電車を乗り間違えたらどうする?直ぐすべきことはコレ!対処法や運賃について紹介!

旅行や出張で、普段使い慣れていない電車や新幹線に乗ると思いがけず乗り間違えをしてしまうことがあります。

この記事にたどり着いたということは、きっと乗り間違いに気づき対処法を探しているということですよね。

今回は電車を乗り間違えた時、どのように対処すればいいのかについてお伝えします。

料金はどうなるのか・・駅員に黙っていてもいいものなのか・・色々な不安があると思いますが、まずは落ち着いて行動することが大切です。

乗り間違いに気付いたら最初にするべきこと

電車の乗り間違いに気がついた時点で、駅員さん(車掌さん)に速やかに申告してください。


参照:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190908001565.html

電車の乗り間違いは「誤乗」と言い、基本的には申告した時点で認められ、 「誤乗区間の無賃送還」という取扱いを受けることが出来ます。

簡単に言えば、乗り間違えを駅員さんが認めれば「本来乗るべき電車」へ乗り換えることができます。

黙っていればバレないかも・・というのはやめたほうがいいでしょう。

もし無申告のまま誤乗が発覚した時、故意の過失や正当な理由ではないと判断されてしまうと、料金が生じる可能性があります。

無料で戻れるのか?追加運賃の有無について

駅員さんに申告し、誤乗が認められた場合でも追加料金が発生する場合とそうでない場合があります。

新幹線の場合

申告し、誤乗が認められれば特急料金を含めて追加料金なしで本来向かうべき新幹線を利用することができます。

指定席やグリーン乗車券などの権利も、乗り直す新幹線に空きがあれば変更手続きで引き継いでくれます。

特急列車の場合

誤乗に気付き、下車した駅から在来線(普通電車・急行電車)を利用して、元の駅まで無賃送還となります。

基本的には 上記の方法で無賃送還されますが「特急電車の空き状況」や「駅員さんの判断」によっては、特急電車に乗り換えそのまま目的地まで乗車できる場合もあります。

在来線(特急券無し)の場合

普通電車や急行電車で乗り間違えに気付いた場合は、同様に普通電車や急行電車で無賃送還となります。

厳密に言えば、誤乗を申告して認めてもらってから乗り換えるのが正しい手順と言えますが、この場合は乗り間違いに気付いた時点で 速やかに下車して、本来の目的地に向かう電車に乗り換えてしまえば問題ありません。

駅員さんに申告しても、「では、正しい電車に乗り直してください」と言われるだけだと思います。

ただし、乗り間違えたことにより約束の時間に間に合わないなどの理由で、「特急券が必要な電車」で戻る場合は新たに「特急券」の購入が必要になりますので注意しましょう

申告を終えて誤乗が認められてから

誤乗に気付き、無賃送還の手続きを終えると正しい電車が来るまで時間が余る事があります。

当たり前のことですが、乗り換えまで時間があるからと言って「改札を出ることは出来ません」ので注意してください。

改札の中でちょっとした売店などがあり、乗り間違えから逆にいいお土産が買える場合などもありますが、 あまり派手に買い物を楽しんでしまうと「故意の過失」に見えてしまいますよ?

故意の過失とは

定期券や回数券など、「その路線を繰り返し使うことを目的とした」乗車券を持っていて、乗り間違えたと申告しても誤乗とは認められませんので注意してください。

誤乗とはあくまでも誤って乗車した場合を指す言葉であり、係員がその事実を認定する事で「無賃送還」という取扱いとなります。

乗り慣れた路線で「乗り間違える」ことは考えにくく、定期券や回数券で乗り間違えを申告しても、乗車した区間・送還する区間両方の料金を請求される可能性があります。

また係員が「悪質」と判断した場合乗り間違えとは認められず、料金が請求される場合があります。

電車を乗り間違えて、降りた駅で買い物を楽しみすぎると「故意に乗り間違えた」と、あらぬ疑いを招いてしまう可能性もありますよ。

JR各社の旅客営業規則

最後に、誤乗とその処置に関する営業規則を紹介しておきます。

JR東日本の場合

JR東日本の場合は、旅客営業規則第291条~293条に記載されています。

(誤乗区間の無賃送還)
第291条

旅客(定期乗車券又は普通回数乗車券を使用する旅客を除く。)が、乗車券面に表示された区間外に誤って乗車した場合において、係員がその事実を認定したときは、その乗車券の有効期間内であるときに限って、最近の列車(急行列車を除く。)によって、その誤乗区間について、無賃送還の取扱いをする。
前項の取扱いをする場合の誤乗区間については、別に旅客運賃・料金を収受しない。

(誤乗区間無賃送還の取扱方)
第292条

前条の規定による無賃送還の取扱いは、次の各号に定めるところによる。
無賃送還は、特別車両以外の車両によって取り扱う。ただし、旅客が特別車両券を所持している場合は、特別車両によって取り扱うことがある。
無賃送還中は、途中下車の取扱いをしない。
旅客が無賃送還中途中駅に下車したときは、誤って乗車した区間及び既に送還した区間に対して、それぞれ普通旅客運賃・料金を収受する。

(乗車券類の誤購入の場合の取扱方)
第293条

旅客が、誤ってその希望する乗車券、急行券又は特別車両券と異なる乗車券、急行券又は特別車両券を購入した場合で、その誤購入の事由が駅名の同一・類似その他やむを得ないと認められ、かつ、係員がその事由を認めたときは、正当な乗車券、急行券又は特別車両券に変更の取扱いをする。ただし、指定急行券(未指定特急券を除く。)及び指定特別車両券については、この取扱いをしない。
前項の場合は、既に収受した旅客運賃、急行料金又は特別車両料金と正当な旅客運賃、急行料金又は特別車両料金とを比較し、不足額は収受し、過剰額は払いもどしをする。

引用元:https://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/07_syo/03_setsu/16.html

JR西日本の場合

JR西日本の場合も、東日本とほとんど変わらない文面にて規則に記載されています。

気になる方はコチラのPDFで291~293条の項目を確認してみて下さい。

JR東海の場合

東海もほぼ同じ文面なので割愛します。

見たい方はコチラのPDFからご覧いただけます。

電車を乗り間違えたらどうする?直ぐすべきことはコレ!対処法や運賃について紹介!:まとめ

乗車券とは別に特急券などが必要な車両で、乗り間違えに気付いてしまった場合は、「速やかに駅員さんへと申告」するのが正解です。

旅客営業規則でも、無賃送還の方法は限定されていないため、申告した駅員さんの「人柄」や電車の混雑具合で処遇が変わる事もあるようです。

とはいえ、乗り間違えても正直に申し出て然るべき処置をすれば、追加料金なども発生せずに目的地へ向かいなおす事が出来るので、慌てずにまずは駅員さんに誤乗を伝えるようにしてください。

当記事が、乗り間違えに気付いて慌てている皆様が安心する一助になれれば幸いです。

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