普段のお手入れではなく、頑張った日のご褒美として週末にパックを使う人も多いですよね。
使うのを楽しみにしていたパックをいざ使うと、ヒリヒリして痛い!なんてことはありませんか?ただ単に合ってなかっただけ?乾燥肌だから?
今回はパックでヒリヒリする原因や肌への影響、ヒリヒリしたらどう対処したら良いのかについてご紹介していきます!
パックするとヒリヒリする原因は何?日焼けや乾燥は関係する?
肌がヒリヒリするというのは、肌が何等の原因で炎症を起こして反応している証拠です。
では、原因は何なの?と思いますが、ヒリヒリする原因は一つとは限りません。どんなことが原因になるのでしょうか?
①肌のバリア機能の低下
私達の肌は表皮・真皮・皮下組織の3層から成り立っています。
引用元:https://miracle8.us/p3_jp.html
特に一番外側の表皮は、花粉や紫外線、乾燥などの外的刺激から肌をバリアして、肌の潤いを保持してくれています。
しかし、
例えば夏場の日焼けや冬場の乾燥によってこのバリア機能がうまく働かなくなると、外からの刺激に耐えられなくなり、結果的にヒリヒリするといった症状として肌が危険信号を出し始めるのです。
つまり、ヒリヒリ=肌が弱っているからとも言えるんですね。
本来はガードできる刺激も肌が弱って、内部の水分がどんどん放出されてしまうと強い刺激として感じてしまうことになります。
ウィンタースポーツや海水浴、アウトドアフェスなどの楽しいイベント。
思い当たる節がある方もいるのではないでしょうか?
②パック成分との相性
パック成分との相性が原因という場合もあります。
肌質は千差万別で、みんながみんな同じという訳ではありません。
肌内部へ取り込むものと捉えれば食品と同じで、アレルギーの問題ももちろん出てきます。
そう考えれば、パックとの相性に良し悪しがあっても当然ですよね。
ではどれが合うか分からないから、最初からパックを使わないというのもなんだか残念です。
あらかじめ刺激になりやすい成分を知って対策するのも一つの手です。
防腐剤
品質を保つためや、微生物やカビを防ぐために配合されるものです。パックや化粧水に表示されている物質名としては、パラベン、安息香、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヒノキチオールなどが挙げられます。
着色剤
見た目を鮮やかにするために使われます。食品でいうと、明太子やお菓子等にも含まれます。具体的には赤色○号、青色○号などと表示されています。
アルコール(エタノール)
化粧品等で使われるアルコールの役割は、水や油に溶けづらい香料・成分を化粧品の中に溶かして馴染ませることです。
また、肌の引き締め効果もあるとされています。ただし、日本人の中にはアルコール過敏症の人も多く、肌荒れやかぶれの原因になりやすいことも。
合成香料
使った時の爽快感や充実感を高めるため、香りづけとして使われます。
天然香料よりも少量で香りが持続するため、香水などを筆頭に化粧関連品に度々登場します。
具体的にはアセトン、塩化ベンジンなどが挙げられます。
こうした成分は人によっては肌荒れやかぶれ、赤みの発症のほか、めまいや頭痛といった症状を引き起こす場合があります。
この症状は『化学物質過敏症』と呼ばれ、原因不明の不調をたどると実は化粧品が関係していたという事例もあるようです。
症状が持続するようであれば、むやみな判断はせずに、皮膚科やアレルギー科を受診し適切な処置を受けましょう。
③ホルモンバランスの関係
女性特有の原因で言うと、生理前や産前産後はいつも使っていたパックが合わなくなったという例もあります。
これはホルモンバランスの乱れで肌質が変化することが関係しています。
生理前や妊娠中になると何だか疲れやすくなったり、吹き出物やごわごわ感などの肌トラブルが発生しやすいですよね…。
そんな時は肌に負担がかかりづらいように、一時的に無添加な化粧品やスキンケア商品に変更するなど、うまく使い分けをしましょう。
④生活習慣の乱れ
睡眠不足は肌の再生能力を低下させますし、暴飲暴食も吹き出物などの肌トラブルを招きます。
また、タバコやストレスのある生活も良くありません。
肌の美しさは体の内側から補整されていくので、肌を休めるためにも良質な睡眠を取り、バランスの良い食事を心がけましょう。
使い続けるとどうなる?肌への影響は?
洗顔料などと違い、パックは一定時間顔に貼り続けて使うものなので、すぐにやめてしまうのをもったいなく感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、ヒリヒリと顔が痛む状態は、実は肌が炎症を起こしている証です。
使い続けることで肌をさらに傷めつけてしまい、結果的に肌荒れや赤み、かぶれの悪化を引き起こす可能性もあります
中には、元々は敏感肌でなかった人がこれをきっかけに敏感肌になって化粧選びが大変になったという人も…。
また、特に危ないのがアレルゲンの問題です。
パック成分に含まれている物質についてアレルギーを持っていた場合、蕁麻疹や倦怠感、吐き気など肌表面への影響にとどまらず、最悪アナフィラキシー反応(意識消失)などになる場合もあります。
使って違和感があるようなら、まずはすぐに使うのを止めましょう。
肌にブツブツやひどい痒みが生じた場合、医療機関へ相談して下さい。
血液検査を実施して、アレルギー物質を特定できる場合もあります。
自分の体に合うもの・合わないものを知れば、自分で正しく化粧品を選択できるようになりますよ。
ヒリヒリした後の対処方法は?どうすれば改善する?
ヒリヒリした肌をそのまま放置しておいては、症状が長引いてしまうこともあります。
実際起こった時はどんなことをすれば早く改善できるのでしょうか?
冷やす
まずは使っていたパックをやめ、炎症を鎮静化させる必要があります。
ヒリヒリして顔が熱くなると痒くなって掻いてしまうこともあるので、冷やして火照りを取り除きましょう。
直接保冷剤を肌へ当てると凍傷する危険性もあるので、肌触りの良いガーゼやハンカチなどを使うのがオススメです。
水で十分濡らしたハンカチ等を顔に被せ、15~20分そのまま冷やします。
体温でぬるくなったり乾燥したら、都度濡らすように心がけて下さい。
低刺激性の保湿剤を使う
冷やしたら十分というわけではなく、その後の保湿も大切になります。
ヒリヒリして過敏になっている時は、できるだけ無添加で自然由来のシンプルな化粧水やスキンケア商品を選択しましょう。
自然由来のものは化学由来のものと比べてもぐんと安全度が高まります。
保湿力を重視するなら、肌の保護力が高いセラミドや油分を多く含むワセリンもオススメ。
商品裏面に書かれた成分表示欄は含有量が多い順に並んでいます。
どんなものが含まれているか、自然由来のものが多いかもチェックしてみましょう。
洗顔方法の変更
実は普段の洗顔方法で何気なく肌を傷つけているケースも少なくありません。
肌は摩擦によってシワやたるみを引き起こし、結果的に肌のバリア機能が下げてしまう場合も。
特に肌の調子が悪い時は、洗顔料を使わずとも水かぬるま湯で洗い流すだけで十分です。
お湯は刺激が強く余分な油分を取り除く原因になるので、水かぬるま湯(33~35℃)を使うようにしましょう。
ゴシゴシ擦るのではなく、円を描くようにクルクル洗っていきます。
洗顔料を使う場合は、たっぷり泡立てて、肌に直に手が触れずに泡で擦るイメージで洗うと肌への負担が抑えられます。
乾燥肌の洗顔方法に関しては参考動画がありましたので、ご覧いただければと思います^^
・生活習慣の改善
体は日々の生活習慣で大きく変わります。
肌を整えるためにも起床・入眠時間はなるべく同じ時間帯で、肌のゴールデンタイムと言われる22~2時の時間帯は特に積極的に眠るようにしましょう。体内部と肌は繋がっているので、連動します。
脂っこいものやアルコールは腸内への負担を大きいので食べすぎには注意し、整腸作用の高いヨーグルトや納豆などの発酵食品や、ゴボウやさつまいもなどの食物繊維を取り入れて腸活するのも大切ですよ。
ヒリヒリしにくいパック3選
パックをしてヒリヒリしやすい人は敏感肌とも言えるので、できるだけ低刺激で保湿効果があるものを選びましょう。
保湿効果を高めることで肌の新陳代謝を促し、バリア機能の向上にも繋がります。
今回はヒリヒリしづらいと口コミがあった3選についてご紹介します。
毛穴撫子 お米のマスク(石澤研究所)
何と100%国産米由来の成分でできているというのが売りで、@Cosme2018年度のベストシートマスク部門で1位をとった実力ある商品です。
米ぬか油、米発酵液、米セラミド、米ぬかエキスなどが含まれており、肌の弾力を出したりキメを整えてくれる効果があるとされています。
肌が弱い自分でも使えた!という声も多く、厚手タイプのシートは密着度も高く使い勝手の良さもあって好評価なようです。ただし、アルコールフリーではないため、アルコールでかぶれる人はやめておきましょう。
引用元:amazon
ルルルン(グライド・エンタープライズ)
引用元:amazon
女性なら見たことがない人はいないのでは?というくらい有名なルルルンマスク。
@Cosmeでもシートマスク部門で常に上位にいる王道アイテムです。
特に『ルルルン』の『プレシャスシリーズ』はエイジングに特化して赤・緑・白、乾燥肌や混合肌など様々な肌質の人に使われています。
緑色のメンテナンスタイプは、健康的な22歳の皮脂膜を模した保湿成分がたっぷりで、ハトムギ発酵エキスやプランクトンエキスなど、肌のコンディションを整えてくれる美容成分が含まれており、美容液でパックしたような贅沢感が人気の秘訣です。
ルルルンを調べてみるとヒリヒリするといった声もありますが、やはり個人差があるようですね。
生理前などのコンディションが良くない日は使わない、さっぱり感のある白色よりも緑や赤色シリーズを使うなど使い分けをするのがオススメです。
ミノン アミノモイスト(第一三共ヘルスケア)
けなのが『ミノン アミノモイスト』です。製薬会社が皮膚科学に基づいて研究して作られたことも安心材料ですね。
シートには保湿アミノ酸を9種配合され、保湿力を高めて肌のバリア機能をサポートしてくれます。
引用元:Amazon
まとめ
・ヒリヒリする原因はバリア機能の低下や成分との相性など複数の原因が考えられる
・使い続けると、症状の悪化や重度のアレルギーに発展する可能性もある
・ヒリヒリしたら、まずはすぐに使用をやめる
・ヒリヒリしたら、低刺激性の保湿剤に移行&洗顔方法を変更
・肌のためにも日頃の生活習慣から見直す
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