冷房で30度が寒いのはなぜ?電気代や除湿の場合の涼しさと比較

外が30度だとめちゃくちゃ暑いのに、エアコンの温度を30度にすると何故涼しく感じるんだろう?って思ったことありませんか?

今回はその謎に加えて30度設定だったら、どれくらいの電気代になるのか?という点についても調べてみました。

冷房が30度だと、なぜ涼しく感じるのか?

結論から言えば、「設定温度=室温をその温度にしたい」というだけなので、部屋が35度ある場合は、冷風を出して部屋を30度の気温に下げるように冷房は動きます。

つまり、冷房の設定温度を30度にすると30度の熱い風が出るわけではなく、部屋の温度が設定温度以上に上がった際に、設定温度まで下げる為に冷風を出すので冷たく感じるということですね。

冷房を30度の代わりにドライでも涼しいのか

また、冷房ではなくドライ(除湿)にしても涼しいと言う意見もありますが、本当にドライにすると涼しく感じることはあるのでしょうか?

人間が暑さを感じるのには2つの要因

・ 暑さ
・ 湿度

が、関係しているので、気温が低くても、ジメジメしていると暑く感じ、気分も悪くなってしまいます。

湿度と暑さの不快感は不快指数と呼ばれるもので計算をすることが出来るのですが、

温度 湿度 不快指数 体感
29℃ 60% 74.1 暑くない
25℃ 80% 74.9 暑くない

だと同じ位の不快感を与えることになります。

25度と言えば本来であればかなり涼しい気温ですが湿気があるだけで不快指数がかなり高まるのがわかりますね。

一方で29度でも湿度が快適な60%くらいであると耐えられるということもわかります。

カナダやアメリカの北側に行くと、日本と同じ気温でも湿度が低いので不快感はあまりないということでもありますね。

それほど湿気は不快感を与える要因でもあるので、一般的に快適な湿度は40~60%に湿度を調整出来るドライを使用すると快適さがますので気温が変わっていなくても涼しくなっているように感じるということですね。

では、実際に冷房30度の仕組みやドライの仕組みを見てきましたが、冷房30度に設定した場合に冬だと暖かくなるの?

という疑問に関しては、もう既に回答はわかると思います。

冷房30度を冬につけたら暖房代わりで暖かくなるの?

結論は、ならないですよね。

冷房30度に設定した場合は、これまで話してきたとおり設定温度が30度です。

室内が30度を超えた場合に冷房が稼働し冷たい風を出すことで室内の温度を30度に戻し、維持するように動くわけです。

部屋の温度を下げるのが冷房の役割なので、逆を言えば、設定温度よりも下回っている時に稼働することはないということです。

冬の場合に部屋を30度に温めたい!という時は部屋が30度以下の場合ですよね。

この場合は冷房だと稼働はしないので使えないということになります。

暖房は冷房の逆で室内温度を30度に設定している場合は30度よりも下回った場合に部屋を温める為に稼働をします。

冷房と暖房では設定温度は一緒でも稼働する条件が真逆なので、やはり使用はわけなければいけないということになりますね!

冷房と暖房の仕組みがわかったわけですが、30度設定で冷房を使用した際にはどれくらいの電気代が浮くのでしょうか?

実際に計算をしてみました。

冷房を30度にした場合の電気代はいくらになるの?

電気代の計算は、消費電力(kw)×使用時間×電気単価(ご自宅の契約によって違います)で1日の電気代を基本的には調べることができます。

ただエアコンなどの場合、消費電力が変動しやすいため詳しく計算するのは少し難しくなっていますので平均値として計算をしました。

設定温度28度での平均的な電気代

一般家庭での1日8時間ほど使用した場合の電気代の平均は、約4500円〜5000円ほどと言われています。

エアコンのタイプ 消費電力(冷房時) 電気代※1
6畳 タイプ 590 w 15.3 円/時間
8畳タイプ 680 w 17.6 円/時間
10畳タイプ 770 w 20.0 円/時間
12畳タイプ 1,210 w 31.4 円/時間
14畳タイプ 1,350 w 35.0 円/時間
18畳タイプ 2,280 w 59.1 円/時間

※1:電気代の単価は25.91円で計算。これは東京電力従量電灯(第2段階)の料金(2015年6月時点)。

日本人の1日の冷房の平均使用時間は約4.12時間なので、約その半分くらいが普通に使用していれば電気代としてかかるということになりますね。

では、ここからどれくらい節約が出来るのか?ということなのですが、設定温度を1度変えるだけで10%前後の節約出来ると言われていますので、節約出来て200円くらいということになります。

あまり節約にはならない気が・・・汗

室外との気温差が少ないほうが節約になる

これは非常に当たり前の話なのですが、設定温度を高めに設定し下げる温度の幅が狭ければ狭いほど稼働時間が短く済むので節電になります。

部屋の中の気温が33度の場合に25度設定にすれば8度分下げる為に冷房が稼働しますが、28度設定にすれば5度分の稼働域で済みます。

1度温度設定を上げると10%節約効果があると言われているので普段25度設定の人は28度にすると30%の節約

月間で3000円くらいの支払いの場合は600円位浮くかもしれません・・・ただ、600円であればジュースを4本ほど我慢して部屋は快適に過ごしたい気持ちが私は勝ってしまいますね・・・

冷房で30度が寒いのはなぜ?電気代や除湿の場合の涼しさと比較まとめ!

今回のことをまとめると、

  • 冷房で30度でも寒いのは、室温を調整するために冷たい風が出ているから。
  • 冷房の設定温度を1度あげるだけで10%前後の電気代の節約になる。
  • 冷房と暖房のしくみは違うので、冷房のままでは暖房の代わりにはならない。
  • 湿度が高いと暑く感じるため、除湿でも涼しくなることがある。

ということになります。

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