日焼けが治らない理由は?部位ごとの対処方法や治る日焼けと病気の見分け方も

夏の日差しは強い紫外線が降り注ぎ、紫外線対策を怠るとたった数時間でも日焼けを起こしてしまいます。

日焼けをして、しばらくすると治って元の肌に戻るものですが、1ヶ月以上も日焼けが治らないと不安になってきますよね。

そこで今回は日焼けが治らない理由や、対処法について解説します。

日焼けが治らない理由はどの部位も実は一緒!治る期間を解説

日焼けが治らない理由として考えられる主な原因は

  • 加齢や代謝の低下によるターンオーバー周期の遅延
  • 恒常的に紫外線を浴び続けている
  • 皮膚がんなどの病気

などが考えられます。

まずは、簡単に日焼けのメカニズムについて知っておきましょう。

日焼けが起きるメカニズムと治らない理由

日焼けを引き起こすのは「紫外線」である事はご存知かと思います。

紫外線を肌に浴びた時、私たちの身体は紫外線から肌を守ろうと防御反応が起きます。

参照:https://i-voce.jp/feed/9975/

これは、人間の身体が持つ「正常な反応」であり、誰の身体でも起こるメカニズムです。

そして紫外線から守る為に”一時的に生成したメラニン”は、健康な状態であれば役割を終えて肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)によって体外へと排出されます。

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図にもあるように、本来のターンオーバー周期は約28日サイクル。

つまり、一カ月程度で元に戻るのが正常と言えます。

ところが、ターンオーバーも終わらない内に新たに紫外線を浴びると、追加でメラニンがどんどん生成されます。

そればかりか、長期的に紫外線を浴び続けると身体が「もっとメラニンを生成して守らなければ!」と考え、黒い細胞を生み出す親元であるメラノサイト自体を増やしていきます。

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このように、長期的に紫外線を浴び続けるとターンオーバーのサイクルも遅くなるし、紫外線を浴び続ける事で黒くなった細胞が作り出され続けるので日焼けが治りにくくなる原因となります。

上記は、紫外線を受け続けた事が原因でターンオーバーが遅くなっていますが、加齢や生活習慣の乱れが原因で新陳代謝が低下する事によってもターンオーバーが遅くなることもあります。

改めてまとめると

  • ターンオーバーが間に合わないほど紫外線を浴びている
  • 加齢や生活の乱れで新陳代謝が低下している

これらの原因が日焼けが治りにくい理由となります。

それでは、各部位や日焼けの種類ごとの対処方法について解説していきましょう。

日焼けがまだらになっている場合の対処方法は?

日焼けがまだらになってしまう理由として考えられるのは

  • 日焼け止めが均一に塗れていなかった
  • 部分的に弱っていてターンオーバー周期が乱れている
  • 皮膚病

などが挙げられます。

  • 日焼け止めが均一に塗れていなかった

日焼け止めの塗りムラが思い当たる場合は、原因がハッキリしていますので、ターンオーバーで日焼け部分の回復を待ちましょう。

ビタミンCは美肌効果があるため、ビタミンC配合の化粧水を患部に塗布したり、食事で意識して摂るとより早い回復が見込めます。

部分的に弱っていてターンオーバー周期が乱れている

続いて、部分的に弱っている肌があるせいでまだらになった場合。

睡眠不足や乾燥肌などが原因として考えられますので、やはりビタミンを意識的に摂取する・化粧水でのケア・さらには規則正しい生活を心がけるなどで対処しましょう。

皮膚病「白斑」の可能性について。

医学的に、日焼けが直接の原因であるとは解明されていませんが、紫外線によって自己免疫疾患を起こすと考えられている「尋常性白斑」という病気があります。

参照:http://www.higuchiclinic.com/hakuhann/

尋常性白斑は、100人に1人程度で起きる皮膚病として患者数は100万人と言われる皮膚病の一種です。

あまりにも長期間、まだらな日焼けが続く場合は皮膚疾患の可能性がありますので、専門医への受診をおすすめします。

唇の日焼けへの対処方法は?

日焼けと縁がなさそうに思える唇ですが、実は唇の皮膚は薄くデリケートで日焼けしやすい箇所となっています。

日焼けと気づかずに、「最近なんだか唇が荒れてガサガサ」と放置してしまうケースも多い部位だけに、しっかりと対処したいですね。

唇を日焼けしてしまった場合は、保湿をしてあげる事が一番です。

おすすめの対策法は唇のパック。

  1. ワセリンとはちみつを混ぜる。
    割合は1:1にしましょう
  2. ラップに1を乗せて唇にあてる
  3. 5~10分放置

簡単ですが、唇のケアには最適なのでおすすめです。

また、唇の場合はターンオーバー周期が短いという特徴もあります。

通常の肌が約28日周期であるのに対して、唇の皮膚は約7日周期となっています。

唇を日焼けしたと感じて、あまりにも治りが遅い場合も専門医へ相談する事をおすすめしますよ。

鼻の日焼けへの対処方法は?

顔で一番突起している部位である鼻は、紫外線が当たり易く日焼けしやすい部位です。

鼻の日焼けについても、通常の肌と同様にターンオーバー周期を正常にするため、規則正しい生活やビタミンの摂取などが効果的な対処法です。

頭皮の日焼けへの対処方法は?

頭部には髪の毛があるため、直接日光を受けにくいものの、分け目やつむじ部分などを日焼けしやすくなっています。

また、頭皮を日焼けしても気づきにくいという点も注意が必要です。

  • 頭皮を観察して赤みをおびている
  • かゆみがある
  • 化膿している
  • 変な汁がでた

これらの症状があった場合は、頭皮を日焼けしている可能性があります。

頭皮を日焼けした時は、対処法を意識しないと治りにくくなるため以下に注意してなるべく早く治しましょう。

  • シャンプーは頭皮を洗わず、泡で優しく洗う
  • 刺激が気になる場合はシャンプーを希釈して使う
  • シャワーは水量弱め、温度はぬるめ、時間をかけて

頭皮を日焼けした時の対処法は、ズバリ「刺激を与えない」事です。

毎日洗髪したり、強いシャワーやドライヤーの熱など、日々の生活で頭皮に刺激を与える機会は多いものです。

日焼けしているという意識が無いと、刺激を与え続けて治りがどんどん遅くなり、頭皮の炎症や皮膚疾患に繋がってしまいます。

長期間に渡り、頭皮に異常を感じている際も専門医への相談をおすすめします。

日焼けが治らないのは病気?見分け方について

日焼けが長期間治らずに、病気を疑い不安になる事もあります。

ターンオーバー周期は通常約1ヶ月前後ですが、年齢や新陳代謝によって個人差が大きいため、なかなか見分けづらい事は確かです。

例えば、皮膚疾患として紹介した尋常性白斑などは、日焼けすればするほど白い部分だけが日焼けをしないため、判りやすいかもしれません。

参照:http://www.higuchiclinic.com/hakuhann/

また、日焼けによってほくろやシミが出来る事がありますが、突然大きなホクロが出来た時は要注意です。

急に大きなほくろが出来たり、どんどん皮膚が盛り上がってくるなどの症状が出た際は、皮膚がんの一種「メラノーマ」の疑いがあります。

参照:https://atsushi-otsuka.com/abcd%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB/

たかが日焼け、たかが”ほくろ”と思わずに異常を感じた際はすぐに専門医に診断してもらうようにしましょう。

日焼けが治らない理由は?まとめ

日焼けが治らない理由の多くは、ターンオーバー周期が何らかの理由で遅れる事に起因します。

ターンオーバーが遅れている理由が、加齢や新陳代謝の低下・紫外線を長期的に受けている事であれば、生活の見直しやビタミンの摂取などで対処する事が可能です。

また、たかが日焼けと侮らずに日頃から紫外線対策を意識的に行い、予防策を講じて日焼けをしない事も大事です。

メラノーマのように、怖い病気を引き起こす可能性もあるため、日焼けが長期間治らず違和感を感じる場合は、早期発見・早期治療のためにも出来るだけ早く医師による診断を受けるようにしましょう。

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