空気が冷たく感じる季節になると、ヒートテックを着用する人は多いと思いますが、静電気が気になったことはありませんか。
薄くて暖かいヒートテックですが、着る時や脱ぐ時に普通の衣類に比べて静電気が起きやすい気がする人は多いはずです。
今回は、ヒートテックを着用した時に発生する静電気の対策法をお伝えします。
衣類の組み合わせ方や静電気を発生しにくくする方法など、秋~冬のパチっが気になる方は最後までお付き合い頂ければと思います。
目次
ヒートテックは静電気が起きやすいのか
そもそもヒートテックを着ると静電気が起きやすいと感じるのは、理由や原因があります。
決して、気のせいなどではなく「ヒートテックは静電気が起きやすい」衣服なのです。
参照:https://jitensha-hoken.jp/blog/2015/10/winter-wear/
ヒートテックの素材を見ると
- ポリエステル34%
- レーヨン34%
- アクリル27%
- ポリウレタン5%
となり、「化学合成繊維」を組み合わせている事が判ります。
合成繊維は安価で丈夫というメリットはありますが、「摩擦で静電気が起こりやすい」というデメリットもあります。
まとめると合成繊維で作られたヒートテックは、素材の特性もあり「静電気が起きやすい衣服」という事になります。
ヒートテックの種類や他の機能性インナーは
ヒートテックとは、ユニクロが販売している機能性インナーの商品名を指しています。
ユニクロは2003年にヒートテックを発売してから、改良を重ねて
- ヒートテック
- ヒートテック極暖
- ヒートテック超極暖
など、暖かさや機能性の異なるヒートテックをリリースしています。
また、他メーカーでも機能性インナーは数多く販売されていて、ヒートテック以外の商品を着用する方も多いと思います。
そこで、種類やメーカーが違いと静電気の起こり易さに関係があるのかについてもお伝えしていきます。
ヒートテックの種類と静電気
結論から言うと、ヒートテックの場合は「通常のヒートテック」が最も静電気が起こりにくくなっています。
理由は、使われている素材にあります。
通常のヒートテックは「レーヨン」という素材が34%と、かなり多めに使われています。
レーヨンは
- 帯電しにくい
- 光沢が美しい
- 肌触りが良い
という特徴を持っているため、静電気の発生を抑制する効果もあります。
しかし、防寒という点では
- 触れた時にヒヤっとする(涼感)
- 水に弱い
- 乾きにくい
このようにレーヨン素材はデメリットも多く、他メーカーの機能性インナーや極暖・超極暖では混紡量が減らされたり使われなかったりするのです。
例えば、ヒートテック超極暖ではレーヨン使用率は15%まで減らしています。
暖かさを重視した場合、レーヨン素材は弊害になるので、ヒートテックが他社商品よりも寒いと言われる事もあるのです。
素材の特徴やヒートテックを着る時の注意点は、下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はそちらもお読み頂けると幸いです。
もう一度まとめると、静電気の起こり易さを考えた場合は「通常のヒートテック」が、最も静電気が起きにくいヒートテックと言えます。
他社製品の場合
機能性インナーに分類される商品は多数ありますが、例外なく合成繊維を使っています。
そのため、他メーカーの機能性インナーも基本的には「静電気が発生しやすい衣服」です。
他社製品を選ぶ際は、「静電気防止機能付き」と記載されている商品を選ぶようにしましょう。
参照:https://item.rakuten.co.jp/shijubo/301-010/?iasid=07rpp_10095___e1-jyku5u0h-3w74-89594701-c999-47e1-a45b-6fecf01c7ad4
例えば、楽天市場の機能性インナーで最も売れている「ひだまり」は、価格は高いですが静電気抑制素材を使っているので、防寒の機能性を損なうことなく静電気を防げる工夫がされています。
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高機能を持ったインナーを選ぶのも、静電気を防ぐ意味では効果的ですが、寒い季節に普段使いするにはコスト面で厳しいです。
通常のヒートテックはレーヨンを混紡する事で、静電気が起きにくくはなっていますが、それでも静電気の悩みは尽きません。
続いて、ヒートテックの静電気対策をまとめてお伝えしていきます。
ヒートテックの静電気対策:上着選び
合成繊維を使っているヒートテックは、静電気が発生しやすいですが、「摩擦」が無ければ電気は発生しません。
静電気が発生する摩擦とは
- ヒートテックの上に着る服との摩擦
- ヒートテックの下にある皮膚との摩擦
この2つになります。
まずは、衣服同士が擦れて静電気が起きる事に着目して、素材などから静電気が発生しにくい上着選びをお伝えします。
素材と静電気の関係
ヒートテックに使われている素材をもう一度確認すると
参照:https://jitensha-hoken.jp/blog/2015/10/winter-wear/
ポリエステルやアクリル、ポリウレタンなどが使われています。
これらの素材は帯電しやすい素材で、【マイナス】の電気を帯びる性質を持っています。
静電気は【マイナス】と【プラス】を帯電した衣服同士が擦れると、発生しやすくなります。
【プラス】の電気を帯びる素材
- 毛皮
- シルク
- ナイロン
- ウール
- 髪の毛
つまり、ヒートテックの上にこれらの素材の衣服を着たり、髪の毛が擦れてしまうと静電気が発生しやすくなってしまいます。
しかし、衣類に使われる素材の中には帯電しにくい性質を持つ素材もあります。
帯電しにくい素材
- レーヨン(ヒートテックには混紡されている)
- 綿(コットン)
- 麻
- アセテート
この中で、秋~冬にライトアウターやインナーに適した素材は綿です。
素材でヒートテックの上に着る物を選ぶ
例えばこのような商品なら
参照:https://item.rakuten.co.jp/rtm-select/c_2053_01_2013_09_is/
綿100%で、帯電しにくい素材なのでヒートテックの上に着るには適していると言えます。
ヒートテックの上に着る衣服を、素材の性質で相性が良い物を選ぶと、静電気が起こりにくくなります。
参照:https://www.pinterest.jp/pin/376683956308533230/
逆に、ウールなど【プラス】の電気を帯電する素材が使われた衣服を、ヒートテックの上に着ると「静電気がより発生する」原因になるので注意してください。
ヒートテックの静電気対策:湿度
静電気に悩まされる季節と言えば秋~冬ですよね。
春先や夏場に静電気で困る経験は少ないのは、湿度が大きく関係しています。
実は、静電気は1年中いつでも私たちの周囲で発生しています。
それなのに、秋や冬以外はあまり気にならないのは、周囲の湿度が高いから「静電気が自然に放電」されているためです。
しかし、空気が乾燥する季節になると「静電気が身体に溜まり易く」なってしまいます。
そのため、屋内に居る時は湿度管理をする事も静電気を抑制するには効果的です。
加湿器などを使い、室内の湿度を最低でも50%以上に保つ事で、静電気が溜まりにくい環境を整えることが出来ます。
ヒートテックの静電気対策:肌の保湿
肌が乾燥すると、静電気が起きやすくなるので注意が必要です。
ヒートテックを着用すると、肌荒れを起こす人が多く居ます。
肌荒れするからヒートテックやめろって皮膚科の先生に言われてるんだけど生命活動をしていく上で普通に厳しい戦いすぎる
— ⛅ʏᴜᴡᴀ⛅ (@___yw0) January 16, 2018
はじめしゃちょーも言ってるけどヒートテックまじで乾燥肌気味の人肌荒れとか湿疹の原因になるからヒートテック断ちがおすすめだよ!綿百の肌着がさいつよだよ!!!
— みぃ (@mii3021) November 22, 2018
これは、ヒートテックに使われている合成繊維が原因で、肌への刺激が強いので皮膚が弱い人は、肌荒れを起こす場合があるのです。
肌荒れを起こし、カサカサになった肌は「摩擦が強くなり」、結果として静電気が発生しやすくなってしまいます。
その為、ヒートテックを着る前に身体全体に保湿クリームなどを塗り、保湿ケアをしておくと、静電気の発生を抑えることが出来ます。
定番のニベア青缶など、コスパの良い商品などを利用して、乾燥の季節は身体全体の保湿を意識すると、静電気予防に繋がります。
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ヒートテックの静電気対策:静電気除去商品
ヒートテックを着用して発生した静電気を、静電気除去ブレスレットなどで逃がしてあげる事も効果的です。
参照:https://item.rakuten.co.jp/asiantyphooon/sguard-fita-brace-/
静電気除去ブレスレットの効果的な使用法は、別記事で詳しく解説していますが
簡単にまとめてお伝えすると
- 肌の保湿
- 装着部分が「空気に触れる」状態で着用する事
- 通電性の高い素材の使用量が多い商品を選ぶ事
以上の点に注意して使用すると、効果を損なうことなく静電気対策ができます。
関連記事で詳しく解説していますが、100均などの静電気除去ブレスレットは、使われている素材の少なさなどから「効果はほとんど無い」のでご注意ください。(理由は上記関連記事を参照)
また、静電気防止スプレーを使用するという選択肢もあります。
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静電気防止スプレーに含まれる界面活性剤の効果で、摩擦による静電気発生を抑えてくれます。
速乾性があり、シミになりにくいエレガードが定番ですがおすすめです。
ヒートテックの静電気対策:まとめ
今回の記事をまとめると
- 静電気が最も発生しにくいのは「通常のヒートテック」
- 上着の素材相性で静電気の発生は変化する
- 綿100%や麻、レーヨンなどが上着には最適
- ウールやシルクは静電気が発生しやすい上着
- 湿度を保つ(50%以上)
- 肌の保湿ケアをする
- 静電気対策グッズを使う
以上の事をお伝えしました。
特に、静電気が発生するメカニズムを考えると、ヒートテックの上に何を着るかを意識すると、かなり効果的な対処法になります。
記事内で紹介したパーカーなどのように、ヒートテックの上に着こむライトアウターを綿100%素材にする事で、静電気の発生がかなり抑えられますよ。
当記事が、静電気で困る皆様に少しでも役立てば幸いです♪
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