甘くて美味しいチョコにも様々な種類があります。中でも生チョコやトリュフは高級感もあって、濃厚で美味しいチョコとして人気が高いですよね。
でも、市販されているチョコを見ていると一見トリュフに見えるのに「生チョコ」と記載があったり、明確な違いがイマイチ判りにくいです。
バレンタインなどで手作りしようと思った時も、明確な違いが判らないと困ってしまいます。
そこで今回は生チョコとトリュフの違いを明確にすると共に、作り方や材料を比較して簡単に作れるのはどちらなのかを紹介します。
人気の生チョコとトリュフの違いを、この機会に知って購入時や手作りの際に役立ててみて下さいね♪
目次
生チョコとトリュフは何が違うのか
生チョコとトリュフは「似て非なるもの」です。
チョコの成り立ちから形まで、生チョコとトリュフの違いを様々な部分から比較しながら紹介していきます♪
見た目の違いについて
まずは画像を見てください。
参照:https://www.youtube.com/watch?v=PhRzNhzSbxM
参照:https://gurusuguri.com
1枚目の画像が生チョコで、2枚目の画像がトリュフです。
画像のように見た目がほとんど変わらない場合がある為、混同してしまう人が居るようです。
しかし生チョコとトリュフを比べた場合、見た目(形状)には明確な違いがあります。
結論から言えば「トリュフは丸い形状で統一」されていて、「生チョコは形に決まりが無い」という違いがあります。
それもそのハズ、トリュフは世界三大珍味の一つで知られるキノコの一種「トリュフ」を模して作られたチョコです。
参照:https://kotobank.jp/word/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%95-106561
その名の由来からも判るように、トリュフは丸い形状で統一されています。
一方、生チョコとして分類されるチョコは形状も様々。上記画像では、わざと丸い形状の生チョコを用いましたが、四角やハート型など実に様々な見た目の生チョコが存在します。
参照:https://oceans-nadia.com/user/33088/recipe/145933
混乱を招く理由としてもう一つ大きな原因が、最初の画像で紹介したような「丸い生チョコ」を指して【生チョコトリュフ】と呼ぶことにあります。
厳密には生チョコトリュフとトリュフは「別物」ですが、見た目だけで2つを見分ける場合は丸いか丸くないかを判断基準にすると見分けられますよ♪
生チョコとトリュフの成り立ちと作り方の違い
生チョコとトリュフの歴史には明確な違いがあります。
トリュフの歴史と作り方
歴史が古いのはトリュフで、1895年にフランスの菓子職人が作ったと言われています。
トリュフは、丸めた※ガナッシュをチョコや粉砂糖などでコーティングして作られていて、商品によって多少の違いはありますが、基本的に「外側が固く、中身が柔らかい」という食感が楽しめるチョコと言えます。※溶かしたチョコに生クリームを加えた物
生チョコの歴史と作り方
生チョコの場合、起源となる原型は1930年代にスイスのジュネーブで販売された「パヴェ・ド・ジュネーブ」というチョコと言われています。
原型の歴史は古い生チョコですが、私たちが良く知る「日本の生チョコ」は1988年に横浜にある洋菓子店「シルスマリア」が販売したチョコが発祥となっています。
少し乱暴な言い方をすれば、生チョコとはガナッシュを冷やし固めただけのチョコ。
つまり、トリュフの真ん中だけを成型したチョコ=生チョコと考えれば判り易いと思います。
参照:https://gurusuguri.com
また、日本にしかない「生チョコの定義」が存在しているのも特徴的です。
日本では公正取引委員会の定めにより、クリームの使用量10%以上・水分量10%以上のチョコレート加工品のみを生チョコと定義しています。
上記の規格があるからこそ、日本で食べる生チョコはどの商品も「舌触りが滑らかで、柔らかい」食感で統一されていると言えます。
生チョコVSトリュフ:作り方の比較!簡単なのはどっち
ここまで読み進めて頂いた方には答えが判っていると思いますが、結論から言えば生チョコの方が作るのは簡単です。
前述の通り、生チョコとはトリュフを作る手順の「途中段階」であるガナッシュをそのまま冷やし固めたもの。
トリュフの場合は、冷やしたガナッシュをさらにチョコなどでコーティングする作業が必要になってきます。
上記は、洋菓子屋さんの菓子職人がチョコトリュフの作り方を紹介している動画です。
- チョコを刻む
- 生クリームと砂糖を混ぜたものを火にかける
- 2を1へ注ぎよく混ぜる(これがガナッシュの元)
- 3を一度冷やし、絞りで成型し易い形状に
- 4を丸めて冷やす
- チョコをテンパリングしてコーティング用のチョコを作る
- 5の周りをチョコ→ココアパウダーの順でコーティング
- 仕上げにココアパウダーを付けて完成
このように、本格的なトリュフチョコを作ろうとすれば中々の作業工程が必要になってしまいます。
一方、生チョコの場合はどうでしょうか。
こちらも作業工程を文字にしてみましょう。
- チョコを刻む
- 生クリームと砂糖(動画では水あめとコーヒーの粉を使用)を熱する
- 2を1に注ぎ入れて良く混ぜる(動画では無縁バターを投入)
- 型に入れて冷やし固める
- 表面にココアパウダーを振って完成!
このように比べてみると一目瞭然、圧倒的に生チョコの方が簡単に作れます。
また、バレンタインなどで生チョコを手作りしようと検索をかけると「生クリームを使わずに作れる」というレシピをよく見かけます。
コストもカロリーも抑えられるとして、人気の生チョコ作りとなっています。
作り方を簡単に説明すると、生クリームの代用品として牛乳とバターを煮沸したものを使って作る生チョコです。
厳密に言えば(日本の公正取引委員会規定に当てはめた場合)、生クリーム不使用のチョコは「生チョコとして売ることは出来ない」となりますが、バレンタインなど販売目的で無い場合は全く問題ありませんね♪
生クリームが家に無い、学生でなるべくコストは抑えたい!という方にはオススメのレシピなので是非作ってみてはいかがでしょうか。
生チョコVSトリュフ:人気があるのはどっち
材料・作り方・見た目で比較しても、共通点が多い生チョコとトリュフですが、どちらの方が人気があるのでしょうか。
柔らかい口当たりと、滑らかな食感が魅力的で市場人気も高い生チョコ。
表面にナッツ類をコーティングしたり、様々な食感を一度に味わうことが出来るトリュフ。
結論から言うと、どちらも人気で最終的には個人の好み・・と考えるのが妥当です。
生チョコ・トリュフは、どちらも魅力的なチョコである事は疑いようが無く、食感や味の好みは千差万別なので、一概にどちらが人気と決めるのは難しいのです。
バレンタインなどで、男性にどちらを作ってあげるか悩んでいる方に向けて、それぞれの特徴をまとめてみましたので、参考に役立てて下さい。
生チョコのメリット
- 手作りする場合は簡単
- 柔らかい食感が人気で、比較的万人ウケする
生チョコのデメリット
- 味や食感に変化を付けにくい
生チョコの場合は作り易く嫌いな人が少ないという利点がある反面、変化を付けにくいという欠点もあります。
続いて、トリュフのメリットとデメリットを見てみましょう。
トリュフのメリット
- コーティングで味や食感に変化が付けやすい
- 高級感のある印象を与える
トリュフのデメリット
- 作業工程が生チョコに比べて面倒
生チョコと違い、コーティング部分にナッツ類を使ったりパウダーの種類を変えたりと、変化を付けやすいのが大きなメリットです。
もちろん、変化を加えればそれだけ作業工程が多くなり面倒になってしまうのでご注意を。
バレンタインで配るなら、義理チョコは簡単に作れる生チョコにして、本命チョコはガナッシュをそのまま利用してトリュフにするのもアリですよね♪
どちらも人気があるチョコなので、バレンタイン用に手作りする時は「渡す相手の好み」を事前に聞いておいて、好みに合ったチョコを作れば間違いが無いですよ!
生チョコとトリュフの違いとは? 作り方や材料の違いは 簡単・人気なのはどっち?:まとめ
生チョコとトリュフの違いをまとめると
- トリュフは丸い形をしている
- 生チョコに形の定めは無いが、丸い物を「生チョコトリュフ」と呼ぶ場合も
- 生チョコの日本規格は生クリーム・水分が共に10%以上含まれる
- ガナッシュを冷やした物が生チョコ、さらにコーティングを施すとトリュフ
このようになっています。
材料・作り方には共通点が多く、形状が似ていると混同しがちですが、作業工程が少なく簡単に作れるのは生チョコとなっています。
人気については好みの問題もあるので一概には言えませんが、バレンタイン用にどちらを手作りするのか悩んでいる場合は、相手の好みや自分の技量に合わせて選ぶのがオススメです。
当記事が少しでも皆様に役立てば幸いです♪
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