カップ麺が体に悪いのは本当?理由や身体への影響を紹介!

カップ麺は体に悪いイメージがありますが、真相が気になります。

そこで今回は、カップ麺が体に悪いと言われる理由や、カップ麺の食べすぎによる身体への悪影響を調べてみました。

カップ麺は本当に体に悪いのか?悪いとすれば何がどう悪いのか、噂の真相を確かめていきます。

カップ麺が体に悪い理由

カップ麺が体に悪いと言われる理由はいくつかあります。

  1. カップ麺に含まれる成分
  2. 粗悪品が市場に出回ったことがあるため
  3. 植えつけられたイメージ

一つずつ詳しく見ていきましょう。

1.カップ麺に含まれる成分

まず、最初に浮かぶのがカップ麺に含まれる成分が体に悪いのではないか?という点です。

カップ麺と健康被害を結びつける主な成分として

  • 塩分
  • 油分
  • カロリーの高さ
  • 食品添加物

などが挙げられます。

これらの中で、本当に気を付けるべき点は「塩分」です。

たったそれだけ?とお思いかもしれませんが、カップ麺が体に悪いとすれば、塩分の過剰摂取に繋がる点が最大の理由です。

下図は、一般社団法人「日本即席食品工業協会」のHPで紹介されているカップ麺の栄養成分表示の一例です。

参照:http://www.instantramen.or.jp/index.html

食事の代用としてカップ麺を食べた場合、摂取カロリーは357kcalと一食分としては問題無い数値ですし、脂質についても15.0gとそこまで高い数値ではありません。

比較参考として、ホワイトチョコ100gを食べた時の脂質が約40gとなっています。

引用元:https://macaro-ni.jp/35465

ちなみにガーナの板チョコ1枚で50gなので4枚分で200gです。

ですが、食塩相当量についてはかなり多いんです。

カップ麺ってどれくらい食べると塩分過多になるの?

最も懸念すべき健康被害は、塩分を摂り過ぎてしまう事です。

厚生労省が発表している一日当たりの食塩摂取目安量は

  • 成人男性で8.0g/日
  • 成人女性で7.0g/日

となっています。

これは、2015年に引き下げられた目標値ですが、さらに0.5gづつ引き下げる事も検討されています。

 

ちなみに世界基準では5gになっています。

男性で11g、女性で9.3gを毎日摂取していることを考えると、塩分を過剰摂取しているのがよくわかります。

 

カップ麺に含まれる塩分はスープ込で【4.0~5.0g】なので、カップ麺を食べるだけで、厚生労働省が目安とする塩分摂取量の半分以上の塩分を摂る事になるため、2つ食べれば完全にアウトであり、この塩分の量が身体に悪いと言われる理由でもあります。

食品添加物でも肥満や病気の影響があるって本当?

カップラーメンの食品添加物の中にはアメリカのカップ麺には含まれていない、グルタミン酸ナトリウムが含まれてます。

引用元:https://gigazine.net/news/20180524-msg-been-unfairly-demonised/

旨味成分ってことで味の素が使用していることでも有名ですが、マウスに与えることで糖尿病になりやすくなる実験結果が出ていることも事実です。

引用元:http://cassandrabodzak.com/2013/msg-an-enemy-among-us

ただ、一応日本では添加物の量を食品衛生法と厚生労働省の審査で厳しく取り締まっています。

JAS規格で使用が認められている添加物のみがカップ麺には含まれています。

なんでもそうですが、過剰摂取すれば身体に影響が出るのであり、カップ麺をたまに食べる程度であれば問題ないと言える可能性も高いのではないかと思います。

うま味調味料を含む添加物については、危険視する声もある、という程度の認識で良いと思います。

 

塩分や添加物においても身体に悪いイメージがついているのは事実ですが、それ以外にも粗悪品が出たことによる影響もじつはあるのです。

粗悪品が市場に出回ったことがあるため

1958年に世界初となるインスタントラーメン(チキンラーメン)が売り出されました。

参照:https://www.xn--gdk4ct16t.com/archives/12252

この画期的な商品は売れる!と考えた多くの企業家が、すぐに製造を真似て模倣品が出回りました。

今でこそ考えられませんが、なんと同じ「チキンラーメン」という名称で13社がパクり商品を販売しました。

しかも、製造法が雑で使用する油の品質も悪く、ついには食中毒被害まで粗悪品が起こしました。

この時、粗悪品と健康被害の関係性をマスコミが盛大に叩き「インスタントラーメンは身体に悪い」というイメージが植えつけられたわけですね。

3.植えつけられたイメージ

上記でお伝えしたように、一部の粗悪品が身体に悪いという情報が流れたことで悪いイメージが定着したインスタントラーメン。

その後も、TVの情報番組や健康情報を伝える番組などでも、乱れた食生活の代名詞としてカップ麺を食べる人を紹介する事で、カップ麺やインスタントラーメンは身体に悪いイメージが定着したのです。

参照:https://works.sagooo.com/kobuta/8368/

健康に悪いイメージが先行している感のあるカップ麺ですが、食べ過ぎて悪影響を及ぼす可能性は確かにあります。

では、実際に食べすぎるとどのような影響が出るのでしょうか?

カップ麺の食べ過ぎで起こる悪影響

カップ麺を過剰に食べた時に考えられる悪影響を、理由と共に解説していきます。

カップ麺の食べ過ぎで起きる健康被害:塩分過多

既に説明をしたようにカップ麺はスープも飲めば約5gの塩分を摂取することになります。

厚生労省が発表している一日当たりの食塩摂取目安量が

  • 成人男性で8.0g/日
  • 成人女性で7.0g/日

であることを考えると、毎日のように食べていれば塩分の過剰摂取に繋がります。

塩分の過剰摂取をしすぎていると、高血圧を引き起こし、成人病へと繋がる恐れがあります。

カップ麺の食べ過ぎ=塩分の摂り過ぎに繋がり易く、健康に悪い影響を及ぼす可能性があるということですね。

カップ麺の食べ過ぎで起きる健康被害:肥満

カップ麺自体のカロリーは決して高すぎる数値ではありません。

平均的には350〜400klに抑えられている物が殆どですし、現在は、健康志向にも対応した低カロリーのカップ麺も販売されています。

日清食品のカップヌードルライトは198kcalとなっています。

参照:https://www.nissin.com/jp/products/items/8705

カロリーが決して高すぎる訳では無いのに、なぜカップ麺が肥満の原因になるのか。

それは、食べ方に大きく関わってきます。

朝・昼・晩の3食のどれか1食を、カップ麺に「置き換え」た場合は肥満の原因にはなりません。

問題は、間食や夜食でカップ麺を食べた場合です。

お湯を注げばすぐに出来る手軽さもあって、つい食事以外でもカップ麺を食べてしまうと、カロリーオーバーに繋がり太ってしまいます。

深夜に食べて、そのまま寝ると脂肪になりやすくもあるので夜食に食べられやすいカップ麺は太る要因として見られているのも1つあるのも事実です。

 

また、上記で記載したグルタミン酸ナトリウムという添加物は肥満体質や糖尿病を誘発することがマウス実験でわかっています。

食べ過ぎれば肥満体質になる可能性も0ではない。ってことも頭には入れておきましょう。

引用元:http://cassandrabodzak.com/2013/msg-an-enemy-among-us

カップ麺の食べ過ぎで起きる健康被害:栄養の偏り

当たり前の話ですが、カップ麺だけで生活をしたら栄養が偏ります。

参照:http://www.instantramen.or.jp/index.html

カップ麺の主な栄養成分は炭水化物となっています。

脂質やタンパク質、ビタミンやカルシウムも含まれますが、カップ麺ばかり食べていては栄養バランスが偏ってしまいます。

極端な例ではありますが、3食全てカップ麺という生活を長い期間続けた場合、健康を害する事もあるでしょう。

カップ麺と上手に付き合うために

ここまでお伝えしてお判りの通り、カップ麺自体が身体に悪いわけではありません。

記事内でも触れたチキンラーメンの生みの親、安藤百福氏は48歳から死ぬまでの間、毎日必ず昼食にチキンラーメンを食べ続けたそうです。

安藤百福氏の享年は96歳。

毎日欠かさず昼食にチキンラーメンを食べても、長生きできる事を実証したという事ですね。

カップ麺と上手に付き合うために、気を付けるべき点をいくつか紹介します。

毎日欠かさず・・食べる必要はありませんが、ちょっとした事を意識して食べるだけで安心してカップ麺を食べる事ができますよ。

食事として食べる事

安藤百福氏のエピソードでも判るように、カップ麺を1食としてカウントする分には、健康を害するような事にはなりません。

食事として食べる分には、カロリー摂取量も含めて大きな問題は発生しないので、安心して食べても大丈夫です。

間食や夜食にカップ麺を食べて、カップ麺のせいで健康を害した!と言ってしまってはカップ麺が可哀相ですよ。

身体に悪いという疑惑を掛けられたカップ麺が法廷で争う面白い動画がありますので、参考にご覧になってみて下さい。

スープは残す・スープの素を減らす

カップ麺に含まれる塩分量が多い事は事実です。

塩分の過剰摂取が気になる方は、スープは飲まないようにするだけでも塩分摂取量が抑えられます。

スープを飲まなかった場合、厳密に〇g減るとは言えませんが完食した時に比べて30~40%の塩分をカットできます。

より効果的に塩分を減らしたい時は、スープの素を全て入れずに半分程度に抑えるのも効果的です。

味は薄味になりますが、塩分摂取量は確実に抑える事ができますよ。

カップ麺は身体に悪いのは本当?まとめ

結論として、カップ麺そのものは体に悪くない!と言えます。

大事な事は、カップ麺の食べ方や他の食事を含めた栄養バランスにあると言えます。

塩分についても、スープを残したり粉末スープを入れる量で調整が可能ですし、食事として毎日1食ずつ食べても健康でいられる事も証明されています。

毎日カップ麺食べてるから不安・・という方も、安心してカップ麺を食べても大丈夫という事ですね♪

ただし、カップ麺で補える栄養素は偏りがあります。

カップ麺以外の食事で、足りない栄養素を補う食生活を意識する事が健康には大切なので、気を付けましょう。

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