柿を食べると腹痛に…原因や対処方法を紹介!食べ合わせが悪いものも

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」正岡子規も句に読んだ秋の味覚と言えば「柿」です。

甘くて秋の代名詞とも言える柿ですが、食欲の秋だからと食べ過ぎてしまうと・・

今回は、柿を食べ過ぎると腹痛が起きる原因や対処法を紹介します。

また、柿と食べ合わせが悪いと言われる食べ物もお伝えしますので、秋の味覚を味わう時に参考にして頂ければと思います。

柿を食べ過ぎた時に起こる症状

柿を食べ過ぎるとどのような症状が起こるのかを紹介します。

柿を食べ過ぎると

  • 下痢
  • 便秘
  • 腹痛

など、主に消化器系に関する症状が起こります。

柿を食べて下痢が起きる理由

柿を食べすぎるとお腹を下す症状が起きる場合があります。


参照:https://medicalnote.jp/symptoms/%E4%B8%8B%E7%97%A2

柿は、タンニンや食物繊維を含み中国における薬膳の考え方では「下痢止め」の作用があると考えられていますが、大量に食べてしまった場合は逆に消化不良を引き起こし、下痢になってしまいます。

また、柿は身体を冷やしてくれる作用がありますが、やはり過剰摂取によってお腹が冷えすぎて下痢の原因になる場合もあります。

柿を食べて便秘が起きる理由

柿を食べ過ぎて便秘になる場合もあります。


参照:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/theme/201512.html

これは、柿に含まれるタンニンが原因で起こります。

タンニンとは、緑茶でお馴染みのカテキンとほぼ同じ成分であり、「渋み」を感じさせる原因物質でもあります。

一般的に、タンニンの含有量は甘柿よりも渋柿に多いため、甘柿を少し食べ過ぎたからと言って、タンニンの過剰摂取には繋がりにくいですが大量に柿を食べた場合は便秘が起こる可能性があるのです。

柿を食べて起きる腹痛

柿を食べ過ぎて腹痛が起こる場合は、上記の下痢・便秘どちらかの症状を一緒に引き起こしている可能性が高いです。

食べ過ぎによる消化不良、下痢や腹痛など腹痛を引き起こす原因は様々ですが、柿を大量に食べてしまうとお腹が痛くなる可能性があるので注意しましょう。

柿の食べ過ぎはどれくらいの量なのか

柿の食べ過ぎには注意しましょう・・と言われても、どれくらい食べると食べ過ぎになるのか、今一つピンと来ませんよね。

結論から言えば、柿の一日あたりの摂取目安は【1個】です。

厚生労働省の推奨する、果物類の一日あたりの摂取目安量は200g程度で、柿は個体の大きさにもよりますが1個あたり150~200gほどなので、1日に1個食べれば充分です。

つまり、一日に柿を2個以上食べた場合は「食べ過ぎ」に該当すると考えて良いでしょう。

もちろん、2個食べたから下痢や便秘になるわけでは無く、柿を食べて何かしらの症状が出るか否かは、大きな個人差があります。

あくまでも食べ過ぎにならないための基準が1日1個であり、普段から胃腸が弱い自覚がある人なら、半分程度に抑えるなどの調整は必要です。

柿を食べ過ぎた場合の対処法

柿で引き起こされる諸症状に悩まされない為に、最も重要な事は「食べ過ぎない事」です。

とはいえ、食欲の秋はついつい食べ過ぎてしまう事もありますよね。

柿を食べ過ぎて下痢や便秘になってしまった時の対処法を紹介します。

柿の食べ過ぎで下痢になった時の対処法

柿を食べ過ぎてしまい、下痢になった時は「胃腸に大きな負担」がかかっていると考えられます。

また、下痢で軟便になっていると健康時に比べて「水分を失いやすく」なっています。

柿の食べ過ぎで下痢になった時は

  • お腹周辺を温める
  • 水分をしっかりと補給する
  • おかゆなど胃腸に優しい食事を摂る

などを心がけ、安静に過ごすようにしましょう。

柿の食べ過ぎで便秘になった時の対処法

逆に柿を食べ過ぎて便秘になった時は、柿に含まれるタンニンの作用によって「便が固くなりすぎている」可能性が考えられます。

そのため、水分を摂って便を柔らかくする対処法が効果的ですが、飲み過ぎると下痢になるので注意が必要です。

便秘に効果があるとされる飲み物は

  • 白湯(50℃前後まで冷ましたもの)
  • 炭酸水
  • ココア
  • フルーツジュース

などがあります。

お茶も、普通の便秘なら効果的な飲み物ですが、柿の食べ過ぎで便秘になった場合は「タンニン」が原因なので、控えた方が良いでしょう。

白湯やココアなど暖かい飲み物は、内臓を温めて胃腸の働きを活発にする効果があります。


参照:https://tg-uchi.jp/topics/4302

また、ココアに含まれる食物繊維も便秘解消に役立ちます。

炭酸水に含まれる二酸化炭素は、「便を柔らかくする効果」があり、胃酸の分泌を活発にして消化を助ける効果も期待できます。

フルーツジュースを摂る時は、消化が良く食物繊維を多く含むバナナやりんごが入っているものを選びましょう。

また、腹痛などの症状が見られない場合なら、適度な運動を行う事も便秘解消に役立ちます。

柿と食べ合わせが悪い食べ物

食べ過ぎてしまうと、下痢や便秘を引き起こす柿ですが、知らず知らずの内に食べ合わせの悪い組み合わせが原因で体調を崩す可能性もあります。

柿と食べ合わせが悪いと言われる組み合わせを紹介します。

柿と蕎麦

【症状】

腹痛・体の冷え・下痢

【理由】

柿自体に、身体を冷やす効果がある事に加えて蕎麦の身体を冷やす効果が相乗的になり、内臓機能の低下を引き起こす可能性がある組み合わせ。

内臓機能が低下し、身体が冷える事で下痢やそれに伴う腹痛が起こる。

また、冷え性の人は症状が重くなる事も考えられます。

柿とカニ

柿とカニの食べ合わせが悪いと言われる理由や症状は、蕎麦と全く同じです。

カニも身体を冷やす作用があるため、柿と一緒に食べると必要以上に冷えてしまう食べ合わせになります。

残暑が厳しい秋口は、効率よく身体を冷やしてくれる柿の効能は嬉しいですが、身体を冷やし過ぎてしまう組み合わせは良くないという事ですね。

柿を食べると腹痛に:まとめ

柿はビタミンやカリウムを多く含み、身体を冷やしてくれる果物です。

旬の柿を適量食べる事は、健康に良いと言えますが食べ過ぎは禁物です。

夏の暑さで疲れが残っている場合、身体だけでなく胃腸の働きも弱っている可能性があります。

そんな胃腸が弱った時に、消化があまりよくない柿を食べ過ぎてしまうと、思いがけず腹痛を伴う下痢や便秘になってしまいますよ。

せっかくの秋の味覚ですから、食べ過ぎないように注意しながら適量を美味しく楽しみましょうね♪

当記事が少しでも皆様の生活に役立てば幸いです。

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