥していると、ウィルスは空気中に浮遊して感染が広がり易くなります。
逆に湿度を5~60%に保つことが出来れば、空気中の水分にウィルスがぶつかり、浮遊しづらくなるので感染が広がりにくくなります。
「湿度が高いとウィルスが死滅する」とか、「乾燥するとウィルスが活性化する・繁殖する」という情報を目にしますが、これらは根拠が薄い間違った情報と言えます。
ウィルスは湿度が高いだけで死滅しません(不活性化という冬眠状態にはなり得る)し、ウィルスが繁殖するのは動物の体内に侵入した時だけです。
厚生労働省の感染症と湿度の関係性について解説している部分を見ると
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
引用元:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
上記のように、乾燥によるウィルスの活性化ではなく「のどの粘膜の防御機能が低下する」事が大きな原因であると言及しています。
つまり部屋全体の湿度を5~60%に保つことも重要ですが、それ以上に粘膜のバリア機能が低下しないように対処する事のほうが大切なのです。
こうした、部分的な(喉や鼻)乾燥を防ぐために有効な手段こそが「濡れマスク」という訳です。
それでは、実際に塗れマスクを着用して就寝した場合のメリットや効果について紹介していきましょう。
濡れマスクを着用して就寝するメリットや効果
濡れマスクを着用して就寝した時に得られる最大のメリットは、喉や鼻などの粘膜が本来持っているバリア機能を正常に働かせてくれる点にあります。
濡れマスクには、上記以外にも様々な効果があります。
就寝中の呼吸がラクになる
濡れマスクを着用して就寝すると、呼吸で温められた湿った空気が気道を広げてくれるので呼吸がラクになるという効果が期待できます。
睡眠中の呼吸がラクになることで
- 睡眠が深くなり安眠できる
- 朝の目覚めがスッキリする
- 口呼吸による喉の痛みを軽減する
など、副次的に睡眠の質が向上するというメリットもあります。
口呼吸を防いでくれる
濡れマスクを着用して寝ると、口呼吸がしづらくなるので結果的に口呼吸を防いでくれることもあります。
口呼吸を防ぐことにより
- 喉の乾燥を防ぐ
- 口臭予防
- 虫歯予防(口腔内の乾燥を防ぐことによる)
- 口元の締まりが良くなる
など、口元を引き締める効果や口腔内トラブルの軽減というメリットも期待できます。
肌や唇の保湿効果
濡れマスクを着用して就寝すれば、顔周辺の湿度が高くなるのでお肌や唇の乾燥を防いでくれる効果も期待できます。
乾燥肌でお悩みの方や、冬場に唇が乾燥して割れてしまう方などは、リップは保湿クリームの効果を持続させて就寝中の保湿効果を高める意味でも、濡れマスクは効果的です。
このように就寝時に濡れマスクを着用する事には、様々な効果やメリットがあります。
参照:https://www.kobayashi.co.jp/brand/nn_m/
市販されている濡れマスクには、温めて蒸気を吸えるタイプや立体構造のタイプなど、様々な種類がありますが通常のマスクに比べて比較的価格が高い点がネックです。
そこで、続いては手持ちのマスクで濡れマスクを自作する方法や、濡れマスクの使用方法について紹介していきます。
濡れマスクを自作する方法と効果的な使い方
買うと高い濡れマスクですが、自作する方法は意外に多く存在します。
今回は、簡単に出来る濡れマスクを自作する方法をいくつか紹介するので、色々と試して自分なりのベストな作り方を探してみて下さい♪
ガーゼマスクを使った自作濡れマスクの作り方
ガーゼマスクといえば、昔からあって小学生の頃に給食当番などで付けていた記憶がある方も多いのではないでしょうか。
参照:https://www.monotaro.com/p/0707/8127/
息苦しさや蒸れるなどの理由から、昨今の軽くて通気性の高いマスクに押され気味な印象のあるガーゼマスクですが、濡れマスクを自作する時は最適なマスクといえます。
★準備するもの
- ガーゼマスク
- 水
ガーゼマスクで濡れマスクを自作する場合、準備するのはこれだけです。
★作り方
参照:http://hensai100man.blog.fc2.com/img/20141116155848e36.jpg/
作り方は上記画像に記載されている通りですが、文字でも簡単に手順を説明します。
- ガーゼマスクの上1/3を「外側へ折り返す」
- 折り返し部分だけを水(またはお湯)で濡らしてから軽く絞る
- 鼻を避けるように口にかけて寝るだけ
注意点として、ガーゼマスクを水で濡らす時は余計な部位(耳ひもやマスクの下部)まで濡れない様にする事。
また、どうしても就寝中にマスクをするのが不快な場合は「下唇にかかる程度」にマスクを着用しても効果はちゃんと得られます。
参照:https://blog.goo.ne.jp/shans-room/e/f39c399df55f9aa9d4eb10bc8c5a8bcd
一見、コレでは効果が無さそう・・と思ってしまいますが、蒸発した水分で口や鼻周辺の湿度は高い状態を保てるので、一定の効果を得られるので安心して下さい♪
普通のマスク+ガーゼ(ティッシュ)①
続いて、ガーゼマスクではなく一般的な市販のマスクを濡れマスクに変える方法です。
★準備するもの
- 普通のマスク×2
- ガーゼやコットン(無ければティッシュで代用可)
★作り方
作り方は非常にシンプル。
ガーゼやコットンを水に濡らし、水が垂れない程度に絞ります。
参照:http://acaciabaileyana.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2014/02/16/3_4.jpg
あとは、マスクとマスクの間に濡らしたガーゼ(コットン)を挟んで着用するだけ。
参照:http://p.cdnanapi.com/r/2013/03/14/11/20130314113541_5141377dc69a9.jpg
とても簡単に濡れマスクを自作できる方法ですが、マスクを2枚使ってしまう点や2重にマスクをかけるので、息苦しさを感じやすいというデメリットもあります。
続いて、少しだけ手間はかかりますが通常のマスク1枚で濡れマスクを自作する方法を紹介します。
普通のマスク+ガーゼ(ティッシュ)②
★準備するもの
- 通常のマスク(立体構造が望ましい)
- ホッチキス
- 化粧用のコットンなど
参照:https://www.nitmegane-vost.com/wet-mask/
準備するものは、①の方法にホッチキスが増えただけです。
★作り方
作り方は簡単で、濡らしたコットンをマスクの内側からホッチキスで留めるだけ。
参照:https://www.nitmegane-vost.com/wet-mask/
怪我の恐れがあるので、ホッチキスの留め口が「外側になる」ようにする事や、コットンが直接肌に触れないように立体構造の中心部分に取り付けるのがコツです。
参照:https://www.nitmegane-vost.com/wet-mask/
ホッチキス留めする手間はありますが、非常に簡単で息苦しさも少ない濡れマスクが手軽に自作できます。
寝る時にマスクを濡らすとこんな効果が!濡れマスクを手作りして保湿と風邪予防:まとめ
濡れマスクを着用して就寝すると
- 喉や鼻などの粘膜が持つバリア機能を正常に保つ効果
- 口呼吸を防ぎ乾燥によるダメージを抑える効果
- 肌や唇の保湿効果
など、様々な効果が期待できます。
市販の商品に頼らずとも、簡単に自作できるので風邪や感染症が怖い冬は濡れマスクで予防策を講じて、家族や自分をウィルス感染から守るようにしましょう♪
当記事が少しでも皆様の生活に役立てば幸いです。
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