ブドウ糖の食べ過ぎは太る?ブドウ糖を摂取する時の注意点や過剰摂取の症状まとめ

集中力を高めたい時や、疲労回復効果があるとしてブドウ糖が紹介されているのを良く見かけます。

ラムネが良いとか、ブドウ糖そのものを摂取できる商品などがあるようですが、「糖」と名が付いている以上気になるのは「太るのか?」という点です。

そこで今回は、ブドウ糖の食べ過ぎで起こる諸症状や摂りすぎないための注意点などをまとめてみました。

ブドウ糖なら安心・・は間違っているのかを検証していきますよ♪

ブドウ糖の食べ過ぎは太る!ブドウ糖について知っておこう

結論から言えば、ブドウ糖はその名が示す通り「糖」なので、食べ過ぎれば当然太ります。


参照:アマゾン

そもそも、ブドウ糖がなぜ良いと言われるのかをまずは知っておきましょう。

ブドウ糖が注目される理由

集中力が高まる効果や、糖尿病患者にはラムネが良い、疲労時の回復力を高めるなど、ブドウ糖を食べると何かと良い効果があると紹介されています。

実は、ブドウ糖とは特別な糖という訳では無く、私たち人間が飲食物に含まれる糖質を分解・吸収する過程で生成される糖の形です。


参照:https://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/ch3-1/keyword1/

名前の由来にも関係しているのですが、自然界ではブドウ糖そのものが存在するのは稀で、ブドウなどに少量含まれる単糖と呼ばれる糖の一種となっています。

脳が疲れた時や、肉体疲労時などに体内では「血液中の糖分」が減少した状態(低血糖)になります。

また、糖尿病患者も血液中の糖分をコントロールする「インスリン」が上手く機能しないため、低血糖症を引き起こす事があります。

こうした状態の時に、分解・吸収の工程を【ショートカット】して、すぐに身体が吸収出来るブドウ糖を摂取する事で、素早く低血糖状態から脱する事が出来るのです。

吸収された糖の行方

私たちの活動には糖分は必要不可欠です。

糖分とは言わばガソリンのようなもので、特に脳を動かす為のエネルギー源は※ブドウ糖だけと言われています。


参照:https://d-enzeru.com/%E8%84%B3%E3%82%92%E5%85%83%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%8C%E8%84%B3%E6%B4%BB%E6%80%A7%E3%80%8D/

※ブドウ糖が不足した時には、ケトン体と呼ばれる脂肪酸の一種を代用する事がありますが、普通に栄養を摂っている場合はブドウ糖のみが脳へ運ばれます。

また、吸収された糖は脂肪酸や必須アミノ酸を作り出す材料になったり、筋組織のエネルギーとしても利用されます。

私たちの生命活動を維持するために、糖分はとても重要なのですが、「重要な栄養素だからこそ」起こる不具合もあります。


参照:https://www.excite.co.jp/news/article/Editeur_114140/

それが、糖分を過剰摂取した時に【脂肪として貯める】という働きです。

太る(脂肪が増える)メカニズム

太るとは必要以上に脂肪が増えてしまう事ですよね。

実は、この太るというメカニズムと糖質は非常に強く結びついています。

体内に糖が入り血糖値が上昇すると、インスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンは、血液中の糖分を必要な場所へ必要な分量を振り分けていきます。

ところが、糖を過剰摂取して血糖値が上昇しすぎると、インスリンは「今後の事を考えて」余った糖を非常用のエネルギーとして残そうとします。

こうした流れこそが、糖分を過剰摂取すると太るというメカニズムになっています。

生命活動に必要不可欠な糖分だからこそ、栄養が枯渇した時に備えて、脂肪として蓄えておこうという身体の働きが太る原因になっているのです。

ブドウ糖の摂取量目安

消費者庁作成の「栄養素等表示基準値」(2015年版)によると、1日あたりの炭水化物摂取目安量は、320g/1日となっています。

これは、白米で換算するとたったお茶碗2杯分となっています。


参照:https://4travel.jp/travelogue/11450848

こうした目安量を考えると、疲れた時や集中力を高めたい時にブドウ糖を摂取するなら、少量に留めた方が無難であると言えます。

ブドウ糖を多く材料に使っているラムネなら、半分くらい(15g前後)を目安に食べるだけでも、血糖値が上昇して効果を感じることが出来るはずです。


参照:https://www.morinaga.co.jp/products/detail.php?id=PRD2009-08-0326

ブドウ糖100%の商品などであれば、1包(5~10g程度)で充分です。


参照:https://www.matsukiyo.co.jp/store/online/p/4515625400099

疲れた時にブドウ糖を摂取すると、作業効率の向上や疲労回復効果がある事は科学的にも実証されています。

食べ過ぎは良くありませんが、適量を上手に活用すればパフォーマンスを効率よく上げる事ができますよ。

続いては、ブドウ糖を摂取する時に「太りにくくする」方法をお伝えします。

ブドウ糖の摂取で太らない方法

パフォーマンスの向上や疲労回復に効果のあるブドウ糖を、賢く活用すると太るというリスクを軽減する事が出来ます。

ブドウ糖を摂るタイミング

一つ目の方法は、「いつ」ブドウ糖を摂取するか?という事です。

オススメは、筋トレや肉体労働など「筋肉を酷使した直後」です。


参照:https://careersupli.jp/lifehack/training/

筋肉を使って疲労が溜まった状態でブドウ糖を摂取すると、糖分の使い道として「筋肉の回復」が優先されるので太りにくくなります。

せっかく筋トレしたのに糖分を摂ったら意味が無い・・と考えるのは実は間違いで、消耗した筋肉を回復させるために糖質は欠かせない成分となっています。

デスクワーク派はブドウ糖単体の摂取を

筋肉なんてほとんど使わないけど、デスクワークで脳が疲弊した時も、ブドウ糖でパフォーマンスを回復したいものです。

そんな時は、ブドウ糖を「単体」で摂取する事を心がけてください。

先程、血糖値が上昇するとインスリンが働いて「脂肪が増える」とお伝えしましたが、脂肪として蓄えるためには「糖分」と「脂質」が必要になります。

味が濃い食事などが太ると言われるのは、まさに脂肪を作るための材料となる「糖」と「脂」がセットになっているから。

つまりデスクワーク派の方なら、ブドウ糖を「単体」で摂取すれば太りにくいと言えるのです。

疲れた時にチョコレートを食べる人がいますが、チョコは糖質+脂質なのでブドウ糖よりは太りやすい間食です。

脳が疲れてきた・・と感じた時はブドウ糖を単体で食べてパフォーマンスを回復させてあげましょう♪

ブドウ糖の過剰摂取で引き起こされる症状

最後に、ブドウ糖を必要以上に食べ過ぎた場合に起こり得る症状をまとめて紹介します。

砂糖依存症

ブドウ糖に限らず、糖と名のつく食べ物は「甘い」と感じます。

この「甘いもの」を口にすると、脳はある種の快楽物質を分泌すると言われており、高い中毒性が危険視されています。

甘味の高い依存性を意味する「シュガードラッグ」という言葉もあるくらいです。


参照:https://gigazine.net/news/20100816_overcoming_sugar_addiction/

自覚症状が無いまま、常に甘いものを欲してしまうようになってしまうため、病気と知らずに糖分を過剰摂取し続ける怖い症状です。

長期的に、大量のブドウ糖を摂取し続ける事でも起こり得る症状なので、甘いものが大好き!という方はくれぐれも注意しましょう。

虚脱感・やる気が出ない

集中力を高めてくれるブドウ糖ですが、過剰摂取すると逆効果になる場合もあります。

これは短時間で急激に血糖値が上昇すると、その反動で急激に血糖値が下がる事で引き起こされる症状です。

無理なダイエットをした後にリバウンドするようなイメージですね。

パフォーマンスを向上させたいからと、ブドウ糖を過剰摂取すると、一時的に作業効率が上昇したあと、血糖値が下がり逆に虚脱感に襲われてしまう危険性があります。

効率が下がる⇒ブドウ糖を食べるの無限ループになり、過剰摂取へと繋がっていく恐れもあるので、注意が必要です。

太る

言うまでも無く、ブドウ糖も糖質なので過剰摂取すれば太る原因になります。

太る事については、既に詳しくお伝えしてあるので説明は省きます。

免疫力の低下

ブドウ糖を過剰摂取すると、腸内環境のバランスが崩れて免疫機能が低下すると言われています。

また、免疫の低下だけでなく睡眠障害をもたらす可能性もあります。

ブドウ糖の食べ過ぎは太る?ブドウ糖を摂取する時の注意点や過剰摂取の症状まとめ:まとめ

ブドウ糖に限らず、糖分は私たちの生命活動に欠かせない栄養素となっています。

とても重要な役割を果たす糖分ですが、過剰摂取すると逆に身体へ害を及ぼす危険な栄養素という一面も併せ持っています。

血糖値が下がると、作業効率や疲労の回復が遅くなるので、「疲れたな」と感じた時は、上手にブドウ糖を活用すれば改善が期待できます。

大事な事は、必要な時に適切な量を摂取するという事です。

もし、ハードワークが続きブドウ糖を摂取し過ぎているかも・・と感じた時は、食事で糖質制限をしてバランスを取るなどの工夫をしてみて下さいね♪

当記事が少しでも皆様の生活に役立てば幸いです。

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